東芝の炊飯器RC-10VSA
東芝の炊飯器は真空機能が付いていて、
- ご飯を炊く前に釜の中を真空状態にしてお米から空気を抜くので、米の芯まで水分が浸透し易い。
- 保温時も真空になる為ご飯が酸化しにくく、長時間保温しても色が変わりにくいです。
そんな高機能な炊飯器ですが、最近真空がかかる時にガガガガガとすごい音がするようになってしまいました。真空もかかっていないようです。
年式も古く、メーカー修理期間も終了しているようなので自分で修理してみます。
蓋を分解
音のする場所から考えて、真空ポンプは蓋の中に入っていそうなのでまずは蓋の分解です。
(蓋の裏側にネジがあるのでねじを外してみましたが、どうしても分解できません。色々調べて見ると蓋の上の方から分解するようです。無駄に時間を使ってしまいました。)
![東芝炊飯器 蓋分解 ねじ隠しシール](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3110089-1024x768.jpg)
蒸気口を外したところに2か所ネジがあり、蒸気が入り込まない様ねじ隠しのシールが貼ってあります。
このシールを千枚通しの様な物ではがします。
![東芝炊飯器 蓋分解修理 ねじ](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3110081-1024x768.jpg)
2か所のネジを外します。
次に蓋の上カバーを外すのですが、
![東芝炊飯器 蓋裏の爪](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/東芝炊飯器 蓋の裏-1024x768.jpg)
カバーは6か所のツメでハマっています。
このツメを外すために
![東芝炊飯器 蓋カバー外し方](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/東芝炊飯器 蓋の外し方-1024x768.jpg)
蓋を開ける(持ち上げる)と両側に切り欠きがあります。
ここに自分の爪(マイナスドライバーでも可)を差し込んで外周をぐるっと浮かせます。
さらに蓋の先端部分に別の爪がありますので一旦蓋を閉めてカバーの奥を持ち上げて手前に引いて取り外し。
これで上のカバーがはずれます。
真空ポンプ分解・修理(結果は失敗)
![東芝炊飯器 真空ポンプ](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3110083-1024x768.jpg)
真空ポンプを分解してみました。
ラベル表記は
- ㈱POSTECH
- 品名 VACUUM PUMP
- 型式 60-2515
- 定格 DC24V
となっています。
この真空ポンプを交換できれば良いのですが、インターネットで調べても出てきません。
やっぱり自分で何とかするしかなさそうです。
![東芝炊飯器 真空ポンプ破損](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3110084-1024x768.jpg)
中をよく見てみると真空を作り出す部分が3つあって、その内の1か所を動かす部分が割れてしまっています。
故障個所の特定はできました。
ここは接着剤で着けるか半田ごてで溶かして溶着するか・・・?
とりあえずは瞬間接着剤で着けてみます。
(でも瞬間接着剤って振動、衝撃には弱いイメージがあるんですよね)
![真空ポンプ 瞬間接着剤で補修](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3110087-1024x768.jpg)
ピンボケ写真ですみません。
瞬間接着剤で着けた後更に瞬間接着剤で肉盛り補強してみました。
念のため3時間くらい置いてから元通り組付け。
ねじ隠しシールは粘着力が無くなっていたので両面テープで補強貼り付け。
これで修理完了。
早速炊飯してみると・・・・・
ブブブブブブ 修理失敗のようです。
前より少し音が小さくなったような気もしますが、気のせいでしょう。
時間がある時に再度修理に挑戦してみます。
追記
再度修理に挑戦
真空ポンプを分解してみると、瞬間接着剤で着けたところが離れていました。
やはり瞬間接着剤は振動や衝撃には弱いようです。
次に用意したのはこちら
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これで接着して24時間置き真空ポンプ試運転、音は大分小さくなりましたが真空が掛かっていません。
再度分解してみると接着部分はしっかりついていますが真空が掛かっていません。
さすがプラスチック用とうたっているだけあって、振動が掛かってもきちんと接着されています。
さらに1日後再度分解してみると接着剤で着けたところがまたはがれています。
触ってみると接着剤が柔らかくなっていました。
どうやらプラスチック用接着剤は常温であればしっかり着くのですが、熱には弱いようです。
もう一度ポンプ部を確認すると
![真空ポンプゴム亀裂](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3130093-1024x768.jpg)
1か所ゴムが切れていました。その為真空が掛からず空気が漏れているようです。
振動する部分のゴムの接着は難しいと判断し、このか所のポンプは機能させないようにします。
方法は
![真空ポンプ 部屋](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/真空ポンプ-1024x768.jpg)
真空になる部屋自体を1か所使えなくします。
赤丸部分の吸気口排気口を接着剤で埋めてしまいます。
プラスチックの接着は最後の手段、半田ごてで溶かして溶着します。
![真空ポンプ プラスチック溶着](https://ojisan-letstry.com/wp-content/uploads/2020/03/P3160098-1024x768.jpg)
結果は・・・失敗です
真空が掛からず、分解してみると溶着部分がまた割れてしまっていました。
やれることはすべてやりました。
(割れた部分にあてがねをして上下から挟み込む事も考えましたが、そんな細かい作業は出来そうもありません)
これ以上はおじさんの手に負えません。
仕方がないので真空機能がないまましばらく使い、新しい炊飯器を買うことにします。
但し、この炊飯器は色々な機能があるため毎日使う1軍からは引退しますが、低温調理器として2軍でまだまだ働いてもらう予定です。
以上、
追記
一旦修理を諦めたのですが、コメント欄へDC12ボルトの真空ポンプで良ければ入手出来そうですよと情報をいただいたので、再度修理に挑戦しました。
コメント
炊飯器記事を拝見しましたが、アマゾンさんなどで真空ポンプがあるようです電圧が合えばというのと、ポンプの値段見合いのとこがありますが、
DC 12ボルトモーターミニ真空ポンプ 370マイクロエアポンプ ブースターポンプ 吸気口と排気口を備えた負圧吸引ポンプブースター、2 PCS というのがあります。これに交換してしまってはどうでしょうか?ただ電源電圧がテスターで測定して24Vであれば、12Vだと倍の電圧ですので、考えないとダメですね。
アキリンさん情報ありがとうございます、銘板に書いてあるDC24Vを信じて実際の電圧には頭が回りませんでした。
紹介して戴いた物は大きさも同じくらいで良さそうなのですが、実際電圧を測ったところ18~19Vの電圧がかかっていました。
電気の事はあまり詳しくないのですが、さすがに定格12Vのモーターに19Vの電圧をかけたら壊れてしまいますよね。
耐圧何ボルトの物か解らないのですが、ダメもとで試してみたい気もします。
アキリンさん 情報をいただいた真空ポンプを入手して炊飯器の修理奮闘してみました。
まだ完全には直っていませんが、少しは空気を吸いだせるようになりました。
奮闘内容を別記事で投稿しました。また何かご提案があればぜひお願いいたします。
貴重な情報ありがとうございました。