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草刈機 刈払機

草刈り刃の研磨方法~チップが飛んだチップソーを昔ながらの金属刃にする

チップが無くなったチップソーを研磨して再利用

安いチップソーを使うとすぐにチップが飛んでしまいます。

おじさん(私)は、チップが飛んで無くなってしまったチップソーを再研磨して、昔の金属刃のようにして使っています。(チップソーという物が発売される前は・4枚刃・8枚刃・(俗に言う)鋸刃のこば(多刃) 等の金属刃が使われていました)

そんなものに利用価値があるのか?と。思われるかもしれませんが、
・柔らかい草だけを刈り取る時にはチップソーよりも切れ味が良い。
人足にんそく仕事(河川清掃等)で、どこに石があるか分からない場所の草刈り時に、刃の欠けを気にせずに使う。 等の流用方法があります。

余談ですが、おじさん(私)は、¥1,100/3枚セット の安いチップソー ~ ¥3,000以上/1枚 の高いチップソーまでいろいろなチップソーを場面によって使い分けています。

おじさん(私)の実感として、チップソーは値段と性能はほぼ正比例していて、高いチップソーはチップの切れ味が良い上にチップが外れにくい。という感想(実感)があります。

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刈り払い機のチップソーの再研磨(研ぎ方)の基本的な考え方

刈り払い機の刈刃の研磨は、一般的には外周の切れ刃の後ろに逃げ角と呼ばれる 外周から内側に角度を付けた研磨を行います。

例外として2・3・4枚刃は表裏の両面(両方の回転方向)を使うため、外周逃げ角は作りません。
(裏返して使えます)

草刈刃 新品と、使い古した刃の比較

安いチップソーは、チップ(超硬合金)がすぐに飛んで(外れて)しまいます。
雑に使い倒したチップソー ほぼすべてのチップが無くなっています。
新品の安いチップソー
新品のチップソー

上の写真は、どちらも3枚入り1箱¥1,100 の安いチップソーです。

使い捨て感覚で雑に使い続けると、外周が削れて同心円上の形状になってしまいます。

拡大写真

雑に使いチップが刃くなって擦り減ったチップソーの拡大写真
雑に使い倒したチップソー 刃先拡大写真
新品の安いチップソー 刃先拡大写真
新品のチップソー 刃先拡大写真

使い古してチップ(超硬合金)が無くなっているチップソーの先端は、同心円状に削れています。

対して、新品のチップソーは外周の一番外側にチップ(超硬合金)が飛び出ていて、この部分で草を引きちぎる感じで軽い力で草刈りが出来ます。

参考:金属を削るドリルの刃の形状はどうなっているのか?

ドリルの先端写真 逃げ角説明

ドリルは、相手(穴を開けたい金属等)が動かない状態で使うので一概に刈払いの刃も同じと考えるのは、考え方がすこし乱暴ですが、

ドリルを先端から見ると、切れ刃が外周まであり、外周の切れ刃の後ろの部分は外周から逃げるような形になっています。

この外周逃げ角が付いておらず切れ刃の後ろも外周に沿った形だと、その部分がガイドの役目をはたしてしまい、それ以上相手を削る事が出来ません。

切削工具を回転させながら横移動させて金属を切削するエンドミルという工具(切削刃物)の方がわかりやすいとは思うのですが、エンドミルという切削刃物をご存じない方が多いと思われますので、あえてわかりやすいドリルで説明しました。

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チップソー(草刈刃)の外周逃げ角の研磨

話を刈り払い機の刈刃に戻します。

使い古した刈刃は、上の比較写真の緑色の線の部分(同心円状に削れた部分)で草を弾き飛ばしてしまうので、刈り払い機の回転速度や横に振る速さが上手く合っていないと上手に草を刈る事が出来ません。
結果:切れ味が悪い為、無駄に体力と燃料を使います。

チップソー(草刈刃)の基本的な研磨方法としては、チップ先端(刃先)が一番飛び出ていて、その後ろ側は草刈刃の中心側に逃げている状態に削り落とします。

古いチップソーの外周逃げ角研磨後

草刈刃の外周の切れ刃の後ろ側を中心方向に研磨します。

このままでも、そこそこ切れる様になるのですが、今回の場合チップ(超硬合金)が無くなっているので、チップソーのチップが無い 金属製の回転刃 になっているだけで、劇的な切れ味の向上とまではいきません。

しかし、そもそも安いチップソーは、先端のチップはかまの様な刃が付いているわけでは無いので、新品の場合でも実際は草を切っているのではなく、草を引きちぎっています。

古いチップソーを研磨して切れ刃を付ける

チップソー(だった物)の溝の部分を斜めに削り落とし、金属の刃物形状に追加工します。
おじさん(私)のフリーハンドの研磨なのであまり上手ではありませんが・・・

超硬合金チップが欠けた後の段差がそのままついていますが、とりあえずはこの状態でも切れ味が良くなっています。

更にもう一度くらい縁石周りの草刈りをして外周が平らになって来た時点でもう一度同じ研磨を行えば、金属刃/刈り払い用鋸刃(俗称:鋸刃)もどきの出来上がりです。

昔ながらの金属刃(俗称:鋸刃)の状態の回転刃は、柔らかい草に限って言えばチップソーよりも軽い力で簡単に綺麗に刈り取る事が出来ます。

市販の研磨機を購入すれば、たぶん簡単に研磨できると思います。
(研磨速度は遅めで、ゆっくりと研磨した方が良いと思います)
(細かい話になりますが、研削砥石やダイヤモンドヤスリを高回転で使うと、被切削材の温度が高温になる為、焼き戻し(金属が柔らかくなる)や、チップ(超硬合金)と台座の部分の膨張率の違いが原因となって、付いていたチップが外れやすくなる可能性があります。)

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ちなみに、チップが残っているチップソーの研磨後の写真がこちら

チップソー研磨+切れ刃の造形

研磨が雑ですし 自分で言うのも何ですが、むっちゃ切れ味が良いです!

草刈りの体力(疲労度)が全然(全く)違います。

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刈り払い機の回転刃の再研磨(研ぎ方)の例外の研ぎ方と考え方

根強い人気を持っていて、いまだに使われている

2枚刃・3枚刃・4枚刃 の金属刃は外周研磨は行なわず、切れ刃の研磨のみを行います

先述の、外周の刃の部分が 草を弾き飛ばしてしまう という事との矛盾が生じてしまいますが、
2・3・4枚刃の刈刃は刃の前のふところ?すき間?が大きい為、はじいてしまった葉が 刃の前に入り込んでくれます。

32枚刃や40枚刃の草刈刃の外周簡易研磨機という物が販売されていますが、超硬チップの角をとがらせて一時的に切れ味を少し良くする効果はあると思います。

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余談:石飛の少ない草刈刃

切れ刃の大きさというか深さというか?

刃の出っ張りを小さくすれば、石を跳ね飛ばす事の軽減ができるはずです。

使い古しのチップソーが何枚も有るので、いつか刃の飛び出しの少ない物を作って実験してみたいと思います。
(この記事で使った刃の外周逃げ角を、再生のために研磨し続ければ、いつかは刃の飛び出しの少ない回転刃になる。という手もあります。)

以上、

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