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修理

コロナのファンヒーター E4(エラー4)の修理~燃料フィルター掃除。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 固定タンク内のゴミの除去

実家で使用中のファンヒーター コロナ・型式FH-G3410BY 10年製(たぶん2010年製造)が止まってしまうというので修理に挑戦してみました。

以前、ダイニチのファンヒーターの燃料系統を端から端まで分解して直した成功経験があるので、コロナのファンヒーターも何とかなるだろう。という事で見切り発車での修理です。

実家からの一本の電話から話が始まります。

母

寝る部屋のストーブ(ファンヒーターの事を言っています)が、赤い火が出てすぐ止まっちゃうんだよ。

おじさん(私)
おじさん(私)

えっ❕ 火は出てないよね。

のぞき込むと火の色が赤いんだよね?

電話で確認したところ、ファンヒーターが不完全燃焼を起こして何かしらのエラーが出て自動消火してしまう様です。

(ファンヒーターの炎の色は完全燃焼して青い色が出ている状態が正常な筈です。小学校の理科の授業で、ろうそくの炎の色と温度の関係を教わったような気がするのですが、遠い昔の話なので記憶が定かではありません)

おじさん(私)
おじさん(私)

とりあえず、危ないから、そのファンヒーターは使わないで!

代わりに家のファンヒーターを持っていくから。

ファンヒーターが不完全燃焼で自動消火してくれれば良いのですが、自動消火しない場合は二酸化炭素か一酸化炭素中毒か?になってしまう可能性があります。
化学ばけがくの事に詳しくないのでよくわかっていませんが、危ないということは分かります)。

以前修理して、我が家の予備在庫品として置いてあったダイニチのファンヒーターを持参して、コロナのファンヒーターの症状を確認してみます。

結果:(たぶん)燃料を吸い上げる部分のフィルターに付いた汚れが落ちた事によって、直ってしまったと思われます。

*今回は燃料系統の分解掃除は行なっていません。

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実家へ行ってとりあえずの症状点検と応急処置

ダイニチのファンヒーターと比べて、コロナのファンヒーターって、点火するまでの時間が長いんですね。

とりあえず問題のコロナのファンヒーターの
運転 入/切 のスイッチを押して様子見です。

2~3分後にファンヒーター着火、運転開始。

炎の様子をのぞき込んでみると、青い炎の中に黄色い炎が混じって燃焼しています。

1~2分後に、自動停止

液晶の表示を見ると E4 と、表示されています。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY  エラー表示内容の写真

コロナのファンヒーターのエラー表示の説明は、ファンヒーター側面に表記されています。

エラー表示

E0・E2・E4
点火時及び燃焼途中で消火しました。オイルフィルターや固定タンクにごみや水がたまっていないか確認後、再度点火操作をしてください。

と表記されています。

電気系統の故障では無さそうなので、おじさん(私)の技術力で何とか直せそうな気がします。

母

後ろに埃がたまってたから、そこは掃除してみたんだけど。

(独り言)日本語って、主語・述語・接続詞 がはっきりしていなくても、相手の言っている事の意味を理解する能力が必要です。

ファンヒーターの後ろを見てみると、パンチングメタル(エアーフィルター?)の外側は綺麗になっていますが、内側にはびっしりと埃がたまっていて、空気が半分くらいしか取り入れられていない様です。

E4のエラーとは関係ないかもしれませんが、ここはきちんと掃除をしておくべきです。

取扱説明書が見つかったので、ここからは正式名称で記事を書いていきます。

保証書の日付は、2011年1月3日 です。
13年間使い続けたので、十分元は取れているとは思うのですが修理をしてみます。

なぜか、ファンヒーターなどの暖房機は年末年始に壊れる事が多いんですよね。

コロナ・ファンヒーターの取扱説明書に記載のエラー表示と原因【安全装置】

取扱説明書のエラー表示の項目を読むと、ファンヒーター側面の記載よりも詳しく原因が記載されています。

表示部(エラー表示)、症状:E0・E2・E4

原因【安全装置)
・途中失火をした時
・点火ミスをした時
・異常燃焼をしたとき
・不良灯油を使用した時
・送油経路に水または、ごみがたまっているとき
・エアーフィルターの目づまりによる燃焼用空気不足のとき
・シリコーン配合の商品を使用したとき
〔シリコーン配合の商品には、ヘアートリートメントやムースなど枝毛用ヘアケア類の化粧品や、家具や床のつや出し剤などがあります。〕

〔不完全燃焼防止装置の作動〕
〔点火安全装置の作動〕
〔燃焼制御装置の作動〕

ファンヒーターの横の記載には無かった項目

・エアーフィルターの目づまりによる燃焼用空気不足のとき

という、記載に注目して、とりあえず空気不足の解消をしてみます。

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コロナ・ファンヒーターの温風空気取り入れ口掃除方法

この作業時には写真を撮っていなかったので、綺麗になった状態の写真で説明します。

温風空気取り入れ口の内側の汚れを落とす為に、温風空気取り入れ口(パンチングメタル/小さな丸い穴がたくさん開いている鉄板)を取り外します。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 温風空気取り入れ口の外し方 画像説明

温風空気取り入れ口の四隅のネジをゆるめて外し、温風空気取り入れ口を手前に取り外します。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 送風ファンの外し方 画像説明①

温風空気取り入れ口の鉄板にファンが取り付けられていますので、3か所のネジを緩め取りファンを取り外します。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 送風ファンの外し方 画像説明②

ファンの配線が、温風空気取り入れ口の鉄板に固定されています。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 送風ファンの外し方 画像説明⓷

配線の固定部は、矢印型のように広がって温風空気取り入れ口に固定されていますので、外側から指で矢印型の部分を押し縮めて押し込んで取り外します。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 温風空気取り入れ口 掃除後の画像

温風空気取り入れ口は、中性洗剤を使って水洗い後、水気をよく拭き取って掃除完了。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 送風ファンを外した写真

ファン(送風の羽)とモーター付近・本体内の目に付くところは古い歯ブラシを使ってホコリを掻き落とし、掃除機の細いノズルで掃除しました。

これで、ファンヒーターは直ったのか?

取り外した部品を元通り取り付けて試運転です。

結果:何の回復も見られません。
2~3分かかって着火、そののち2分くらいで E4 エラーで停止してしまいます。

どうやら、分解掃除をしないと直らないような感じです。

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自宅へファンヒーターを持ち帰り、修理

代りのファンヒーターは実家へ置いて、不具合の出たコロナのファンヒーターの灯油タンクを外して軽トラックで家まで持ち帰り。

実家へは、代りのファンヒーターを置いてきてあるので、1週間後に修理開始。

まずは、故障の再現性があるのか確認、その後分解清掃の予定です。

不完全燃焼は中毒の危険性があるので、屋外で点火・エラーの再現性があるか一応確認。

のつもりが、エラーになりません。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY  氷点下でも、室内温度0 と、表示されています。

ダイニチのファンヒーターは、室内温度がマイナス一度を下回ると LO と表示されるのですが、

コロナのファンヒーターは零度以下はすべて 0 と表示されるようです。
(昭和時代の断熱材が使われていない家では室内温度が氷点下になる地方です)

青い炎の中に、黄色い炎がたまに出るのですが、エラーで止まる といった状況が再現出来ません。

なぜか?直ってしまったようです。

直ってしまった原因として考えられるのは、
軽トラックで運んだ事により、振動で燃料フィルターに付いたゴミが払い落されたのではないか?という事です。

固定タンク内のゴミ除去と、給油フィルターの掃除

コロナのファンヒーター FH-G3410BY オイルフィルターを取り外して掃除 ゴミが付いた状態の写真

給油タンクを取り出し、ファンヒーター本体の固定タンクに取り付けられているオイルフィルターを取り出して綺麗に掃除します。

この部分には、フェルトのように固まったごみがびっしりと付いていました。

この部分のゴミは、大した問題ではありません。

問題は、このオイルフィルターを通過・又は上のすき間から固定タンク内に入ってしまったゴミです。

固定タンク内に溜まったごみは、一旦スポイトで吸い取って掃除した後なので写真が有りません。

直ってしまった原因が、固定タンク内のゴミだとすると、
ファンヒーター内の灯油を送り出すポンプの入り口にもフィルターが付いていて、その部分がゴミで詰まってしまっていた可能性大です。

固定タンク内のゴミを取り出す作業が必要です。

固定タンク内に新鮮(綺麗)な灯油を入れて、ファンヒーターを持ち上げてしばらく揺さぶってみると、

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 固定タンク内のゴミの除去方法の説明写真

大きなゴミのかたまりが出て来ました。

たぶんこいつが、給油/送油フィルターにまとわりついて燃料が燃焼部に送られなかったのだと思います。

偶然直ってしまって、原因だと思われるごみの除去が出来たので、これで終わりにしても良いのですが、ファンヒーター全体のホコリ除去を行います。

ファンヒーターのホコリ除去作業・燃焼空気取入口

ダイニチのファンヒータには無い、燃焼空気取入口(エアーフィルター)がコロナのファンヒーターにはあります。

先に掃除をしたパンチングメタル(丸い穴が開いた鉄板)部は、温風空気取り入れ口
➡温風を送り出す空気の取り入れ口で、

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 燃焼空気取入口の説明写真

四角いパンチングメタルの温風空気取り入れ口の下にある、丸い部品が燃焼空気取入口になっているようです。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 燃焼空気取入口を取り外した状態の説明写真

この、燃焼空気取入口(エアーフィルター)は、はめ込まれているだけなので手で簡単に取り外す事が出来ます。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY ホコリで目詰まりした燃焼空気取入口フィルターの説明写真①

 
燃焼空気取り入れ口(エアーフィルター)であれば、外側に埃が付くと思うのですが、外側は綺麗で内側に埃が溜まっています。

母に確認しましたが、この部分は外側も掃除していない様です。

なぜだ?

温風空気取り入口がホコリまみれだったから、内側からホコリが燃焼空気取り入れ口(エアーフィルター)に廻り込んだ?

いや!燃焼空気取り入れ口 っていう名前が付いているから外から空気を取り入れているはずだ。・・・・・・・・

考え始めると、夜も眠れなくなりそうなので、【忍法・現実逃避】を発動させて、細かい事は考えない事にして掃除をします。

全力で既読スルー みたいな技です・・・

コロナのファンヒーター FH-G3410BY ホコリで目詰まりした燃焼空気取入口フィルターの説明写真②

どのくらい目詰まりをしているのか?

明るい方へかざしてみると

八割方はちわりがた詰まっていますね。

ほぼ空気が通っていないと言っても良いくらいの状態です。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 掃除後の燃焼空気取入口フィルターの説明写真

コンプレッサーエアーで、一気に綺麗にホコリを吹き飛ばしました。

この部分は灯油が通る場所では無いので、中性洗剤を使って水洗いでも良いと思います。

前面のパネルも外して、コンプレッサーエアーで一気にホコリを吹き飛ばしました。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY  前面のパネルの取り外しかた。ネジの位置の写真

コロナのファンヒーターの前面パネルは、下の左右両端のネジを取り外し、上へ持ち上げれば簡単に前面パネルを取り外す事が出来ます。

前面のパネルと、後ろの温風空気取入口・燃焼空気取り入れ口を取り外した状態で、コンプレッサーエアーを使い、見える範囲すべてのホコリを吹き飛ばしました。

コンプレッサーなんてものは持っていないという方の方が多いと思います。

この辺りの掃除は、ヘアードライヤーを使って大まかなホコリを吹き飛ばし細かい部分は市販のエアーダスタースプレー缶を使って掃除すれば良いと思います。

燃焼筒の根元をコンプレッサーエアーで吹いた時に、黒いすすが出て来ましたので、もっと分解して掃除をした方が良さそうですが、真冬の寒空の下での作業は風邪をひきそうなので、今回はこのくらいで良しとします。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 表側 掃除後の写真

表側を掃除した後

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 裏側 掃除後の写真

裏側もしっかりと綺麗にしました。

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ファンヒーター掃除後の試運転

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 掃除後の試運転

後ろの、ファンモーターやフィルターを取り付けて、前のパネルは外したまま試運転。

たまに黄色い炎が混じりますが、エラーで止まってしまう様な事も無く燃焼を続けました。

この後、前面のパネルも取り付け、家の中に持ち込んで、給油タンクほぼいっぱい(7㍑弱)の灯油を使い果たすまで燃焼させてみました。

ちらほらと見えていた黄色い炎も、燃料タンクの灯油を使い終わる頃には見えなくなり、青い炎で燃焼しています。

*細かい話をすると、青い炎に多少の揺らぎが見られますので、暖かい日に燃料経路を分解してしっかりと掃除をする予定です。

コロナのファンヒーター FH-G3410BY 燃料経路の写真

ファンヒーター内部前方の燃料系統の
分解・清掃・組み立て、を行えば購入時の様な安定した青い炎で燃焼をするようになると思います。

追記:炎の色と温度の関係を調べてみました

一般論として、温度を上げていくと大抵の物質は、
525℃付近で少しくすんだ赤色に輝きはじめ、温度が高くなるにつれて赤 →(黄色)→ 白 → 青 へと変化するそうです。

上記囲み部分の表記は一般論であり、
ろうそくの炎の色・花火のいろいろな色などは例外で、燃えた物質によって異なる発色をするようです。

ガスの燃焼と温度の関係は一般論と同じで、
ガスコンロやガスバーナーの火力を弱めると炎の入りが赤くなる場合が有りますが、火力を強くすると完全燃焼をして青い炎になるようです。

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追記:コロナのファンヒーターは、高地補正をする必要があります。

コロナのファンヒーターの表紙には、高地補正の必要性が印刷されています。

取扱説明書の表紙に大きく書かれていました。

ご注意
標高500m~1500mでの使用は、調整(高地補正)が必要です。
標高の高い場所での使用は、酸素不足により黄火燃焼(赤火)となり故障の原因となりますので高地補正をしてください。

我が家と実家は、標高700mくらいの位置のはずです。

高地補正がきちんと設定されていなかった為に炎が綺麗に出ていなかった可能性が出て来ました。

株式会社コロナ さんへの誤解を生じさせないようにあえて付け加えさせて頂きます。
昨年新たに購入したコロナのファンヒーターは、高地補正済みで販売されていた様です。
株式会社コロナさんは、出荷先に応じて高地補正をした製品を出荷されていると思われます。

今回修理したコロナのファンヒーターは、何らかの理由で高地補正が解除されてしまった状態で使われ続けた物のようです。

コロナのファンヒーターの高地補正の方法(古い機種の場合)

コロナの古いファンヒーターの高地補正のボタン位置説明画像

操作パネルの延長ボタンの下に、小さな穴が開いていて、その下に 山の絵?が印字されています。

この小さな穴の中に高地切り替えスイッチがあります。

コロナの古いファンヒーターの高地補正のやり方。説明画像

小さな穴につまようじを差し込んで、軽く1回押すと ピッ と音がして、表示部の表示が変わります。

表示部に 5 00 高地 と表示されれば、標高500~1,000mの場所での高地補正完了です。

ちなみに、小さな穴の中を2回押すと、
表示部に 10 00 高地 と表示され、標高1,000~1,500mの場所での高地補正が出来ます。

高地補正を設定してからしばらく燃焼の様子を見てみると、炎が安定して出てきたような気がします。

この状態で使い続ければ、これ以上の修理の必要は無いかもしれません。

以上、

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