キャビン付きトラクターのエアコンスイッチが接触不良?で、エアコンが作動しなくなってしまいました。
イセキに電話したのですが、電話に出ません。
インターネットで営業日を確認すると連休になっていました。
ゴールデンウイークの農繁期(農機具屋の稼ぎ時)に連休って・・・・
【働き方改革】で休みが多くなったんでしょうが、ユーザーにとっては困った事です。
本日の予想最高気温28℃
エアコンが効かないキャビン付きトラクターで半日も仕事をしたらきっと熱中症になってしまうでしょう。
本日は、朝5時半から8時くらいまでの作業で代かきを終わりにして、
とりあえずエアコンを使えるように何とかします。
(代かきをしたいのですが、エアコンが直るまで代かき作業は先延ばしです)。
夏日にキャビン付きトラクターのエアコンが効かない!熱中症の危険性大
前日(昨日)トラクター様の後ろの作業機を 普通のロータリーからドライブハロー(田んぼの代かきに特化した作業機)に付け替えた時に気が付いたのですが、エアコンのON/OFF切り替えスイッチが壊れてしまったようです。
通常は、エアコンのON/OFF切り替えスイッチを押すと、スイッチの中心が青く光り、エアコンが作動するのですが、スイッチを押してもスイッチランプが点灯せずエアコンが作動しません。
昨日の内に、エアコンスイッチを取り外して分解修理を行おうとしたのですが、エアコンスイッチが(正攻法では)取り外せませんでした。
本日の予定は急遽変更
本日は朝の8時半ごろから代掻きの予定だったのですが、予定を変更して暑くなる前の朝5時半ごろから田んぼ1枚だけ代掻きを行って暑くなる8時前には家に帰ってきました。
(最高時速13km/hのトラクター様では、田んぼへたどり着くまでに片道15分くらいかかります)
代掻き(しろかき)とは、
田んぼの土と水をよく練り込ませて柔らかい泥にしながら、田んぼの表面を平らにする作業です。
・代掻きを行わないと水持ちの悪い(水がどんどん地面にしみ込んでしまい水が溜まらない)状態のままです。
・本日の作業は通称 あらじろ という作業でざっくりと代搔きを行って水持ちの良い田んぼにする第一段階で
(この数日後 通称 あげじろ という、地面を平らにする作業を行います)。
想像してもらえばすぐにわかると思いますが、キャビン付きトラクターのキャビンは、
例えてみればガラス張りの温室のような物です。
異常気象で夏日(最高気温25℃以上)の予測が出ている本日(予想最高気温28℃)、エアコンが効かないキャビン内は軽く40℃を超える温度になります。
エアコンが効かないキャビン付きトラクターでの長時間の作業は、熱中症など 冗談抜きで死んでしまいそうな状態になってしまいます。
エアコンスイッチが入らない原因追及ととりあえずエアコンが使えるように応急処置
スイッチが入らないエアコンスイッチですが、何百回に一度は なぜかエアコンスイッチが点灯し、エアコンが作動します。
何が原因 というか、どういう時にエアコンスイッチが点灯してエアコンが作動するのか?
ヒューズは
④エアコン ラジカセ ワイパスイッチリレー
となっています。オーディオ(カロッツェリア製に交換済み)は使えているので、ヒューズの問題では無さそうです。
たぶん、単純にエアコン操作スイッチの接触不良だと思うのですが・・・
ボタンを連打したり、エンジンを切ったりかけたりして確認中の午前9時頃
イセキのサービス兼営業マンの方から電話を頂けました。
昨日、携帯電話に電話をした着信履歴を見て電話を頂けたようです。
お休みの日に電話を頂けてありがたいことです。
エアコンが効かないんですか。
千回に一度くらいはスイッチが買いるんですけど、エアコンスイッチが点灯しなくてエアコンが効かないんですよ。
ヒューズはオーディオと一緒みたいなんですけど、オーディオは聞けるんでヒューズでは無さそうなんですよね。
オーディオが使えるんだったら、スイッチが原因の可能性もありますね。
エアコンスイッチを外そうと思ったんですけど、外せないんですよ
スイッチの部分は天井を外さないとダメなんですよ。
やっぱりそうですか
いずれにしても、メーカーが休みで部品発注できないんで、連休明けに見に行きますね。
メーカーって・・・
製造元と販売は別会社って事なんだ。
じゃぁ、休み明けに一度見に来てください。
休みの日に申し訳ない、ありがとうございました。
という やり取りがあり、
ヰセキさんの対応は連休明けまで待たなければならない。という事になりましたが、大きなヒントを頂きました。
エアコンのスイッチを外す為には天井を外さなければいけない。
貴重な情報です。
早速、作業開始
エアコンが作動しない原因の究明
天井って聞いたのですが、屋根を外さないとエアコンスイッチやオーディオの取り付け部にアプローチできません。
屋根はネジで上から止められているだけなので、#+3のドライバーでネジを外し屋根の取り外し完了!
問題のエアコンスイッチは?
想像していた形と違う!
分解掃除で何とかなる形のスイッチではありません。
この後、素人なりにテスターを当てて見たのですが、何もわかりません。
多分このスイッチを取り替えれば直ると思うのですが、それが待てないから自分でDIY修理に挑戦しているわけで・・・
気持ちを切り替え、他の方法を模索します。
エアコンのスイッチが入り、スイッチランプが点灯する条件が判明しました。
写真では、エアコンのスイッチランプが点灯している事がわかりずらいのですが、
エアコンスイッチONの位置でスイッチを反時計回りに無理やり回すとスイッチランプが点灯してエアコンが効くようになる状態です。
とりあえずエアコンを効かせるための対応策
原因がわかれば、対応策は色々と考えられます。
とりあえずエアコンを効かせる案 其の一
スイッチを反時計回りに押し付ければエアコンが効くという事は・・・
田んぼ迄の一般道路は暑いのを我慢して、両手でハンドルを握って安全運転で移動し、
田んぼの中での作業時には、ハンドル操作や前進・後退などの操作は左手のみで行い、
右手でエアコンスイッチを反時計回りに押し付けながら代かき作業を行う。
というのが真っ先に思い浮かびました。
しかし、この方法は右手の握力(指の力)が・・・・・
とりあえずエアコンを効かせる案 其の二
輪ゴムを何本か使い、エアコンのスイッチを反時計回りの方向に回すようにテンション(張力)をかけてみました。
この方法でもなんとかなりそうです。
しかし、振動の大きいトラクターの作業で、輪ゴムでのテンション(張力)かけは、どの程度の時間効果があるのか不安が残ります。
とりあえずエアコンを効かせる案 其の三
エアコンスイッチを反時計回りに押し付ける動作を何回か行っている時に気付きました!
エアコンスイッチのON/OFFの時に左後ろで カチッ カチッ と音がします。
エアコンスイッチを ON/OFF させながら確認すると、エアコンスイッチONの時に
②コンプレッサリレー が作動して エアコンのコンプレッサー(圧縮機)を動作させているようです。
という事は・・・・
エアコンスイッチは関係なく、常にエアコンのコンプレッサーが作動するように電気回路を短絡(ショート)させれば常にエアコンがONの状態になるはずです。
さらに言えば、電気配線短絡(ショート)させる配線の途中にON/OFFスイッチを取り付ければ、自由にエアコンのON/OFF切り替えが出来る筈です。
どこの配線を短絡させれば良いのか?おじさん(私)の知識だけでは解決できません。
一旦作業を中止してリレーの構造を調べてみました。
どうやら、リレーの通電がある端子間に微電流が流れると、他の端子間に大きな電流が流れる構造のようです。
という事は、通電がある端子を見つけ出して、そのほかの端子を短絡させればリレーを使わずに強制的にエアコンのコンプレッサーを動かす事が出来そうです。
早速テスターを使ってリレーの通電する端子を探してみると、右2か所の端子間は通電があります。
➡左2か所の端子間をリレーを通さずに短絡(ショート)させれば、常にエアコンのコンプレッサーが動作する様になるはずです。
で、配線を短絡(ショート)させる為の配線?を作ってみました。
40年くらい前に購入した配線キットの中に奇跡的に2個の平端子が残っていました。
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トラクターのメインスイッチが切れている事を確認して
リレーを介さずに本体側の配線をつないでみました。
多分これで、エアコンが作動しっぱなしになりと思うのですが・・・
エアコンが作動するか?どこかのヒューズが飛ぶか?
運命の分かれ道です。
トラクターの、エンジンをかけてみました。
成功です!どこかのヒューズが飛ぶような事も無く、無事エンジンがかかり、エアコンも効いています。
この配線であれば場所も取らない為、カバーを取り付けて何事も無かったように使用する事が出来ます。
エアコンを切りたい時にはトラクターのメインスイッチを切って。配線を外せばよいだけの話です。
エアコンが実際に作動しているのか確認する方法は、左の写真の部品の上の窓を確認すればわかります。
エンジンをかけた状態の写真なので、被写体ブレで解りづらいのですが、
透明な窓の中で液体がブクブクと動いている事が確認できれば、エアコンが動いているという事になります。
まとめ
キャビン付きトラクターのエアコンのON/OFFスイッチの接触不良の応急処置として、エアコンのコンプレッサー作動のリレーを介さずに配線を直結してエアコンが使えるようにしました。結果:成功です。
これで炎天下での作業もエアコンを効かせて熱中症の心配もなく快適に作業できるでしょう。
連休明けのヰセキ(農機具屋さん)は大忙しになる事が予想され、いつ直してもらえるのか分からないので、応急処理として無理やりエアコンが効くようにしました。
この方法は正規の方法では無いので、おすすめはしません。
どこかに過負荷がかかり続ける可能性は否定できません。
ヰセキさんの都合と、おじさん(私)の都合が良いときにトラクターを見てもらい、
エアコンのスイッチの接触不良が原因である。と、ヰセキさんのお墨付きをもらったら部品を注文してきちんと直す事とします。
余談
エアコンのスイッチを外す為には天井を外す必要がある。という情報を頂いた後
天井とは、キャビン室内の天井の事を指していると思い込み
室内の天井を外す為に取り外さなければいけないと思われる部品やネジを取り外し、
こんなにたくさんのストッパーを外した後に間違いに気づき、再度取り付け。
無駄な作業で1時間程余計に時間がかかってしまいました。
以上、
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