京セラ(旧リョービ)ガーデンシュレッダー GS-2010
切れ刃の交換をこまめに行えば、(切れ味が悪くなってきたら早めに切れ刃の交換を行えば)カタログ値以上の性能を発揮して枝の粉砕(スライス)を効率よく行ってくれます。
使い方のコツは こちらの記事 を ご覧ください。
しかし、付属の押し込み棒の厚さが薄めで、幅も控えめなサイズの為、
枝を広げた形の物を粉砕していくと、広げた枝でガーデンシュレッダーの内壁を押してその場でとどまり、(壁を両手で突っ張り、落ちないように頑張っている様な感じです)付属の押し込み棒では押し込みきれない枝が残ってしまいます。
そこで、標準の押し込み棒より幅が広く厚みもある押し込み棒(押し込み板)をDIYで自作しました。
*今回も長文になってしまいました。
今回の記事は写真を目で追っていくだけでも大体の内容がわかると思いますので、ざっくりと目を通してみてください。
新規・押し込み棒製作にあたって、制作案
制作案は、費用の事を考えなければ、しっかりとした、頑丈な物を作る方法はいくらでも思いつきます。
例)発泡スチロールか何かで元になる型を作り、FRP(Fiber Reinforced Plastics 繊維強化プラスチック)で、押し込み板を作る。等
しかし、費用と手間を出来るだけおさえて差し込み板を作るとなると、選択肢は限られてきます。
安価に厚みと幅がある押し込み板を作る案 其の一 段ボール板を使って押し込み棒の製作。
段ボール板は構造上、曲げやすい方向と曲げにくい方向があります。
ガーデンシュレッダーの投入口の曲がった形に合わせて段ボール板を何枚か切って形を作り、接着剤で曲げた形に貼り合わせれば、縦方向の押し込み方向は曲がりにくく、投入口にぴったりのサイズの押し込み板が製作できるはずです。
投入口の曲がりに合わせて接着するのに不安があれば、段ボールを張り合わせる途中に針金か何かをはさみ込んで曲げ角度を補強するという手もあります。
防水性や、表面の強度に不安があれば厚いビニール(例えば肥料袋)を表面に貼り付ければ、じゅうぶん使える押し込み板が作れそうです。
段ボール板も肥料袋も針金も我が家にあります。後は、かかる費用は接着剤(両面テープでも可?)だけです。
安価に厚みと幅がある押し込み板を作る案 其の二 木の板で押し込み板を製作
木の板で押し込み板を作れば強度の心配は無くなるのですが、ガーデンシュレッダーの投入口の曲がりに合わせた形を作るのに苦労しそうです。
試しに、家にあった木材をガーデンシュレッダーの投入口に差し込んでみました。
端面寸法 約23×70㎜の板を2枚入れようとすると、角がガーデンシュレッダーの投入口にあたって、ギリギリはいらない大きさです。
角を削ってあげれば丁度良い寸法の差し込み板が作れそうです。
この木材を使って差し込み板を新規製作する事としました。
雑談:昭和50年代の田舎では中学校で木工(もっこう)の授業がありました。
おじさん(私)の中学生時代(昭和50年代)には、田舎の村立中学校の授業で 男子には、木工の授業がありました。
女子は家庭科か何かの授業をしていたのだと思います。
という訳で、木工作業の基本的は道具は一応そろっています。
かんな は、(刃が出ている状態では)刃の面を下にしておいてはいけない。という様な事は、何となく授業で教わった気がします。
*令和の現在は、村の中学校では木工の授業は無いようです。
閑話休題、押し込み棒(板)の製作に話を戻します。
付属品の押し込み棒よりも幅広で厚みのある押し込み板を木の板で製作
かんな を使うのは数年ぶり(十数年ぶり?)ですが、子供の時に覚えた事って意外と体が覚えていてくれて、なんとかなる物ですね。
十年ぶりくらいに自転車に乗ってもそれなりに運転できてしまうのと同じ感じでしょうか?
木屑の処理の問題を考えて地面の上で作業を開始したのですが、無理な体制ではまともに作業が出来ません。
この後は農業用コンテナをひっくり返して、底面を作業台代わりにして作業を進めました。
使っているうちに、かんなを斜めに当てて木を削った方が力もいらず、きれいに削れることを思いだしました。
現物合わせで適当にかんなで成形加工をしていきます。
両端のR(曲がり)加工も、かんな だけで加工しています。
何となくいい感じの形になってきました。
反対側の、中央合わせ部の角の削り角度が、ガーデンシュレッダーの投入口に対して急角度過ぎですが、この位は大目に見ましょう。
自分で使う道具なので、自分が納得できればいいんです。
何となく形になってきましたが、長さ方向のストッパーを付けないと、この押し込み板自体を削ってしまう事になります。
ステンレススケール(物差し)を当てて、開口部のフチにあたる部分と、切断円盤にあたる部分の深さに印をつけます。
固定方法は後で検討
押し込み棒の柄の部分は、標準付属品の押し込み棒が持ちやすく、作業も しやすかったので、
標準付属品の押し込み棒と同じような形の穴を開ける様に鉛筆で大体の形を型取りしました。
効率よく作業を進める為に、2枚の板をFクランプで固定し、先ほど描いた線の内側を適当に何ヶ所かノコギリで切目を入れます。
次にノミで木を割ります・・・
やらかしました。
ノミを使う場合は、木目を読んで使わなければいけません。
自然の木は木目に沿って割れます(ひびが入ります)。
左右の板、両方とも割れてしまいました。
やっちまった物はしょうがない。
ヤスリなどの工具を使い大体の形を作り出し。
何年前に購入したのか?不明な、固まりかけているけれど、まだ白い色を保っている半固形状態の木工用ボンドで貼り付け、1日経過を見ます。
おじさん(私)は、基本的に接着剤の接着力をあまり信じていないのですが、木工用ボンドって何十年も販売されている実績通り、木の接着に関してはかなり優秀です。翌日にはしっかりと接着されていました。
接着剤の接着力を信じていないと書いた舌の根も乾かないうちに書くのも何ですが、今回は2枚の板をシリコンシーラントで接続させる予定です。
材料の木とシリコンシーラントの接着面を多く取る為に、木材の端面にノコギリを使ってランダムに(適当に)切れ目を入れました。
板の接着前に、左右の板の位置合わせのために、板の角度を変えて接着する部分の内側?を、養生テープで仮固定。
今回も、ノズル内のシリコンシーラントは固まっていましたが、容器内のシリコンシーラントは固まっておらず、普通に使う事が出来ました。
接着剤の接着力はあまり信用していないのですが、シリコンシーラントを使って広い面積を接着した時の接着力は信用しています。(個人的な感想です)
片面を養生テープで仮固定した板をパカッと開き、シリコンシーラントをたっぷりと奥まで塗り付け。
2枚の板を閉じ合わせて、表面をテフロンのへらで平らに成型。
シリコンシーラントがガーデンシュレッダーに付いてしまわないようにシリコンシーラントを塗った上に養生テープを貼り付けて、
ガーデンシュレッダーの投入口に差し込んで、角度固定&シリコンシーラントが固まるのを待ちます。
2~3日このまま置いておけば、丁度良い角度で固定される予定です。
しかし、夜中になって思い浮かびました。
シリコンシーラントって、空気(空気内の水分か何か?)に触れていないと固まらないんじゃないか?
翌日、確認してみると、養生テープの貼り付け方が雑だったおかげもあって?シリコンシーラントの表面は固まり始めていました。
シリコンシーラントが固まるまでの固定方法変更。
ガーデンシュレッダー側に養生テープを貼り付けて板を差し込み固定しました。
発想の転換ってやつです。
養生テープの材質はポリエチレン や ポリエステルです。接着剤などが付きにくい材質です。
このまま2日間放置。大体の形が完成。
の予定だったのですが、
最初に貼り付けた養生テープを剥がしてみると、2枚の板の間に隙間が有り、シリコンシーラントが充填されていない空間があります。
押し込み板の裏側?にもシリコンシーラントを充填成型しました。
ガーデンシュレッダーの投入口と、押し込み板が一番強く当たる場所に養生テープを貼り付けました。
多少は滑りが良くなるはずです。
ガーデンシュレッダーの投入口の拡大写真です。
先ほども書きましたが、養生テープの材質はポリエチレン や ポリエステルです。
滑り抵抗が低い(滑りやすい)特性を持っていますので、
養生テープを貼り付ける事により、投入口の削れ防止を期待します。
手作り押し込み棒の差し込み長さ固定
差し込み棒の大体の形は完成です。
しかし、この形のままで使用すると底(ガーデンシュレッダーのカッター部)まで差し込めてしまうので、せっかく作った押し込み板を削ってしまいます。
ストッパーの役目を果たす木の棒を取り付ける事とします。
畑に山積みになっている枝の中から使えそうな枝を選定して何本か用意。
(梅の木の枝です)
ストッパーの取り付け方法として2案あります。
ストッパーの棒を、
押し込み板に沿わせて取り付けるか?
押し込み板に直角(に近い角度)に、2本取り付けるか?
丁度良い角度に曲がった梅の枝を発見!
半年ほど乾燥させた後なので充分な強さがあります。
現物合わせで、梅の枝をやすりで成形
長さ方向も現物合わせで、ガーデンシュレッダーの投入口より少し長めに切断しました。
あらかじめ線を引いてあった、差し込み深さの限界線の下に、加工した梅の木の枝をねじ止め。
ガーデンシュレッダーの切断面から、横枝の太さ分押し込み長さが短くなっている。予定です。
予定通り、いい感じの長さと幅です。
角を丸くしていない点も切断させたい枝の押し込みに有利に働く予定です。
作業時には、ガーデンシュレッダーの取っ手の部分に収納できます。
地面に置いた押し込み棒を拾う、という動作が不要になるので多少は腰への負担が少なくなることも期待できます。
以上、
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