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草刈機 刈払機

半世紀近く使い続けた刈払い機が壊れてしまったので中国から部品取り寄せで修理しました。

中国から輸入したピストンセット草刈機 刈払機

父の代から使い続けてきたイセキの刈払い機(草刈り機)CH230DL

我が家での刈払い機の中でも1番使用頻度が高い、使い勝手の良い物だったのですが、ガソリンスタンドで購入した混合油がおかしなものだったらしく、調子が悪くなりました。
更に悪い事に、おかしな燃料だと思いつつも〔もったいないから〕と言う単純な思考でその燃料を使い続けた結果、エンジンが焼き付き壊れてしまいました。

その後エンジン分解修理を行い一旦は一応直ったのですが、私の不注意でとどめを刺してしまいました。とても古い機種なのでイセキにも部品メーカーにももう在庫が無い状態です。が、長年使い続けて扱いやすい物なので諦めきれずにいました。

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驚愕の事実判明! この刈払機は半世紀近くの年数使い続けたものでした。

実家で、この刈り払い機の領収書が発見されました。

昭和49年に購入した物の様です。

昭和49年は西暦に置き換えると1974年です。単純計算で47年間使い続けたものです。

専業農家ではないので使用頻度は多くないとしても、少なく見積もって
40年間くらいは4月から10月の間に4時間×2日/3週間
その後は自走式草刈機を導入した為、この草刈り機の使用時間は減りましたが
それでも4月から10月の間に1時間×2日/3週間 くらいは使い続けてきました。
上記使用時間+地区の人足にんそく作業(河川清掃他)でも、この刈払い機は働いています。

単純計算してみます。4月から10月末まで、おおよそ30日×7カ月=210日
稼働日数 210日÷3週間(21日)×2日=20日間/年間
前半40年間で、20日間×4時間×40年=3,200時間
後半7年間で、 20日間×1時間×7年=140時間時間  ざっくりとした計算で 少なく見積もっても合計3,340時間以上使い続けています。

変な燃料さえ使わなければまだ何の問題も無く使えた筈です。

視点を変えて、価格を見ると¥48,000 と言うびっくりする高価格です。どこからこの金額を捻出したんでしょう?現在では無く47年前の¥48,000ですよ!

ちなみに当時の我が家の自家用車は、父が廃車寸前の物を3万円で購入した初代後期型?日産セドリックです。(母は原付バイクに乗っていました。)
うろ覚えですが、ヘッドライトは横目4灯、テールランプが縦目のアメリカ車の様な奴で、コラムシフトMT、ベンチシートの6人乗り、手動でエンジンを掛ける為のクランクシャフト付属、ジャッキはバンパージャッキ、グレードは190Deluxeとかなんとかでした。
(多分今保有していれば3桁万円で売れそうなやつです)

自家用車の購入価格が3万円、刈払い機の購入価格が4万8千円

自家用車よりはるかに高額な刈払い機って・・・何?

今から考えると父の道具道楽?で、当時一番高性能の物を購入したのだと思いますが、そのおかげで刈払い機を47年間買い替える事無く使ってこれたと思えば、十分すぎる位、元は取っていると思います。

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中国の通販サイトでピストン発見、輸入してみました。

47年間使っていた事実が分かった今、意地でも直して、もう3年間は使いたいと思ってしまいます。
(半世紀にわたって使い続けたという実績を残したい)

部品のメーカー在庫が無い現在、中古品を探すか・・・・・見つかりません。

ネット通販で32mmピストンを探していると AliExpress にたどり着きます。

AliExpress は中国の通販サイトの様です。びっくりするくらい安い価格で部品が手に入りそうなので個人輸入?で中国から部品取り寄せを行いました。

ピストンセットが¥925(無料配送)です。安すぎて怖いのですが、他に良い物が見つからない為この製品を取り寄せてエンジンを復活させてみます。

他にもデジタルノギスが約400円で売っていたので、そちらもついでに注文しました。
400円位でデジタルノギスが購入できるのであれば、すぐに壊れてしまってもそれほど大きな損失ではありません。

待つこと数週間

届いた商品がこちらの物です。

手で触ってみたのですが、おかしなバリも付いておらず、想像以上の良い物が届きました。

この品質ならば十分補修費として使えそうです。

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実測して新旧部品の確認

ピストンセットと一緒に届いた400円のデジタルノギスで測定してみました。

焼き付いて頭の一部が欠けたピストン
新規購入の中国製ピストン

400円のデジタルノギスは最小メモリが0.1mmまでしかないので参考程度の数値ですが、新旧ピストンの径は共に31.9mm → 使えそうです。

焼き付いて頭の一部が欠けたピストン
新規購入の中国製ピストン

ピストンの高さは0.1mmの差がありますが、ここは多分問題無いと思います。

焼き付いたエンジンのピストンピン
新規購入のピストンピン

ピストンピンの直径は7.9mmで、同じ径です。

焼き付いたエンジンのピストンピン
新規購入のピストンピン

ピストンピンの長さは0.7mmの差があります。
新旧の部品を混ぜて使うのではなく素直に新規購入の物のセットで使った方がよさそうです。

焼き付いて壊れたピストン
新規購入の中国製ピストン

ピストンの重さは出来るだけ軽い方が良いと思うのですが、新規購入品の方が1g重いです。
これはどうしようもないです。

焼き付いたエンジンのピストンピン
新規購入のピストンピン

両方共ピストンピンの重さは6gです。

中国から輸入したピストンセット

測定結果
今回購入の中国製ピストンセットはイセキの刈払い機にそのまま交換取り付けで使用できそうです。

(上記写真のニードルベアリングはイセキの刈払い機に付いていた物です。)

ピストンの頭に矢印が付いています。エンジンに組み込む際矢印の先端方向が排気側(マフラー側)になるように取り付けます。

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イセキの刈払い機に中国製のピストンセットを組み込み

最初にピストンの横穴にサークリップ(ピストンピンを留める止め輪)を片方だけ入れます。

止め輪を溝にはめ込むだけなのですが、意外と苦戦しました。

中心に飛び出た部分を先の細いラジオペンチで掴んで、もう片方(中に向かって曲がっていない方)を先に溝にはめて、ラジオペンチで掴んだ部分をひねって輪の径を小さくして押し込みます。

溝にはめ込んだ後、きちんとはまっているか確認の為に、中に出ている部分をラジオペンチで掴んで回してみました。
これで、きちんとはめ込まれている事が確認できました。

ここから先の作業は潤滑剤として2サイクルオイルをたっぷりと塗りつけて作業していきます。

2サイクルオイルをたっぷり塗り付けるといっても、相手が小さい部品なのでそれ程多くの量は必要ありません。仮のオイル容器としてペットボトルのキャップに2サイクルオイルを入れて作業しました。

右上に丸まって映っている物は耐水ペーパー(紙やすり)です。ピストンにバリは出ていなかったので、このまま使っても良かったのですが自分への気休めで、下のスカート部分の角を1,000番の耐水ペーパーで軽く糸面取りしました。

途中の写真が無いのですが、ピストンを組付けた写真です。

通常は細かい部品をエンジン下部内に落としてしまう事の防止と、エンジン下部へのゴミの混入防止の為、エンジン下部の開口部へウエス(ぼろ切れ・布)等を突っ込んで蓋をして作業をします。
(おじさんは、その辺はかなり適当なので何の対策も取らずに作業しました。)

工程は、

  • コンロッド(コネクティングロッド)・ピストンとクランクシャフトを繋ぐエンジン下部から飛び出ている棒 の先端の穴へニードルベアリングをはめ込み
  • ピストンの位置を合わせて
  • サークリップをはめていない方向からピストンピンを差し込み
  • コンロッドの穴に差し込んだニードルベアリングの中へピストンピンを通して、
  • ピストンの反対側のサークリップに当たる迄ピストンピンが差し込まれたことを確認
  • 差し込んだ方向のサークリップをはめ込む

という作業を行いました。
このときの注意点として、
ピストン上部の矢印が排気側になるように向きを間違えない様に組み込みましょう。

ピストン取り付け後、念の為ピストンを上下させて、変な抵抗が無くクランクシャフトが正常に動く事を確認しました。

次に、ピストンリングのはめ込みです。

ピストンとピストンリングに2サイクルオイルをたっぷりと塗布して、部品に傷を付けないように注意して取り付けます。

ピストンリングの向きとはめ込む位置

細かい部品で解り難いのですが、ピストンリングは上下の向きが決まっています

ピストンリングの端面の切り欠き部を上にして、ピストンの溝にはめ込みます。
ピストンには位置決め兼廻り止めのピンが有りますので、この部分にピストンリングの開口部と切り欠きの向きを合わせて取り付けます。

エンジン上部のシリンダー内にも潤滑剤代わりの2サイクルオイルをたっぷりと塗りつけて慎重にピストンをはめていきます。

この時、ピストンリングコンプレッサーの代わりにアルミ缶を切って即席のピストンリングコンプレッサーを作るのは簡単ですが、(解らない方は読み飛ばしてください。深い意味は有りません)

ピストンリングをはめ込む際はピストンの溝の位置決めピンとピストンリングの隙間がズレないように気を付けて、指でピストンリングを縮めて慎重にはめ込みます。

ここまで出来ればピストン交換の修理は9割方終わったようなものです。

エンジンの上下をしっかりとネジで固定し、

今更ですが、プラグを取り付ける穴に親指を当ててスターターロープを引き、圧縮があるか確認しました。
きちんと圧縮をしている事が親指への感触で確認できました。

各部カバーやスターター部分他を元通りに取り付ければ、形の上では修理完了です。

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47年間使い続け、天寿を全うしたと思われた刈払い機 復活

この後早速試運転です。

新鮮な正しい比率で混合された混合ガソリンを燃料タンクに入れて、プライマリーポンプをペコペコ操作して燃料をキャブレターに供給して。

チョークを閉じて、スターターロープを引っ張れば・・・・エンジンがかかりません。

エンジンの組付け時2サイクルオイルをたっぷりとエンジン内部に塗り付けてあるので、燃料を入れる前に何回かスターターロープを引いて、余分な2サイクルオイルを排出させておくべきでした。

格闘する事数分

エンジン始動成功、写真でも遠心クラッチ部分が回っていることが解ると思います。

エンジン修理成功です。

イセキの刈払い機に無理やりリョービのエンジンを載せ替えた状態の草刈り機。

再度エンジン載せ替えです。

エンジンの載せ替えは、正規品へ戻すだけなので、変に気を使って位置決めなどせずにネジ締めだけで簡単に取り付けられます

その後、アクセルワイヤーと電源ケーブルを繋いで修理完了

47年前に購入した刈払い機。

何とか年内に復活させました。

この後キャブレター微調整を行い、30分位アイドリング状態で慣らし運転を行い、その後エンジン全開迄何度かスロットルレバーの上げ下げを行ってみました。

結果、とても素直にエンジンの回転数が上下し、変な息継ぎも有りません。

うまく使えばもう50年間くらいは使えそうな気がします。(おじさんの寿命の方が早いと思いますが・・・)

でも、この刈払い機の復活は部品供給の関係で一旦諦めて最新技術搭載の高級刈払い機を買っちゃったんです。

今後は最新技術搭載の刈払い機をメインに使い、このヰセキの刈払い機は最低でも1回/年は使って50年間(半世紀)使い続けたという事実は残しておきたいと思います。

その後はどうするか・・・・この、ヰセキの草刈り機 CH230DL は小屋の中で隠居生活を送ってもらい、
新しく買った刈払い機を使い続けて、20年後くらいに重さが負担に思うようになったら、今回修理復活を遂げたヰセキの軽量な刈払い機を使うという手も考えられます。

若しくは年一回はヰセキの刈払い機を稼働させて〇十年使い続けたという実績を伸ばすという手も考えに入れておきます。

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まとめ

昭和49年(西暦1974年)から使い続け令和3年8月(西暦2021年)まで47年間使い続けたヰセキの刈払い機 CH230DL 。
エンジン焼き付きにより故障、修理で復活したのですが、ブログ用の写真を撮る為に再度分解組付け時におじさんの不注意でピストンリングを折ってしまい、とどめを刺してしまった物です。

補修用部品は正規ルートやヤフオク等でも入手出来ない為一旦は諦めていたのですが。中国からの取り寄せピストンセットを使用して実質千円以下で修理完了・絶好調になりました。(工賃は除く)
(記事中の写真ではピストンセット¥925ですが、実際のクレジットカード引き落とし価格は¥891でした。為替変動のおかげです)

昔の日本の物作りの凄さに改めて感心してしまいました。

以上、

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追記 購入後48年経った今年も使用しています。

令和4年(西暦2022年)5月現在
今年に入ってすでに5回この刈払い機を使用しています。

購入後48年目も元気に稼働しています。
芝生の法面(斜面)の刈込と、人足作業時で使用しています。

ちなみに、最新技術搭載の高級刈払い機も絶好調で稼働中です。
こちらは田んぼの畔の草刈りに使用しています。

特に力不足は感じませんが、ピストンのスカート部分(ピストンの下)を純正の物と同じ形に削り落とした方が本来の力が引き出せるのではないか?と、思案中です。

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