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草刈機 刈払機

草刈機(刈払い機)のエンジン載せ替え

草刈り機(刈払い機)のエンジン載せ替えに挑戦

我が家で一番活躍している草刈り機(ループハンドルの1本竿の形の物)が草刈り途中で突然停止

草刈り機のリコイルスターター(エンジン始動の為に引っ張るロープ)が全く引けない状態になってしまいました。

刈払機 ヰセキ CH230D  30~40年使い続けた物です、
これにリョービのエンジンを移植して使えないか?挑戦してみました。

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イセキの草刈り機にリョービのエンジンを搭載

焼き付いてしまった?リコイルスターターのロープが全く動かなくなってしまったエンジンを直すのには時間がかかりそうなので(そもそも修理可能か解りません)、とりあえず他のエンジンを取り付けてこの草刈り機を使える状態にしてみます。

諸事情により我が家には使っていないけれど絶好調に動くエンジンが1台余っています。

イセキの草刈り機(刈払い機)とリョービのエンジン

左側の物が今回壊れてしまい、何とか修理したい イセキのループハンドルの草刈り機(刈払い機)です。型式  CH230D

右側の物が余っていたエンジン リョービのU字ハンドルの草軽機(刈払い機)のエンジンです。

両方とも排気量は23ccの物です。

シャフト根元部分からの取り換えは可能か?

エンジンにとりついているシャフト部分の根元部分から取り換えが出来れば、後は電気配線とアクセルケーブルの取り換え調整だけで簡単に済みます。

草刈り機(刈払い機)のシャフト取り外し

イセキの草刈り機(刈払い機)のエンジンとシャフトの取り付け部の取り外しは、シャフト根元部分のキャップスクリュー(六角穴付きボルト)で留められています。

このネジを1本緩めるだけでエンジンとシャフトを抜き離す事が出来ます。

イセキとリョービの草刈り機(刈払い機)のシャフト比較

引き抜いたシャフトを比べて見ると・・

パイプ径は同じですが、中のシャフトの端末形状が違います。

イセキのシャフトの端末はスプライン状で縦に何本もの溝があるタイプですが。
リョービのシャフト端末は四角に成型されています。

シャフト端末部での単純交換ではエンジン載せ替えは出来ません。

遠心クラッチ部分からエンジン載せ替え 低速で異音発生

シャフト取取り付け部からのエンジン載せ替えは諦め、次の候補場所は遠心クラッチ部分です。

イセキとリョービのエンジンの遠心クラッチ部分比較

シャフトの根元部分・エンジンの先の部分を4本のネジを外して取り外します。

2台並べてみると遠心クラッチ径とクラッドラム?(遠心力でクラッチシューが広がった時に当たる筒の部分)の寸法は同じです。
・正式名称が解らないのでここではクラッチドラムと呼ばせて頂きます。

リョービのエンジンに無理やりイセキの部品を取り付け

リョービのエンジンにイセキのクラッチドラムが付いた部品を取り付けてみました。

取付穴ピッチは下の2本のネジはそのままはまりましたが、上の2本の取付穴ピッチが微妙に違います。

リョービのエンジンの取付穴ピッチに対してイセキのクラッチドラムが付いた樹脂部品側のピッチが少し広いようです。

クラッチドラムが付いている部品は樹脂製なので少し変形しますが、無理やり取り付けてみました。

イセキの草刈り機(刈払い機)にリョービのエンジンを搭載

続いてシャフトから先の部分も取り付けます。

エンジンカバーの形が合っていないので、遠心クラッチが取り付いている部分の回転部がむき出し状態です。

危険防止の為に養生テープでカバー

このままでは危ないのですが、自分しかこの草刈り機は使わないので応急処置として養生テープで隙間を覆いました。
(イセキのエンジンカバーを取り付けてみようとしましたが、エンジンの形が違うので取り付け不可でした)

アクセルワイヤーをキャブレターに取り付けて、試運転の準備完了です。

電気配線はここでは接続せず とりあえず試運転をしてみる事にします。
このままでエンジンがかかる筈です。エンジンを止める時はプラスの赤い線とマイナスの黒い線を短絡(ショート)させればエンジンが止まります。

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エンジン載せ替え後の試運転  低速で異音発生

早速試運転をしてみます。

混合ガソリンを入れて・プライマリーポンプを数回押してキャブレターに混合ガソリンを送り込み・チョークを閉じて・スターターロープを引く!

・・・エンジンがかかりません。

アクセルを少し開けて、チョークを開けたり閉めたりして何回かトライしてみると何とかエンジンがかかりました。が

何か抵抗がかかっているようです(何か、と言っても疑うところは遠心クラッチ部分しかないのですが)
エンジン回転が低速の時に異音がしますが、エンジンの回転を上げると異音は無くなり、回転刃もしっかりと回ります。

この状態の時にアイドリングに戻すとエンジンが止まってしまい、アクセルを少し開けてエンジン再始動でエンジンがかかります。

遠心クラッチの芯が合っていない様ですが、このまま試運転の草刈りで、芝生の法面を刈ってみます。

改造した草刈り機で芝生の法面を試し刈り

芝生の法面(斜面)の上半分を刈った状態です。

エンジンの回転数をある程度上げてあげれば異音も無く普通に使う事が出来ます。

草刈り機(刈払い機)の状態は、使えないことはないレベルには組上がっています。

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再組立てで遠心クラッチの芯出し調整

使えないことはないレベルにはなっていますが、このまま使い続けると遠心クラッチ部分に変な力が掛かり続けて、いづれ不具合が生じる可能性が高いのでクラッチの芯出しをやり直します。

草刈り機(刈払い機)の取付穴の位置ずれ

一旦クラッチドラム側を取り外し、素直にはまる3か所のネジを締め付けると、上の写真の様に最後の1か所のネジ穴部分が少しずれています。

ズレた寸法の半分の長さ分を左右の樹脂部品の穴を内側へ広げてあげればうまく着くはずですが・・・

面倒くさいので加工無しでネジの取り付け方で芯を合わせてみます。

ネジの締め方を変えて芯出しを行う

複数のネジで留められている部品の取り付け時は、通常はネジ山の残り2~3山位の所までは手でネジを締め込み、その後はすべてのネジを均等に締め付けていきます。この時出来るだけ対角にあるネジを締め付ける順番にしていきます。

今回は寸法が合っていない部品を無理やり芯出し(中心出し)を行う為、あえて上の2本のネジから締め付けていきます。

通常の締め付け方とは違い、上の写真の様にネジ込む長さがかなり長い状態から、左右均等に少しづつねじ込みます。

下のネジ位置は寸法が合っているので、上の2か所のネジ止め後下の2本のネジを取り付けました。

遠心クラッチの芯出し後の結果は…成功しました。

遠心クラッチの芯出しをやり直しエンジンを掛けてみると、

変な抵抗も無く軽くエンジンががかり、アイドリングも安定しています。異音の発生も有りません

慎重に少しずつエンジンの回転数を上げたり下げたりしてみましたが、結果は絶好調に作動します。

エンジン載せ替え成功です。

後は、エンジンの回転部がむき出しの部分のカバーを 何かで作って取り付ければ、何の問題も無く普通の草刈り機(刈払い機)としてまだまだ使用できそうです。

エンジンカバーの隙間は危ないので何か固い物でカバーを取り付けた方がよさそうです。

整形外科等で使っている包帯ギプス?を使えば簡単に成型出来そうなのですが、インターネットで探してもバラ売りは無く、どうしようか思案中です。
包帯ギプス?は水(お湯?)に浸けて柔らかくしてから成形し、数分で固まる物の様です。固くなり始めたところでしっかりと形を作ってやればちゃんとした形に成形できそうな気がします。

多めに買っても他にも色々使い道がありそうなのですが、開封後残った物を長期保存できるかどうか解りません。50枚が1枚ずつ個装されているのであればこれを使ってみたいとは思っています。

(100均ショップのプラ板か何かを加工してカバー製作取り付けも思案中です。)

無理やり遠心クラッチの芯を合わせている状態なので、いずれ不具合が出る可能性があります。

今まで使っていたイセキのエンジンが修理可能であれば、またエンジンを基の物に似せ替えるかもしれません。

次頁は、クラッチドラムの入れ替えに挑戦してみた内容です。失敗談なので読む必要はないと思いますが、興味の有る方は次頁もご覧ください。

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