【おじさんの気になる日本語】
生まれてこのかた、五十数年間。
熊の発音は「く」が高い音であり、
「く」が低くて「ま」が高い発音は、隈(目の下のくま、歌舞伎の隈取り)など、
だと思って生きてきました。
しかし近年、熊が人里に下りてきて悪さをするニュースを見ていると、
熊の発音が ↓く↑ま :くの発音が低く、まの発音を高く発音しています。
昔ながらの「熊」:[ク]マ(「ク」が高い)
最近のニュース:ク[マ](「マ」が高い)
少し違和感を覚えながら、「言葉は、長い年月で変わっていくものだからしょうがない」
と、受け入れていました。
ところがある日、ニュース(報道番組)を見ていたら、驚きの発音がありました。
熊本のご当地キャラ、「くまモン」の発音が変わった!
妻がテレビを見ていて、私がパソコンに向かっているときに事件発生!
テレビから聞こえる音声

九州新幹線全線開業15周年のお祝いに、
ご当地キャラの 【く↑まモン】も応援に駆け付け・・・

いまなんつった?
(今、何て言った)
広告 出典元『いまなんつった?』(宮藤官九郎、文藝春秋) 廃刊 Kindle版入手可
思わずテレビ画面を二度見、三度見しました。
今、くまモンの発音で、くの音は低く まの音以降を高い音で発言したよね?
ポケモンみたいな発音で、くまモン って言ったよね?・・・・
ご当地キャラの『くまモン』の発音は、初めの「く」の発音が高いはずです。
ニュース報道の熊の発音が従来と変わってきたのは、仕方がないかもしれないけれど、
ご当地キャラの発音を変えるのはおかしくないか⁉
「ポケモン」と「くまモン(平板)」の発音(どちらも「低・高・高・高」のリズム)
平板 という言葉は、以下で説明。
くまの発音問題の解説 対話型AI・Geminiさんに聞いてみた。
なぜ、このように変わってきたのか。その背景には、言葉の「専門用語化」という面白い歴史がありました。
1. 本来のアクセントは「頭高(あたまだか)型」
伝統的な日本語(共通語)のルールでは、動物のクマは最初の音を高く出すのが正解です。
- 熊(動物):[ク]マ(「ク」が高い)
- 隈(目のクマ):ク[マ](「マ」が高い)
この違いがあるからこそ、私たちは音だけで「動物のことだ」と瞬時に理解できていたわけです。
2. なぜニュースでは「ク[マ]」に変わったのか?
実は、放送業界や専門家の間には、ある共通のルール(傾向)があります。それは、
「特定の分野で日常的に使われる言葉は、アクセントが平坦になりやすい」という現象です。
これを「平板化(へいばんか)」と呼びます。
- 専門家たちの言葉: 猟友会の方や動物の研究者など、日常的に「クマ」という言葉を扱う人々にとって、クマは特別な存在ではなく「日常の対象」です。すると、いちいち頭を高く発音するよりも、平坦に発音する方が効率が良いため、自然とアクセントが後ろへ流れるようになりました。
- 報道の足並み: ニュース番組も、現場の専門家や行政の発表に合わせる形で、徐々にその「平坦な発音」を採用するようになっていったのです。
ここまで、対話型AI・Geminiさんの言葉
ここから、おじさん(著者)の意見
言葉の平板化 などという難しい言葉が出てきましたが、
「平坦に発音する方が効率が良い」???言葉の省エネなのか?
若者言葉の特徴の一つに、どのような言葉も省略して使われていることは承知しています。
例:ビジュアル(Visual)直訳すると「見た目」 → ビジュ
しかし、熊に対しての「言葉の平板化」? おじさん(著者)には、理解不能です。
ご当地キャラの「くまモン」の発音を変えるのだけは納得できません!
独自調査を行ったところ、
熊本の地元の方には『くまモン→』と平坦に発音される方が多い。(高齢者が使う言葉)
ちょうど、県名・市名である『くまもと→』と同じような感じです。こちらは『平板型』とします。
落語などで呼び名として使われる、『くま公』など、熊の後ろにつく言葉によってもイントネーションが変わっていますね。
結論
調査の結果。熊本のご当地キャラの「くまモン」の正しい発音という物は定義されておらず、テレビアナウンサーが発音した、(ポケモンみたいな発音の)
「くまモン」は、「頭高型」「平板型」どちらも、あり、という事みたいです。
まとめ:言葉は生き物
NHKのアクセント辞典などでも、かつては「頭高(クが高い)」のみが正解でしたが、現在では「平板(マが高い)」も許容されるようになっています。
しかし、五十数年「ク」を高く発音して「危ない動物だ!」という緊張感を持って接してきた身としては、ニュースから流れる平坦な「ク[マ]」という音には、どこか「のんびりした違和感」を覚えてしまいますよね。
アクセントの変化は、時代の流れ。でも、私たちが大切にしてきた「言葉の響き」にある緊張感や情緒も、また一つの文化として語り継いでいきたいものです。
最後に一言、
おじさん(著者)は、「頭高型」の発音の「くまモン」しか認めません!
(あくまでも個人的な意見です)
おじさんの「変な日本語」へのツッコミの旅はまだ始まったばかりです。
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