井関農機のキャビン付きトラクターTH233BCY
前回の記事( https://ojisan-letstry.com/repair-tractor-depth-automatic-control3/)から 3年。
あの自動深耕センサー、よく働いてくれたのですが・・・ワイヤー被覆が 千切れてしまいました。
過去の記事

今回は
✔ 発生したトラブルの状況
✔ 自分で修理できるのか?
✔ メーカー修理にした理由
を詳しくまとめました。
結論としては
自動深耕センサーのケーブル断線はメーカー修理が安全という判断になりました。
再発したトラブルの状況
症状:前回と同じで、自動深耕装置がうまく働かず、一定の深さで畑を耕すことができません。
一旦ロータリーを上下させると少しの間だけ元通り一定の深さで耕せるのですが、畑の端でUターンするためにロータリーを上下させると、またおかしな状態になりました。
症状から考えて、深耕センサーのケーブルがうまく動いていない。と推測しました。
今回のトラブル箇所:以前補修した部分のバネの位置がずれて外れてしまいそうです。

そして補修部分を取り去ると・・・ワイヤーの被覆がもう限界を超えて千切れた状態でした。

自動深耕機能がうまく作動しなかった原因は、自動深耕センサーのワイヤーが写真の部分で引っかかり、スムーズに動けなかったことのようです
う〜ん、これはもう補修ではなく 交換レベル。。。?
DIYで修理できる可能性について考える
センサーワイヤーの被覆は完全に切断されてしまっていますが、
幸い、中のワイヤーにはおかしな曲がり癖などは見られません。
ワイヤーの被覆の切断部が移動して隙間がだいぶ開いてしまっていますが、ここは引っ張ればなんとか元の位置に戻して隙間を縮めることができるはずです。
- 被覆の中の同線をもと通りにはめ込むことはほぼ不可能なので、飛び出した同線はニッパーなどで切断して被覆の切断面を平らにして、
- ワイヤー被覆を引っ張って隙間なく接触させて、被覆の接続部の外側をセメダインスーパーXなどの接着剤か、コーキング剤で接着固定
- 今まで補強として使っていた板バネを再利用
- 板バネの位置がズレてしまわないように、バネの両端を少し曲げて引っかかり部を作り
- 板バネを結束バンドで固定
- 固定部(接続部)全体をビニールテープか、自己融着テープなどで固定する。
ここまでやれば、DIYで修理することも不可能ではない!・・・と思います。
※自動深耕センサーは作業中の安全性に関わるため、自己修理は自己責任となります。
メーカー修理が待てなくて、とりあえず2~3日でも良いから応急修理する方法案
久しぶりにトラくらーを稼働させてみたら、自動深耕装置がうまく作動しない。
今使いたい!メーカー修理は待てない。という場合の応急処理案。
内容は上記内容と同じですが、バネ板がない場合は、割りばしを半分の長さに折って添木代わりにセンサーケーブルの根元に当て、結束バンドやビニールテープですれば、しばらくは使えると思います。
DIYで修理が可能だと思われる部分でも、修理をメーカー(イセキさん)に依頼する理由
おじさん(筆者)のトラクター 井関農機のキャビン付きトラクターTH233BCYは、中古で購入したのが2014年10月です。
製造年月を調べることができませんが、中古で購入してから10年以上たっているので、修理用の部品がまだ供給されているのであれば、新しい部品に交換修理するべきです。(市販の部品で代用できるのであれば、部品供給の終了を機にする必要はないのですが、この部品はセンサーとワイヤーが一体化されているものなので代用品はありません)
壊れた部品は保管しておいて、将来部品入手ができなくなった時に交換部品として使うといった考え方もできます。
補足/余談
おじさん(筆者)が保有している田植え機 さなえちゃんPS40製造年月不明は、10年以上前からチョークワイヤーが固着して動かない状態になっています。
イセキさんに確認したところ、すでに部品供給が終わっていて修理できないとのことでした。
(キャブレター調整をDIYで行い、チョークを引かなくてもエンジンがかかるように調整済み)
井関農機さんのホームページで確認した結果
ヰセキ田植え機さなえPS40の販売開始1988/1/1 販売終了1993/1/1でした。
*30年以上前に作られた田植え機のようです。
自動深耕センサーのワイヤーってどんな経路?
部品供給がまだされている(部品入手できる)としても、DIYで個人が部品交換できるのか?

先ほどと同じ写真で説明します。
自動深耕センサーのワイヤーは、キャビンの下側に入り込んでいます。
このワイヤーがどこにつながっているのか?

座席右横にある作業機の上下操作部分のカバーを外して中を覗いてみましたが、深耕センサーのケーブルは確認できませんでした。
➡深耕センサーの接続部分を確認するには、後輪タイヤハウス内側の厚い鉄板を外さないと難しいようです。
ここまでの状況で、素人作業で深耕センサーの交換はDIYレベルでは不可能だと判断。
イセキさんに電話をして、故障内容を伝えて一度確認に来ていただくこととしました。

このケーブルはキャビン下でぐるっと回って左側でつながっているんですよ

深耕センサーはトラクターのリア付近、右側から センサー本体 → キャビン下 で Uターンして→ 左後輪の内側のコントローラーまでワイヤーが伸びています。

ここへきているんですか~
自分で交換するのは面倒くさそうですね。

やってできないことはないと思いますけど大変ですよ。
この経路を見ると・・・
✔ ワイヤーの端の部分は左後輪のタイヤハウス内側の鉄板を外さない前提で考えると、作業スペースが非常に狭い
✔ キャビン下部で固定ステーやクリップで保持されている可能性あり
✔ 動作によって常に動く場所がある(部品交換時には動かしません)
これらを考えると、工具・技術力・時間のどれをとっても簡単ではありません。
というわけで、今回はイセキさんに修理依頼することとしました。
結局、イセキさん(メーカー)に修理依頼!
というわけで、プロに頼むことにしました。

営業マン 兼 整備士さんがトラクターの 後輪を外して修理してくれている様子です。
大きな油圧ジャッキと、通称ウマ(リジッドラック)の大型タイプを使用してトラクターを持ち上げ、タイヤとタイヤハウス内側の厚い板を取り外して作業を行っていただきました。
こんなに大きな油圧ジャッキや通称ウマ(リジッドラック)は、DIY好きの人でもそうそう持っているものではありません。
修理をお願いして正解だったと思います。
修理者さんとの会話

このワイヤーは消耗品って思った方が良いんですかね~

いや、そうそう壊れる部分じゃないんですけどね。
油圧ホースの根元みたいにスプリングで保護されていないのが不思議ですよね。
おじさん(筆者)と同じことをイセキの営業マンさんも思っているようでした。
結論:自動深耕センサーのワイヤーは メーカー修理が安心
今回の体験からの結論はこちら。
👉 自動深耕センサー&ワイヤーの交換は、安全性を考えてメーカーに依頼すべき
✔ 走行中・作業中の誤動作リスクは避けたい
✔後輪を外して作業する場合、作業中にトラクターの下敷きにならないように十分注意!
という点からも、 プロに任せるのがおすすめです。
もし自分でやるなら
自分で修理にチャレンジするなら・・・
✔ ワイヤー交換 → 部品は井関農機さんから純正品を購入
✔ センサー側・コントローラー側への接続
センサー側はロータリー上下動作部についているのでそのまま交換可能
コントローラー側?の接続部は作業スペースが非常に狭いので自分の技量で何とかなるのか検討。
✔ トラクター側の配線クリップ・ステーの取り回しがどうなっているのか不明
✔ワイヤー経路(通路?)をどう通すか?➡古いワイヤーの端に紐を結びつけて引っ張りながら取り外し、その紐に新しいワイヤーを結んで引っ張り配線する。
✔タイヤと内側の鉄板を取り外す場合は、手持ちの油圧ジャッキ+油圧ジャッキを底上げできる頑丈な石や板を使いつつ、通称ウマ(リジッドラック)の代わりになるもの(例えば保管している乗用車の夏用タイヤ/スタッドレスタイヤ)を使って、安全対策は万全に行い、
✔テスト耕運で誤作動チェック&テスト後に、取り替えたワイヤーのチェック
など、徹底した準備・手順・確認 が必須です。
※自動深耕センサーは作業中の安全性に関わるため、自己修理は自己責任となります。
最後に
3年前の補修から、ここまでよく持ってくれた深耕センサー。
ありがとうございます。そしてこれからもまた頼りにしています!
この記事が、同じ症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
※機種・年式により構造は異なる場合があります。
余談:構造上、(新しい)深耕センサーの根元部分に曲がり応力がかかりやすいので、前と同じ板バネを設置するか?ほかの油圧ホースの根元部分のようにコイルバネを自作して取り付ける方法がないか?思案中です。
以上、

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