初心者向け 鍬(くわ)の使い方あれこれ

鍬の振り方農業

小学生の頃は風呂焚きの為の薪割り、その後餅つきや畑仕事の手伝いで自然と鍬の振り方が身についたおじさんです。

家庭菜園を始めたばかりの人を見かけると、
効率の悪いことをしているな~とか 腰を痛めそうな作業の仕方をしているな~ と思い、つい色々教えたくなってしまうんですよ。

でも、
畑にいる時にいきなり知らないおじさんが、「鍬を振る時はこうしたほうが」とか言ってきたら、
うわっ なに このおじさん うざっ 面倒くさって思いますよね。わかっています。

冷たい言い方をしますが、家庭菜園や畑作業を筋トレや体力づくりのつもりでやる方は、自己流でも良いのでケガをしない様にだけ気を付けて頑張って畑を耕してください。 

それでも、おじさんはケガをしにくい方法や、楽な方法を教えたいんです。

固く締まった土を掘り起こす為にスコップを使う方もいますが、慣れてしまえば鍬の方が数倍楽です。

(狭い場所や根の深い草を掘り取る時はスコップの方が向いています。)

鍬の種類と使い方

鍬の種類
鍬の種類

刃の形と共に柄の角度にも注目してください。

①備中(びっちゅう)、万能鍬(まんのうぐわ)

備中(びっちゅう)、万能鍬(まんのうぐわ)、と呼ばれ
固い土を掘り起こす事に向いています。

刃は太く短く頑丈に出来ています。

 
柄と刃の角度が鈍角になっている為土に刺さりやすくなっています。

万能鍬と呼ばれる通り一通りの仕事が出来ますが、刃と刃の間が広いため細かく砕いた乾いた土をすくうのは苦手です。

②4本鍬

刃は長く、刃と刃の間が狭いため土をすくったりならす事に向いています。

柄と刃の角度が鋭角になっている為土をすくいやすくなっています。

③鋤簾(じょれん)

地面の表面を削り、平らにする時に活躍します。

土木作業向き、土や砕石の駐車場を平らにならす時に使っています。

④⑤平鍬

土をすくう事に向いています。
木の切り株を掘り起こす時に根を切る事に向いています。

粘り気の無い土には向いていると思うのですが、おじさんの畑は(元々田んぼだった為)粘り気のある土の為刃に土がまとわりついてしまい、仕事になりません。

以前は田んぼの畔塗(あぜぬり)に使っていましたが、

今は川や溝の土をすくう時位しか出番はありません。

上の写真の①備中④⑤平鍬は多分50年以上前から使っているものです。

作業は出来れば土が乾いているときに行う

畑を耕すのは出来るだけ土が乾いているときに行いましょう。

雨上がり等の土が湿っているときは、

  • 土が鍬にまとわり付いて作業効率が悪くなります。
  • 長靴に土がまとわり付いて動きにくくなります。
  • 足元が滑りやすく、転んだり、足元が安定せず思わぬケガの元となります。

鍬を使う前の準備(ケガ予防)

鍬を使う前に、鍬の柄と刃のはめあいが緩んでいないか確認します。

緩んでいる場合はそのまま使わず、しっかりと固定させます。

物によって接合方法が違うのですが、多少のゆるみであれば水につけておくと木が膨張してしっかりと固定されます。

がたつきの無いようにしっかり固定されていないと思わぬケガをする可能性があります。

ちなみにおじさんは使用時にはまず水に浸けて、その間他の道具を用意したり草むしりをして(10~15分以上)から鍬を使っています。

鍬の持ち方(右利きの方を想定しています)

  • 持ち上げる時は左手で柄の後ろ端から握りこぶし1つ分位あけて持ち、右手で少し前を持ちます。

立ち方

  • 左足を後ろ、右足を前にして立ちます。(普通に立った状態から右足を半歩踏み出す位)
  • つま先と顔の向きはそのままで上半身を少し左に向けます。
  • ひざの力を抜き、軽く曲げます。

上半身は少し前かがみにします。

鍬を振り下ろす位置は左足よりほんの少し左側です。
*重いものを振り回す時や、刃物を使う時はその延長線上に体がいかない様注意しましょう。
(仁王立ちで、柄の後ろを両手で持って思い切り振り下ろすと・・・最悪の場合自分の大事なところを思い切り殴る形になります)

その体勢で鍬を振り上げます。
この時 左腕は伸ばしたまま、右手は肘を曲げます。

振り下ろし方

鍬の振り方 初心者
鍬の振り方 初心者にありがちな疲れる振り方

上の図は初めて鍬を振る人にありがちな振り方です。

ほぼ 腰を曲げ力と前方の手の力だけで振っています。

  • 腰を大きく曲げる為、疲れやすい
  • 腕、肩、腰に衝撃がかかる
  • 力を入れた割に刃があまり土に刺さらない
  • 腰を痛めやすい
鍬の楽な振り方
鍬の楽な振り方

楽な振り方は左手を振り下ろす力で鍬の刃を振り下ろす感じです。

右手は添える位で力は入れません、振り下ろす時は柄に沿ってずらし、最終的に左手のすぐ前までずらします。

極端な言い方をすれば左手だけで刃の重さを振り下ろす感じです。

慣れないうちはムキになって力を入れる必要はありません
何回かやればコツがつかめてくると思います。

左手を下す力と刃の重さ(遠心力、加速度、力のベクトル等が加わり)をうまく使うことによって、ムキになって力を入れなくても土に刺さります。

腰をあまり動かさない為、あまり疲れません。

鍬の使い方 荒耕こし
鍬の使い方 荒耕こし

この振り下ろし方は鍬を振る時だけではなく、餅つきの杵や薪割りの斧を使う時も同じです。

てこの原理で土を耕おこす

上手く土に刺さりましたか?

ここから土を耕こすのですが、ここにもコツがあります。

力いっぱい柄を引っ張っても固い土だと動きません。

筋トレのつもりの方は・・・以下略

鍬の使い方、てこの原理
鍬の使い方、てこの原理

ここではてこの原理を使います。

鍬が土に刺さった状態で、柄の後ろを持っている左手を前方斜め上へ持ち上げます。

あまり力を入れなくても土が掘り起こされるはずです。

土の塊を砕く

掘り起こした土が大きな塊のままの時は、鍬を横向きか逆向きにして軽く振り下ろして砕きます。

平らにならす

土が細かくなってきたら平らにならす作業です。

この場合4本鍬(3本鍬)の方が使いやすいです。

ここでは鍬は横向きにして鍬の側面で土の表面を撫でる様に動かします。

鍬の使い方 平面馴らし
鍬の使い方 平面馴らし

この時の持ち方は左手は柄の後ろ右手はその少し前で自分の作業しやすいように調整して下さい。

土をならす(平らにする)作業には鋤簾(じょれん)が一番良いのですが、土木作業等で使う事が無ければわざわざ買う必要は無いかと思います。

後進

土を耕す時の進行方向は後退です。

理由

  • 前進するとせっかく耕した土を踏みつけてまた固くしてしまう。
  • 後進すると、耕した所に刃が振り下ろされる為深く耕しやすい。

こまごまと書いてきましたが後は慣れです、慣れて来ればそれほど疲れず、腰や腕にあまり負担を掛けずに土を掘り起こす事が出来ます。

農作業は安全第一で楽しみましょう。

以上。

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