庭を綺麗な芝生にしたいと考えている方へ
最初に買う機種は京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLM-2810(LM-2310)で決まりです。
乱暴な言い方をすれば、電動のリール式というカテゴリーでいえば本体のみで2~3万円で買える物はどれを買っても大差ありません。
しかし、オプションのサッチング刃の存在を考えると京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLMシリーズがとびぬけてお勧めです。
電動サッチングマシン専用として見ても、競合品種は10万円以上することを考えればリョービのLMシリーズ+サッチング刃は格安です。
*リョービのパワーツール事業は2018年に京セラインダストリアルツールズに譲渡されています。
本体価格2万円台+サッチング刃1万円弱で芝刈り機とサッチングマシンの両方の機能が手に入ります。
(サッチングを行う時は刈り刃を外しサッチング刃と取り替えます。)
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収納時は折りたたんで立てて置けますので小スペースに収納できます。
*金額で見た時の京セラの芝刈り機を購入するメリットは上記の通りです。
この記事は長文になってしまいました。この後、他の機種との比較等を長々と書いています。
お急ぎの方は こちら から、まとめの部分へ飛んで結論を見て下さい。
(目次で、読みたい部分をクリックすれば読みたい項目へ飛ぶことも出来ます)。
芝刈り機の種類
刈り込み方式の違い
芝刈り機の刈り込み方式には大きく分けて3種類あります。
- ロータリー刃 方式
- リール刃 方式
- バリカン(ハサミ)方式
ロータリー方式とは
ロータリー式は円周に切れ刃が付いた円盤状の刃物を回転させて芝を刈り取ります。
草刈りをする刈り払い機にカバーとタイヤが付いているような感じです。
電動式とエンジン式があります。
特徴
- 長く伸びた芝生も簡単に刈り取りできる。
- 大きな刃が回転しているので作業が早い。
- 刃の擦り合わせ調整不要
- 比較的音が静か
作業効率が良いためエンジン式の乗用芝刈り機はほとんどこの方式です。
(乗用芝刈り機はバー状の刃の物がほとんどです)
果樹園の下草刈りや広い公園の管理にはほとんどこのタイプが使われています。
短所
- 芝生の切り口がむしり取ったようになる
という事があります。
例えてみるとカマや包丁を振り回して草をたたき切っている事を効率良くしているような感じです。
刃先がよほど綺麗に研ぎ上げていないと綺麗な切断面にはなりません。
芝生の多少の綺麗さより芝刈りの効率化を考える方、毎週芝刈りは出来ないという方にはロータリー方式がおすすめです。
少し離れて芝生を見れば結構綺麗に見えます。
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リール刃方式とは
リール式はらせん状の刃を組み合わせて筒状になった物を回転させ、固定刃と挟み込んで芝を刈り取ります。
主に手動式と電動式があります。
長所
- 刃物で挟み込んで切る為、切り口が綺麗
- 切り口が綺麗なため芝へのダメージが少ない
- 低い位置での刈り取りが可能
- 刃の擦り合わせが上手に出来ていると余りうるさくない。
ほとんどの方が芝刈り機と言われて最初に思い浮かぶ形は手動式のリール刃方式だと思います。
短所
- 長く伸びた芝の刈り取りは苦手です(出来ません)
- 成長期の6~8月は 1回/週 以上の刈り込みが必要です。
- 刃の擦り合わせ調整が必要(慣れないと意外と大変です。)
- 比較的音が大きい(刃の擦り合わせ調整によって音はかなり変わります)
綺麗な芝生を目指している方にはリール刃方式がおすすめです。
6月からの生長最盛期には最低でも 1回/週の刈り込みが必要です。
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リール刃方式全般に言える事ですが、安い製品と高い製品は刃の材質が違います。
金額差もすごいのですが、材質の違いは比較してはいけないレベルです。
バリカン方式とは
バリカン方式はその名の通りバリカンの様に、くし歯型の刃が左右に動きもう1枚のくし歯型の刃と挟んで切る方式です。
長所
- 芝を挟んで切るので切断面が綺麗
- 小回りが利く
- 塀際等、ギリギリまで芝刈りが出来る
短所
- 幅が大きいものが無いため広い範囲には向かない
- 幅が大きいものが無いため作業効率が悪い
- 幅が大きいものが無いため広い範囲を平面にすることは難しい
庭の芝生の形が複雑な場合や狭い場合に向いています。
広い庭の場合でも塀などの際刈りように1台あると便利です。
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その他 芝刈りハサミ
芝刈りハサミという刃の長いハサミがあります。
製品によっては柄と刃の角度を変えられるものもあります。
効率はとても悪く、広い面を平らにすることは苦手ですが、
壁際等を切ることに重宝します。
金額も安いものがありますので1つあると便利です。
我が家にも1つあり たまに使っています。
際を切るだけなので、極力費用を抑えたい方は100均ショップのキッチンハサミや裁ちばさみ等、刃の長いハサミでも代用可能です。
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その他2 水平回転ハサミ式
すでに製造中止?で 新品での入手は難しいのですが、
TANAKA のマイグリーンという機種がありました。
これは水平に取り付けられた円盤ノコ状の回転刃と固定刃があり効率よくハサミで切っているような構造です。
使った事が無いのではっきりとは言えませんが、構造から想像すると
刃の隙間(擦り合わせ)がしっかりしているのであれば、切断面が綺麗でしかも作業効率も良いとても良い機種だと思います。
動力の違い
動力の方式は大きく分けて3種類あります。
手動式、手押し式
ホームセンターなどによく置いてある、リール式の物です。
車輪の回転を動力としてリール刃を回転させます。
長所
- 電動式と比べ、電源コードが不要なため取り回しが楽
- 本体が軽いため、取り回しが楽
- 音が静か
- 比較的安価で入手できる
最初は手押し式(リール刃)を検討する方が多いと思いますが、短所もあります。
短所
- 意外と疲れる
- 作業時間が長くかかる
- 車輪の回転を刃の動力とするため車輪がしっかりと芝生に食いつく必要があります。、1年目の根がしっかり張っていない芝生にはあまりお勧めできない
車輪を地面に押し付けて空転しないように作業する為、しっかり張っていない根が浮いたりズレたりする可能性あり
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キンボシ ゴールデンスター 手動式芝刈機 ハッピーバーディーモアー GSB-2000H は、
TKK方式【特許取得済み】で刃調整不要。常に一定の力で受刃と回転刃がすり合う刃調整不要の特殊機構。となって居る為、初心者の方にも使い易いと思います。
電動式
電動式もホームセンター等によく置いてあります。
長所
- 手押し式と比べて作業が楽です(必要な力は本体を押す力だけです。)
- 手押し式と比べて作業が早い
- エンジン式と比べて手入れが楽(延長コードを接続するだけ)
短所
- 電源ケーブルが邪魔
- 慣れないと電源けーブル切断の事故発生の可能性あり
- 小回りが利かない
手押し式と比べて取り回し(Uターン等)が大変 - 手押し式と比べ音が大きい
電源が確保できるのであれば一番コストパフォーマンスが高いとおもいます。
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充電式
最近は充電池式の芝刈り機があります。
使った事が無いのですが、取り回し等非常に使いやすいのではないでしょうか。
*マキタさんのホームページで確認したのですが、充電式の芝刈り機はロール刃式の物が無く、すべてロータリー式のようです。(おじさん独自調査)
(電源コード式にはリール式とロータリー式の両方の機種があるのに充電式にはリール式が無いのが残念です)
ロータリー式の場合、芝生の切断面がギザギザになってしまうので、
おじさん(私)独自の考えとしては、芝刈り機というよりは草刈機の分類になります。
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上の広告2点の物は、別途 バッテリーと充電器が必要です。
エンジン式
広い面積用です。
長所
- 手押し式と比べて作業が楽です(必要な力は本体を押す力だけです。)
- 手押し式と比べて作業が早い
- ガソリンさえあればどこでも使用可能
- 電動式と比べ、邪魔なケーブルが無い
- ロータリー方式の為作業効率が良い(早い)
- 乗用タイプもあり
短所
- エンジン音がうるさい
- 小回りが利かない
手押し式と比べて取り回し(Uターン等)が大変 - 小型エンジンの取り扱いに慣れていない方には保守が大変
一般家庭でエンジン式を使っている人はあまり見かけませんがもし広大な土地があって芝生にするのであれば乗用のエンジン式がおすすめです。
土地が広ければ広いほど、芝生の葉の断面や雑草は気にならなくなります。
極端な話、雑草をこまめに短く刈っていれば遠目には芝生に見えます。
どこのメーカーか解りませんが、カセットボンベを使用するエンジン式リール式の芝刈り機を見たことがあります。
これはエンジンのメンテナンスやガソリンの劣化を考えなくて良いので、面白い(興味のわく)機種です。
芝刈りロボット
最近は芝刈りロボットもあります。
お掃除機ロボットの芝刈り機バージョンの様な感じです。
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もし広い芝生の庭が有ってお金持ちだったら使ってみたいです。
サッチングマシン
サッチとは
枯れた芝葉や芝刈り時の刈りカスが堆積したものです。
詳しくは下記、芝生の更新作業を見て下さい。
芝を植えて3年目くらいからサッチングの作業が必要になりますが、手作業でサッチをかき出す作業はとても大変です。体力を使いますし、腰に来ます。
サッチングマシン比較
キンボシ 電動ローンコーム LCA-260RW
・おじさんが知っている限りではサッチングマシン専用機の一番安い物はキンボシ(ゴールデンスター)の電動ローンコームLCA-260RWという製品ですが金額は7万円以上です。サッチ刃の幅は260mmです
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金星は老舗の芝刈り機メーカーで、数十年前までは手押し式ロール刃形式の芝刈り機と言えばこのメーカーでした。
バロネス 自走式サッチングスイーパーLW12V
・高級機種ではバロネスの自走式サッチングスイーパーLM12Vという製品があります。
バロネスは世界中のゴルフ場でトップシェアを誇る 有名な日本のメーカーです。
多分性能もとても良いのでしょうが、価格は20万円近くします。
サッチング刃の幅は300mm、爪の数も一番多いです。
重量が重く、自走式なので楽にたくさんのサッチを取る事が出来そうです。
かなり性能が良いのでしょうが初心者がいきなり買える金額ではありません。
・京セラ(Kyocera) 旧リョービ の電動リール式+別売りのサッチング刃
京セラ(Kyocera) 旧リョービ のリール式電動芝刈り機LM-2810(LM-2310)
型式での違いは刈り幅がそれぞれ280mm、230mmです。
どちらの機種(幅)でも構わないのですが、2810のほうが作業効率が良く幅が広い分全体を平らにしやすいです。(反面 取り回しがたいへんになりますが)
金額差はあまりないので2810をお勧めします。
LM-2810+サッチング刃セットで4万円以下くらいから購入可能です。
写真は旧型機LM-2800+サッチング刃のセットで使っています。
(我が家のサッチング専用機になっています)
10m位の距離をゆっくり往復するとグラスキャッチャー(芝刈り機の刈り葉が溜まる所)がいっぱいになります。
サッチング刃の数は少ないのですが往復する回数を増やせばいい話です。
サッチングは1~2回/年位の作業なので、金額差を考えればこの組み合わせが一番のおすすめです。
短所もまとめてみます
京セラ(Kyocera) 旧リョービ LMシリーズの短所
- 金額を考えれば仕方がないのですが、プラスチック(樹脂)を多用していて、全体的に作りが弱い。
特にハンドル周りは弱いので雑に扱わず丁寧に使いましょう - 出荷時刃の擦り合わせ調整はされていませんので自分で最初から自分で調節しないと使い始められない。
(これはほかのメーカーでも同じだと思いますが、他メーカーで擦り合わせ機能自動のものもあります。) 刃がナマクラですぐに減ってきてしまう。
(旧式のLM-2800と比べて、刃の硬度が上がっているような気がします)- 擦り合わせ調整は毎回行う必要あり。
まだ芝刈り機を持っていない方はこのセットをお勧めします。
旧型式のLM-2800(2300)を安く売っているかもしれませんが、芝刈り機としてはあまりお勧めしません。
芝刈り機としても使うのであれば、固定刃だけでも現行機種のものに変えた方が良いです。
最初からサッチング専用機にするつもりであれば初期費用を減らす為 旧型機の在庫処分品を狙うのも有りかと思います。
メーカー問わずリール刃方式は刃の擦り合わせ設定に慣れ(コツ)が必要です。
回転刃を回して刃の全周が当たるか当たらないか位の所へ調整しなければなりません。
他の方のレビューで音が大きいとかブレーカーがすぐ落ちるという感想がありますが、多分刃の調整がうまくできず、刃を強く当ててしまっているのではないかと思います。
出荷段階の刃の精度を信用せず、自分で研磨・調整するつもりでいた方が良いです。
刃の調整がしっかりできれば音も静かできれいな切り口で快適に芝刈りが出来ます。
リール刃を扱いきれない場合はサッチング専用機としてとっておいて損はありません。
注意 同じ京セラ(Kyocera) 旧リョービ でもLMR-230はロータリー方式です、サッチング刃を取り付けることはできません。
まとめ
初めて芝刈り機を買う方へ
芝刈り機の手軽さを求める方はロータリー式
芝生の綺麗さを求めたい方はリール式 がおすすめですが、
初めてだから良く解りませんよね、
とりあえず京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLMシリーズ+サッチング刃セットを買って使ってみて、もしリール式は自分に合っていないと思ったらサッチングマシン専用機にしてしまい、その時のご自分の判断で自分に一番合った芝刈り機を再度購入してはいかがでしょうか。
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追記:特記事項・注意
京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLMシリーズの芝刈り機はコストパフォーマンスが高い機種ですが、使用上の注意を追記します。
付属の、六角棒レンチはあらかじめ取り外して別に保管するか、芝刈り機を使用する時は外して作業しましょう
*おじさん(私)が実際に起こしてしまった、重大な事故の例です。幸いけがなどはしなかったのですが、芝刈り機に重大な破損をおこしました。
京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLMシリーズの芝刈り機の操作ハンドル(柄)の横に、刃先の隙間調整やサッチング刃に交換する時に使う5mmの六角棒レンチがはめ込まれています。
収納場所としてはとてもよく考えられた場所だと思うのですが、この六角棒レンチの収納時の固定力が非常に弱く、芝刈り作業中に六角棒レンチが外れて落ちてしまいました。
六角棒レンチが外れて落ちたことに気付かずに、Uターンして芝刈りを行って芝刈り機の刃で六角棒レンチを挟み込んでしまいました。
ガツンと大きな音がして異音発生!
確認してみると
・固定刃に大きなくぼみとくぼみの両脇に大きな突起が出来てしまい、
・回転刃に大きなくぼみが付き
・回転刃の一枚が大きく変形
・固定刃を取りつけている金具の変形 が、発生していました。
おじさん(私)は、この後 時間をかけて何とか修理して使える状態にしましたが、
金属加工等をしたことがない方であれば本体ごと買い替えか、
固定刃・固定刃の取り付け金具・回転刃 を購入して取り換えなければ使えないような状態になってしまいました。
➡付属の六角棒レンチはメーカーの取り付け固定力を信用せず、取り外しておいて芝刈り作業を行うことを強くお勧めします。
追記 芝刈り機の最終目標はバロネス!
ここまで欠点も含めて最初はリョービのリール式が良いとさんざん書いてきたのですが、高級機種のバロネスはすごいです。
おじさんは縁あってバロネスの自走式モーターモアLM12MHの中古品を格安で手に入れることが出来、使っています。
これは、今までいろいろなメーカーのものを使ってみましたが、刃の作り(材質)が全然違います、比べ物にならないレベルです。
自重が重いのですが自走式の為重さはそれほど気にならず、重さと後部のローラーで芝生が倒され、芝刈り直後はサッカー場のピッチのゼブララインの様に見えます。
いきなり高級機種を買って使いきれない(調整しきれない)事があってはもったいないので、初めは安い機種を使ってみて最終目的はバロネスという考えはいかかでしょうか?
バロネスの手押し式を使った事が無いのですが、電動式と同じ刃を使っている、手押し式に7万円を払う価値はありそうです。
以上、
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