お風呂の鏡の水アカ・ウロコ汚れ落しにカインズの【鏡のウロコ取り】が良いという噂話を聞き、早速試してみました。
結論:カインズの【鏡のウロコ取り】は、
時間をかけて掃除すれば、お風呂の鏡のしつこいウロコ汚れを落とす事が出来ます。
(ひどい汚れは ラクラクお掃除 では済みません)
最初に結論を書いてしまったのですが、台所用のクリームクレンザーとの比較や、カインズの【鏡のウロコ取り】を使って鏡の汚れを落とした工程を写真で紹介していきます。
うわさでは聞いていたカインズの【鏡のウロコ取り】を購入して使ってみました。
写真の通り、鏡のウロコ汚れは記事として出すのも恥かしいほどのひどい状態です。
カインズで購入してきた【鏡のウロコ取り】の箱書きには、
クエン酸と研磨材のダブルパワーでウロコ汚れを落とす。
おそうじパッド付でラクラクお掃除。
と書かれています。が、ここまでひどい汚れを簡単に落とせるのか?
実際に使ってみないと、素晴らしい商品なのか?誇大表示なのか?が 分からないので実際に購入し使って試してみました。
成分表を書き写します
成分
研磨材(33.3% けい酸系鉱物)、クエン酸、増粘剤、防腐剤、水
液性:酸性
となっています。
ご存じの方が多いとは思いますが、成分の表示は中に入っている物の量が多い物から順番に書かれています。
カインズの【鏡のウロコ取り】は、研磨剤が成分の 1/3 を締めています。
クエン酸はおまけで、研磨剤でウロコ汚れを落とす事に力を注いだ製品のようにも読み取れますが、実際使ってみるとクエン酸の力もかなり強力に効いていました。
(弱アルカリ性のクリームクレンザーとの比較結果です)
実際にカインズの【鏡のウロコ取り】を使って鏡を綺麗にした行程紹介
先ずは、商品の説明書き通りに作業を行ってみます。
説明書きには、
- 必ず換気をよくしてから使用してください。
- 洗浄する表面のゴミ等を水洗いして除いてください。
- チューブをよく振り、適量をパッドに出し、パッドでウロコ汚れをこすってください。
- 放置せず水洗いし、水分を拭き取ってください。
*水洗いが不十分だと白っぽくなる場合が有ります。素材に悪影響を与える恐れがありますので、十分に洗浄してください。 - 汚れが残っている場合は、3.4.を繰り返してください。
*長期間付着している汚れや、汚れの種類によっては落ちにくい場合が有ります。
と、書かれています。
(今回は 5、*長期間付着している汚れ~ を落とす作業なので、一度では汚れを取り除くことが難しいことが予想できます)。
カインズの【鏡のウロコ取り】使用 1回目
鏡の表面のゴミ等を水洗いして、適量をパットに出します。
(適量って?このくらいで良いのかな?と思いつつ作業を進めます)
汚れおち(ウロコ取り)の効果を確かめるために鏡の下方の汚れのひどい部分を磨いてみました。
研磨剤が入っている = 強い力で磨くとガラスを傷つける可能性があるので、弱い力で磨き始めて様子を見ながら力の入れ加減を調整しています。
パッドが小さいので作業を続けていると指が疲れてきます。
磨いてみた面積は 幅10cm、高さ20cmくらいです。
記事を書きながら カインズの【鏡のウロコ取り】の箱書きを読んでみると、
使用量の目安:10×10cmの面積に1g と書かれていました。
適量を確認せずに作業を進めてしまったようです。
4、放置せず水洗いし、の段階です。
すごい!汚れが落ちた! などとだまされそうになる写真です。
ネット販売の中古車やバイクなどもそうですが、水洗いして対象物が濡れている状態で写真を撮ると実際の物よりもきれいに写ります。
4、放置せず水洗いし、水分を拭き取ってください。の状態の写真です。
鏡を磨く前と比べると少し綺麗になってはいますが、
ここを綺麗にしたんだよ。と言われなければ判らないくらいの違いです。
カインズの【鏡のウロコ取り】使用 2回目 自己流の作業に切り替えます。
お風呂の鏡の汚れの主な物は、水道水に含まれていた成分が固まった物(アルカリ性)です。
【鏡のウロコ取り】に含まれるクエン酸がウロコ汚れを中和させ、ウロコ汚れを脆くさせて、研磨剤の力でこそぎ落とす。という事だと思うのですが、
【鏡のウロコ取り】を塗ってすぐに化学反応が大幅に現れる物なのか?疑問が残ります。
作戦変更
先ほどと同じ位置に【鏡のウロコ取り】を塗り広げて、クエン酸と汚れの化学反応を待ちます。
出来れば、ここは ラップで湿布 作戦で、【鏡のウロコ取り】を乾燥させないようにするべきですが、鏡を水洗い(お湯を使用)した後です。
湿気がある状態の浴室のドアを閉めて換気扇を止めて10分間の休憩をはさみ、
ドアを開けて、換気扇を回して作業再開。
さいわい、まだ【鏡のウロコ取り】は、乾燥していない状態でした、
【鏡のウロコ取り】付属の おそうじパッドだけでなく、メラミンスポンジも使用して磨いてみました。
2回目のウロコ取り作業後、水洗いして、乾いた布で拭き上げて、乾燥させた状態の写真です。
1回目よりは綺麗になっているのですが、まだ汚れが付いています。
カインズの【鏡のウロコ取り】使用 3回目 ダイヤモンドウロコ取り併用
【鏡のウロコ取り】を塗布して10分後、ダイヤモンドウロコ取りを使ってガラス面をこすってみました。
今回使ったダイヤモンドウロコ取りは、ダイソーの製品です。
ダイヤモンドウロコ取り単体で、鏡のウロコは取れるのですが、今回使った製品は何度も使って研磨力がおちてしまった物を使用しています。
余談ですが、ダイヤモンドウロコ取りは100均ショップ(ダイソー)などでも購入できますが、ホームセンタで売っている¥1,000くらいの物と100均製品では性能がかなり違います。
ダイヤモンドウロコ取りは出来ればきちんとしたメーカーの良い(それなりにお高い)製品を使うことをお勧めします。
ダイヤモンドウロコ取りを併用した後の、水気を拭き取った状態での写真を撮り忘れたので、
水に濡れた状態の(インチキに近い?)写真です。
ここまでの作業で鏡の左下はかなり綺麗になりました。
この後の写真で、水気を拭き取った写真があるので、そちらで実際はどのくらいきれいになっているのか?確認できます。
台所用クリームクレンザーでウロコ取りが出来るか実験 ➡ 失敗です。
ここまでの実験では、カインズの【鏡のウロコ取り】の性能が良いから鏡のウロコ汚れが取れたのか?
研磨材の力とメラミンスポンジやダイヤモンドウロコ取りを使ったからウロコ汚れが落ちたのか?が、わからなくなってきました
ひょっとしたら研磨材の力で汚れを落としていたのではないか?という疑問が持ち上がり、
台所洗剤のクリームクレンザーと100均の使い古したダイヤモンドヤスリの併用で鏡のウロコ汚れを落とせるのではないのか?
実験してみました。
成分
研磨材(54%)、界面活性剤(脂肪酸アルカノールアミド)、安定化剤
液性:弱アルカリ性
カインズの【鏡のウロコ取り】と比較すると。研磨材の量が多く入っており、
大きな違いは液性が、酸性か弱アルカリ性かの違いです。
カインズの【鏡のウロコ取り】と同じ条件で汚れ落としの作業を3回行いました。
写真左下に写っているのはサランラップです。
(サランラップという呼び方は、旭化成の登録商標です)
余談ですが、IHクッキングヒーターの上面(ガラス面)の汚れはクリームクレンザーを使用して、サランラップを使って磨くと比較的簡単に落とす事が出来ます。
(布で汚れ落しを行うと、クリームクレンザーが布に入り込んでしまいますが、サランラップを使用する事でクリームクレンザー本来/単体 の力を発揮する事が出来ます)。
実験終了。
鏡の左下の部分の汚れがだいぶ落ちているのに比べて、右下の汚れはほとんど落ちていないことが写真でわかると思います。
浴室の鏡のウロコ落し作業の方針決定。カインズの【鏡のウロコ取り】を使用し、化学反応が起こる時間を置いて掃除します。
鏡全体にカインズの【鏡のウロコ取り】を塗り付け、10分ほど待ったのち、
カインズの【鏡のウロコ取り】の付属品のパッドや、メラミンスポンジ、ダイヤモンドウロコ取りを使って、お掃除。
ウロコ取り掃除の行程を3回繰り返した後、水気を拭き取った状態の写真です。
掃除前と比べれば、だいぶきれいになってはいるのですが、
広範囲を一度に掃除したせいか、きちんと磨けていなかった様で、まだ白い汚れが鏡全体に残っています。
物まね厳禁、諸刃のヤイバでもある コパ・コーポレーション 鬼コゲタワシを使って鏡磨き
この項目は、諸刃の刃 ともいえる危険な方法です。
汚れ落としは出来るのですが、力を入れすぎると鏡を傷だらけにして使えなくしてしまう可能性があります。
真似をして鏡を使い物にならないような状態にしてしまっても当サイトは一切の責任を負いません。
マネしないでください。
テスト段階で狭い範囲を丁寧に磨いていた時と比べると、広範囲を磨いた時にはあまり丁寧に磨けていなかったと思われます。
ここで、おじさん(私)の、秘密道具
コパ・コーポレーション 鬼コゲタワシ を使ってウロコ落しを行いました。
この製品は、片方向に向かって細かい針状のステンレス金属が出ている物です。
素手で触っても痛いという事は無いのですが、掃除で擦ってみると片方向のみステンレス針が汚れに喰いつく感触がわかります。
【鬼コゲタワシ】の名の通り、黒焦げになったナベや五徳の焦げを落とす道具です。
そんな危ない物をどう使って鏡を磨くかというと、
鏡全体にカインズの【鏡のウロコ取り】を塗り付け、水に浸けて硬く絞った【鬼コゲタワシ】で、鏡の表面を軽くなでて綺麗にしていきます。
*注意:【鬼コゲタワシ】で、ウロコを剥がし取るのではなく、(感覚的な表現ですが)ウロコ汚れに傷を付けて、カインズの【鏡のウロコ取り】の中のクエン酸をしみ込ませるつもりで、力を入れずにそっと撫でていきます。
お風呂の鏡の掃除完了
お風呂の鏡のウロコ汚れ落とし完了です。
この写真は、鏡が水に濡れたインチキ写真ではなく。きちんと水分を拭き取った状態の写真です。
掃除が終わった鏡をよく観察すると、端のほうに磨き残しがありますが、ぱっと見では分からない程度には綺麗に出来ました。
掃除屋さんで、お金をもらって鏡磨きをしているのであれば、汚れ残りの場所を再施工するのでしょうが、個人で自分の家の掃除をした結果としては充分及第点を付けられる結果だと自負しております。
まとめ・結論:カインズの【鏡のウロコ取り】は、時間をかけて掃除すれば、お風呂の鏡のしつこいウロコ汚れを落とす事が出来ます。
この言葉は、冒頭で書いてしまったのですが、もう一度書いてみました。
カインズの【鏡のウロコ取り】は、お風呂の鏡のウロコ落しとしては、おじさん(私)が今まで使った事があるお風呂用洗剤の中でもかなり良い製品だと言えます。
(1リットル¥6,000くらいの業務用洗剤などで、この製品よりも強力な洗剤も使った事があり、タイルやFRPの白い汚れ落としなどで感動するほどの汚れおちを経験しているのですが、その製品はガラスには使用不可の製品でした)。
個人宅で自己責任で使用する 鏡のウロコ落しとして考えると、カインズのオリジナル製品に軍配が上がりそうです。
ただし、箱の表に書いてある ラクラクお掃除 という言葉は鵜呑みにしない方が良さそうです。
(記事中にも書きましたが、箱に小さな字で *長期間付着している汚れや、汚れの種類によっては落ちにくい場合が有ります。と書かれています)。
以上、
コメント
=ささきです
撥水コートをすると水蒸気の曇り自体が極小のツブツブになって何も見えないです!
爪が引っ掛かるような深い傷は取れないかも。
手磨きは厳しいかも。です。
ささき様 コメントありがとうございます。
手磨きは、やはり厳しいですか。
手磨きの場合は余程根性と時間をかけなければいけないかもしれませんね。
現状の鏡の傷は、ウロコ取りの仕上がり具合を詳しく見てみた過程で見つけた、よく見なければ判らない程度の 指先での触感でも感じられない程度の深さの傷なので、どうしようかと問題の先送り状態です。(仕上げの理想のハードルを自分で上げているだけかもしれません)
ささき様はポリッシャーの先端工具?は、スポンジ・フェルト/ウール?どのような物を使用されていますか?差し支えなければ教えて下さい。
別件で、自家用車の塗装もかなりいたんでしまった状態なので、ダブルアクションポリッシャー/ランダムサンダー?が欲しくなってしまっています。
私は酸化セリウムとポリッシャーを使っています。
何を使っても落ちるには落ちるとは思いますが、昔から思うのは新品の時よりも早いスパンで汚れが目立って来る気がします。
一度落としたら表面をコーティングしたいなと思いまして調べた所、車用の撥水系が殆んどで風呂場の鏡の場合は親水でなければ用を成さない為、恐らく選択肢は一つしか製品は存在しないようです。
…といったあたりで力尽きてその後何もしていない状況です。
ササキ様 いつもコメントありがとうございます。(ささき様と同一人物ですよね?)
幅広い知識に感服いたしました。
酸化セリウム という物体を知らなかったので、少し調べてみました。酸化セリウム・良さそうですね。
実は鏡の端を鬼コゲ落としで少し傷付けてしまったので、酸化セリウムを購入して使ってみたくなってきました。
私はポリッシャーを持っていないので、コード付きの電動ドリルドライバーとスライダック(電圧調整器)の併用・若しくは手磨きで試してみたいと思っています(実際に行動に移すのはいつになるのやら・・・)
鏡の掃除後のコーティングに関しては、私も、車用の親水性のコーティング剤を使っても良いのかな?でも、水蒸気でくもる段階ではどうなるんだろう?と、漠然と考えていました。