家庭菜園を始める方へ
畝(うね)を作る時はマルチシートを張りましょう。
マルチシートとは、畝の表面に設置するシート状のものです。
マルチシートの講釈はいいから畝の作り方を教えろ!という方は目次から畝の作り方へ行ってください。
マルチシートをお勧めする理由
なぜマルチシートをお勧めするかというと
マルチシートを張る利点(効果)
- 保水効果がある(乾燥防止)
- 地温調整
- 病気予防
- 害虫予防
- 雑草を防ぐ
- 肥料や農薬の流出の防止
- 綺麗に見える
- 真っすぐな畝を作る事が出来る
保水効果がある(乾燥防止)
畝の表面をマルチシートで被うことにより、地面からの水分の蒸発を抑える事が出来ます。
ここ数年は毎年異常気象という言葉を聞いているような気がします。
雨が少ない年は作物への水やりだけでもトータルでいえば大変な労力になりますが、マルチシートを張ることにより、水やりの回数を減らす事が出来ます。
雨が多い年は・・・・
畝を立てる時点では今年雨が多いか少ないかを予測することが出来ませんが、畝を通路より高くすることで水はけをよくする事が出来ます。
地温調整
マルチシートを張ることにより、畝の部分はビニールハウスの様な状態になります。
黒いマルチシートを使うことにより、太陽熱を吸収しやすくなり、地温が上がります。
又、夜になってもシートで覆われている為温度が下がりにくくなります。
病気予防
野菜が病気になる原因の一つに、雨や水やりの時に泥が飛んで葉に付くという事があります。
マルチシートを引くと泥はねを抑えることが出来ますので病気予防になります。
害虫予防
マルチシートにもいろいろ種類があります。
表面が銀色の物や黒色で銀色の線が入った物はアブラムシよけの効果があるといわれています。
銀色の部分が光を反射してアブラムシを寄せ付けない。らしいです。
(銀色の線が入った物を使ってみましたが個人の意見としてはそれ程効果があるとは思えませんでした)
雑草を防ぐ
黒いマルチシートを張ると地面へ太陽光が当たるのを遮断しますので、雑草が生えにくくなります。
野菜を植えた穴付近は当然雑草も生えますが、そこだけ草取りをすればOKです。
綺麗に見える
作物の周りに草が無いので綺麗に見えます。
真っすぐな畝を作る事が出来る
地ならしの段階で曲がった畝もマルチシートを張りながら調整することで真っすぐになります。
マルチシートの欠点
あえてマルチシートの欠点を上げるとすると
- 高機能のマルチシートは結構いいお値段です。(生分解マルチ、虫よけの銀泉入り等)
- 使用後の廃棄方法に悩みます。地元の条例等にならって行ってください。
畝の作り方
この草だらけの畑を耕して畝を作ります。
1.粗く耕して草取り
草取りを最初に行うと、草の根が残ってしまう事があります。
荒くても良いので1度耕し草を拾うようにすると草の根まで取り除く事が出来ます。
草を掘り起こした後鍬の側面で草の根の部分の土を砕いてやると楽に草が取れます。
2.肥料や石灰を混ぜ合わせる
野菜の根が張る範囲を耕したのち、肥料や石灰を投入して土を混ぜ合わせます。
3.マルチの幅に合わせ畝を作る
マルチの幅より少し狭い幅で畝の形を作ります。
マルチの端に土を載せ留めます。
畝の上面は鍬の側面を使って平らにならします。
4.マルチシートの側面を土で留める
先ず片方の側面を足で押さえ土をかけて留めていきます。
次に反対側の側面を同じように足で押さえ土をかけていきます。
この時のポイントはマルチシートがピンと張る様に足で押さえて土をかけていくという所です。
マルチシートを一人で張る場合は上の写真のように長い紐をマルチシートの芯へ通して紐を引っ張ると楽に作業が出来ます。
風が無ければ畝を全部作った後マルチシートを前面に広げ土で留めていけば真っすぐな畝が出来やすいのですが、
風がある場合は2~3メートルづつマルチを引き、土をかけていった方が作業がしやすいです。
かなり雑ですがこれで畝の完成です。
マルチシートを間違えて持ってきてしまったのですが、勢いでそのまま張ってしまいました。
マルチの穴の位置と畝の幅があっていません、その辺は悪い例だと思ってみて下さい。
上面の多少の凸凹は何回か雨が降れば小さくなります。
おまけ画像
草だらけの畑で恥ずかしいのですが、半年前に植えたニンニクの畝の写真です。
ほぼほったらかしで、たまにニンニクの際に生えた草を取っているだけの状態です。
水やりは一度もやっていません。
周りの草が無ければ遠目には真っすぐな綺麗な畝に見えると思います。
家庭菜園を始める方へ、畝の綺麗さを追求する方が多いのですが、多少の凸凹は少し離れればあまり関係ありません。
土の平面度を気にするよりは野菜の葉の状態を気にしましょう
おじさんが畝を作ってもこんな程度です。
畝の見た目はそこそこで大丈夫、神経質になり過ぎず野菜づくりを楽しんでください。
以上、
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