実家の洗濯機に接続している蛇口から水漏れが発生、とりあえずタオルを巻いて一晩様子を見てもらったのですが、今朝の段階でタオルが濡れて、しかも凍っていました。
家の中が氷点下になる家です。
巻き付けたタオルはバリバリに凍ったと言う程では無いのですが、半解凍でシャリシャリした感じです。
確認したところ、水道凍結防止帯は巻いてあるので水道管の中は凍っていない様です。
ここは簡単にDIYで修理出来そうなので自分で修理する事にしました。
結果 数百円で修理完了です。
蛇口の現状確認
実は昨日迄の段階で水道が凍って水が少ししか出てこないという事でドライヤーで蛇口を温めたとたんに水漏れが酷くなってしまいました。
結論としては凍って水が出にくくなったのでは無く、水道管の錆がフィルターに詰まってしまい水が出にくくなっていた。という落ちがついたのですが、写真を撮っていないので記事にはしていません。
凍結防止帯の巻き直しや取り換えは昨日行ったのですが、時間切れで水漏れは一晩様子を見てもらう事にしていました。

タオルを触ってみると端の方は濡れているだけですが、中心付近はシャリシャリとした半解凍状態で凍っています。
多分水道は凍っていない状態で、少しづつ漏れた水が室内温度氷点下の状態で凍りつつあったようです。

マフラーの様に巻いたタオルを外してみると、ポタポタとしずくが垂れています。
使用した工具
蛇口の修理だけであれば工具さえあれば簡単に修理できます。

プライヤーとピンセットだけあれば作業が出来るのですが、今回は中の部品が固着してしまっていたので やっとこ を使いました。
やっとこの代わりにマイナスドライバーを使用しても良かったかもしれません。

窓を開けて、この蛇口に繋がっている止水栓を閉めて水の供給を止めます。止水栓の位置が解らない場合は配管をたどって探して見て下さい。
どうしても止水栓が見つからない場合は、家に来ている元栓(水道メーターの横に付いている筈です)を閉めて作業を開始します。
蛇口の分解
分解自体は酷い状態でなければプライヤーとピンセットが有れば簡単に分解出来ます。
- 止水栓を閉めて
- 蛇口を開けて中にたまった水を吐き出させます。
(今回は洗濯機に繋がっている蛇口なので、洗濯機を作動させて給水動作で水を抜きました)
・・・その後、作業の手順を間違えて一旦蛇口を閉めてしまいました。・・・

上部から順番に外していきます。
ハンドル上部真ん中のネジを反時計回りに回して緩めます。

少し緩めば後は手で回して簡単にネジを抜き取る事が出来ます。

ハンドルは上へ持ち上げるだけですぐに外れます。

ハンドルの下のナットを反時計回りに回して外します。

ナットの内側に黒い部品がはめ込まれています。
後から分かったのですがこの黒い部品が摩耗・若しくは変形して水漏れの原因になっていたようです。

手順を間違えていました。
固く蛇口を閉めてしまった為に、ネジが手の力だけでは簡単には外れないのでハンドルをかぶせて反時計回りに回して緩めます。
中心部分に平ワッシャーがはめ込まれています。
蛇口のハンドル部分からの水漏れ修理であれば、ここまでの工程で出てきたナットの内側の部品だけ取り換えれば修理完了!の予定ですが、
多分この蛇口はこの家が建てられてから一度も補修していないと思われますのでついでに他の消耗部品も交換する事にして、更に分解作業を続けます。
多分四十年以上使い続けていると思います。

蛇口の中心部を取り外します。

中にコマのような形をした部品が有るのでピンセットで挟んで取り出します。

取り外した部品です。
ナットの中の黒い部品は固着して、外しにくかったのですが、ナット上面方向から やっとこ を使って押しだしました。
ここは小さなマイナスドライバーで押した方が簡単だったかもしれません。
部品の調達
ここまでの作業で外した部品を袋へ詰め込み、近くのホームセンターへ部品調達に出発。
もしも部品単体で売っていなかったら、ホームセンターを何件も回る手間を考えると、蛇口ごと交換の方が早く済みそうですが・・・

ビンゴ!
一件目のホームセンタで部品単体で購入できました。
- 水栓上部パッキン PP42A-1S-13 ¥128(1セット)
- 水栓用コマ 寒冷地仕様 PP82AT-2S-15 ¥398(3セット入り)
- 計¥526です。(2022年1月15日現在)
意外と安い物ですね。
水栓用コマは3個もいらないし、どうしようか一瞬だけ考えたのですが、安い物なので交換しておくことにしました。(40年以上ノーメンテナンスの物なので一応交換しておきます)
蛇口の先からの水漏れは、洗濯機に接続されている部分なので変える必要はない部分ではあります。
ハンドル根元からの水漏れだけで考えると¥128で修理出来る事になります。
購入部品 新旧比較

水栓上部パッキン 右が新品、左が今まで付いていた物です。
パッキンと言っても、ゴムパッキンの様な柔らかい物では無く、墨の様な材質の物です。
今まで使っていたパッキンは外す時に大分傷つけてしまいました。
2個を並べてみると古い方のパッキンの端面外側が大きく削り取られています。
削られていない部分はワッシャーが当たっていた部分です。

水栓用コマ 古い方はホームセンターで弄っているうちにポロっと折れてしまいました。長寿を全うしたと言えるでしょう。
並べてみると明らかに長さが違うのですが、ホームセンターの人曰く「呼び13の水栓であれば使えますよ」という言葉を信じて購入してきました。
蛇口の組み立て
分解したついでに再利用する部品を綺麗に洗い、組付け開始。

ナットの中にパッキンを入れます。
外すときは大変だったのですが、組付ける時は簡単にスポッとはまりました。
多分古い物は摩耗だけでなく変形していたと思われます。

綺麗にはまりました。

水栓コマはちょっと引っ掛かります。
良く見ると軸の溝部分に抜け止め防止のスプリングリングが付いています。

ホームセンターの人が言っていたことを信じて力技で押し込むと、奥までしっかりと挿入でき、固定されました。
次回修理の際には作業工具のピンセットも不要で修理出来そうです。
次回修理があるのか?おじさんの寿命が先か?
洗濯機への接続部の蛇口なので基本的には開けっぱなしの状態なので次回修理はない様な気がします。

水栓コマを取り付けた軸を蛇口本体に入れ

時計回りの方向にくるくると回してはめ込み

ワッシャー・水栓上部パッキン・ナット の順に取り付け
ワッシャーをしっかりと閉めこみ

ハンドル上部のネジを取り付けて修理完了です。
蛇口修理確認

窓を開けて止水栓を開き・今回修理した蛇口を開き・洗濯機スイッチON!
バッチリ直りました。水漏れは全くありません。
これで修理完了です。
Amazonプライム無料体験で送料無料・お届け日指定。
ちょっと失敗しました。私はアマゾンプライム会員なので、アマゾンから送料無料で購入すれば、翌日配達でもう少し安く修理が出来たようです。(2022年1月15日現在)
まとめ
昔からある形の蛇口の修理は、びっくりするくらい安くできます。
修理工程も元の止水栓の位置さえ分かれば作業は簡単です。
水道屋さんに頼むと数千円~の金額がかかると思いますが、自分でDIY修理すれば数百円で修理完了です。
少し水漏れし始めている方はすぐにご自分で修理されることをお勧めします。
どうしても水道の元栓がわからない場合や、自分でやって失敗して家の中が水浸しになったらどうしよう と悩む方は専門業者にお願いした方が良いと思います。
以上、
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