兼業農家のトラクターの稼働率って、無茶苦茶低いんです。
1カ月近くトラクターを使わずに放置しておいたらバッテリーが上がってしまいました。
対応としては、充電器で充電するしかないのですが、今後の事も考えて ソーラーバッテリー充電器を取り付けました。
ソーラーバッテリー充電器購入
数カ月前の話です。
食品も売って売るホームセンターに食料を買い出しに行ったついでに、ソーラーバッテリー充電器を購入してきました。
当初の購入目的は(ガソリン価格高騰のため)あまり乗らなくなってしまった、クラウンステーションワゴンに取り付けるためでしたが、配線の取り回し等を考えているうちに数カ月たってしまいました。
機種選定の理由は?
この1機種しか売っていなかったからです。選択の余地がありません。
セルスター工業(株)の ソーラーバッテリー充電器
SB-300
DC12V専用
充電電流30mA
DC12Vの車体であれば付けっ放しで使用可能な物です。
充電電流30mA
製品の台紙にも書いてありますが、充電器というよりも、バッテリー上がりを抑える為の小電力充電器のようです。
この記事を書くにあたって、インターネットで調べてみると、同じ会社(セルスター工業)で、
SB-700 充電電流72mA っていう物があるじゃないですか!
どうせ買うなら充電能力が高い物にすればよかった。のですが、SB-300 を購入・取り付けしてしまったので今更どうしようも有りません。
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ソーラーバッテリー充電器設置方法の検討
ソーラーバッテリー充電器は直接12Ⅴバッテリーに配線を繋いで、ソーラーバッテリー充電器本体はキャビン内(車内)に取り付けるのですが、
問題はどういう経路で配線を行い、キャビン内(車内)へどうやって引き込むか?です。
エンジンルーム内の過度に高温にならない部分へ配線して、どこかのすき間からキャビン内(車内)へ配線を取り込む必要があります。
トラクターのボンネットを開けて、バッテリーの位置確認。
ヘッドライトのすぐ後ろにバッテリーが設置されていました。
ヘッドライト部というかフロントマスクの取り付けは?
上部は2ヶ所の受け部分に鉄の棒がはめ込まれて固定されています。
はめ込まれた鉄の棒の中心を持って前へ引っ張るとフロントマスクが外れます。
ちなみに、フロントマスクの下側両端に棒が出ていて、本体の穴に差し込んで固定されています。
配線がどのように接続されているのか?
拡大写真です。
バッテリーの+と-の接続線が写真左側にむかって配線されています。
この配線と同じ場所に電線を取り付けて、配線も同じように引っ張っていけば熱の心配もない。はずです。
エンジンルーム横の板もはめ込み式なので工具も使わずに簡単に取り外す事が出来ます。
既についている配線経路をたどって、配線方法を検討。
配線経路の大まかな構造がわかったので、ソーラーバッテリー充電器設置を行います。
ソーラーバッテリー充電器設置の具体的な手順
感電(ショート/短絡)しないようにバッテリーのマイナス端子を外す。
自動車のバッテリーと違って、トラクラーのバッテリー端子は、
バッテリーケーブルをバッテリーに固定するナットと、配線を固定するナットの2個のナットで固定されていました。
バッテリーに接続されていたマイナスケーブルを完全に取り外します。
これで感電(ショート/短絡)の心配が少なくなりました。
バッテリーにバッテリーソーラー充電器の電源端子を直付け
バッテリーのプラス端子にソーラーバッテリー充電器の赤(赤/黒)の接続コードのY型端子を、元々付いていた接続コードと共締めして接続します。
ソーラーバッテリー充電器のプラス側の配線にはヒューズ(写真中の白い部分)が接続されています。
バッテリーのマイナス端子にトラクターのバッテリーケーブルを取り付け、
ソーラーバッテリー充電器の黒色の接続コードのY端子を、元々付いていた接続コードと共締めして接続します。
ソーラーバッテリー充電器の配線の設置方法
イセキのトラクターの配線は、再利用可能な結束バンドが使われています。
結束バンドを一旦緩めて外し、ソーラーバッテリー充電器の配線を一緒に束ねて固定します。
エンジンルーム内の配線
エンジンから一番離れた場所の配線(熱がかかりにくいと思われる配線)に沿わせてソーラーバッテリー充電器の配線を設置しました。
本当は、この配線保護チューブの中へソーラーバッテリー充電器の配線を入れ込んだ方が良いのですが、配線保護チューブの末端や途中が、電工テープでしっかりと巻かれており、中へ入れ込むのが面倒くさいので、
配線保護チューブに軽く巻きつける感じで、途中の再利用可能な結束バンド部で一緒に束ねて配線しました。
キャビン内(車内)への配線の入れ込み方法は?
問題は、キャビン内(車内)へどうやって配線を引き込むか?です。
ハンドル下の足元カバー(パネル)を外せば綺麗に配線できることは予想できるのですが、この作業はとても面倒くさい作業になります。(ハンドルを外さないとキャビン内のカバーが取り外せません)
フットブレーキの左右連結感知センサーが左側のブレーキ部分についています。
この配線と同じ位置の穴を使ってソーラーバッテリー充電器の配線をキャビン内(車内)へ引き込む事とします。
フットブレーキの左右連結金具に紐の端を縛り付けて、ブレーキの左右連結感知センサーがキャビンの外へ出ている穴に通します。
外へ出した紐にソーラーバッテリー充電器の配線を縛り付けて
キャビン内へひもを引っ張り込み、ソーラーバッテリー充電器の配線を引き込みます。
車外の配線がたるまないように、且つ配線を引っ張り過ぎて力が掛からない程度に配線を引き込みます。
ソーラーバッテリー充電器のキャビン内(車内)配線
配線は足元マットの下を通し、前面ガラスとインパネの間に押し込みます。
インパネの上まで配線を押し込んだ状態です。
配線の長さもちょう良いくらいの長さです。
メーター上のパネルを指で押し上げてすき間を作り配線を通しました。
この部分は隙間にゴミ侵入防止の為か?スポンジが取り付けられているので、配線を圧迫して断線させるような事は、心配しなくても良さそうです。
ソーラーバッテリー充電器の本体設置完了
後はソーラーバッテリー充電器の端子にバッテリーから引き込んだ端子を接続して設置完了です。
ソーラーバッテリー充電器の固定をどうするのか?思案中です。
ソーラーバッテリー充電器の付属品として、固定テープが付いているのですが、この場所に固定した場合、太陽を反射して眩しくなる可能性も無い訳ではありません。
ソーラーバッテリー充電器の接続・動作確認
チェッカーボタンを押してみると。
- 充電中ボタンは赤く点灯(明るい)
- 低 ランプは橙色に点灯
- 中・高 ランプは点滅しません。
ソーラーバッテリー充電器の説明書きによると、この状態は、
・充電量:多い
・バッテリーの状態:12Ⅴ未満 という事のようです。
いずれにせよソーラーバッテリー充電器の設置は成功したようです。
別途充電器を使ってバッテリーの充電と、その後
我が家のふる~いバッテリー充電器を使って数時間充電しました。
充電初めの充電器の目盛の位置が2.5くらい。
数時間充電した結果、目盛が2くらいまでしか変わりません。
充電器の表記を見ると、
(満充電の目安・・・バッテリー液の比重が1.25~1.26)と書かれています。
バッテリーの寿命が近づいてきている気がします。
バッテリー充電後、2時間程 畑の耕運作業を行いこの日の作業は終了。
3日後の状態
電気配線がたるんで出ているのが気になったので、配線の取り出し位置を移動させました。
トラクターのキャビン内の配線が大分すっきりとしました。
トラクター小屋の屋根は、ポリカーボネイト製(UVカット仕様)です。
屋根越しの太陽光でも7月の強い太陽光の下では、しっかりと充電されているようです。
写真のランプ点灯の状態説明 左から
- 充電中(赤色)ランプ:明るく点灯 → 充電電流が多い状態
- バッテリーランプ:低(橙) 中(緑) 高(緑) → バッテリー電圧12.4Ⅴ以上 です。
まとめ
兼業農家で、たまにしか使わないトラクター様にソーラーバッテリー充電器を設置しました。
配線をどうするか?を考えるのにそこそこの時間がかかりましたが、実際の取り付け作業は多く見積もっても15分くらいで終わっています。(ひょっとしたら10分もかかっていないかもしれません)
何事も同じですが、初めての事・やった事のない事は、用意(計画)8割:実行2割 くらいの時間と思考配分です。
ソーラーバッテリー充電器を取り付けてまだ間もないので、効果の程は長期で見ていきます。
小電流でも充電し続けているのは間違いないので、トラクターなどをたまにしか使わない方にはソーラーバッテリー充電器を取り付ける事をお勧めします。
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追記、8年9か月間以上使ったバッテリーが寿命を迎えたようです。バッテリー交換します。
上記、記事から8日後、トラクターのエンジンをかけようとしたところ、バッテリー上がりでエンジンがかかりません。
ソーラーバッテリー充電器のチェックボタンを押してみると、
充電中ボタンは赤く点灯(明るい)
低 ランプは橙色に点灯
中・高 ランプは点滅しません。
2014年10月に中古でトラクターを購入して以来、一度もバッテリー交換を行っていません。
さすがに、8年9か月間以上使い続けてバッテリー上がりを起こしてしまったバッテリーは寿命を迎えたようです。
ソーラーバッテリー充電器の充電量では自然放電分の充電は出来なかった様ですが、
ソーラーバッテリー充電器を付けても無駄だという事には直結しないと思います。
先述の通り、充電電流30mA
製品の台紙にも書いてありますが、充電器というよりも、バッテリー上がりを抑える為の小電力充電器のようです。
ソーラーバッテリー充電器に罪はない筈です。
ちなみに、今まで付いていたバッテリーはパナソニック製の 85D26R です。過酷な使われ方(たまにしかエンジンをかけない状態)の下、8年9カ月以上使えたバッテリーさん。お疲れさまでした。
このトラクターの取扱説明書を確認して見たところ、標準搭載バッテリーは 80D26R と書いてありました。
標準品より一回り大きな容量のバッテリーが搭載されていた為、長期間の使用に耐えられたのかもしれません。
昨日、2時間程充電器で充電後、何とかエンジンを始動させて15分間くらい耕運作業を行いました。
今朝の段階でソーラーバッテリー充電器のチェックボタンを押してみるとすべてのランプが点灯しましたが、バッテリーは交換する事とします。
バッテリーの交換方法は、自動車のバッテリー交換と同じ作業なので、この記事内では割愛します。
追記 不注意により、ソーラーパネルを割ってしまったので、SB-700 を購入・取り付け
バッテリーの交換も済み、ソーラーパネルも設置済みなので、このバッテリーがまた8年くらいもつことを期待し順調にトラクター様を使っていたのですが、
やっちまいました。
取り扱いの不注意でソーラーパネルを割ってしまいました。
バッテリーチェッカーとしては使えるのですが、ソーラーバッテリー充電器としては終わっています。
仕方が無いのでソーラーバッテリー充電器を再購入です。
今回は少し奮発して発電量の多い物を購入しました。
配線をやり直すのはめんどくさいので同じメーカーの物を購入。セルスター SB-700です。
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同じ過ちを犯さない為に、製品に付属されている固定テープでしっかりと固定する事としました。
(おじさんの学習能力が働きました)
後は、前に取り付けた配線のDCプラグをDCジャックに繋いでSB-700を固定して設置完了。のつもりでいたのですが、小さな問題発生。
セルスター ソーラーバッテリー充電器SB-300は、DCジャックが横に付いていたのですが、SB-700は製品の奥側面に付いています。
ソーラーバッテリー充電器SB-700を正面から見る様に取り付けると、トラクター正面のガラスから離して取り付ける必要があり、少し手前まで製品が出っ張る形になります。
ソーラーバッテリー充電器を正面から見なければいけない理由などひとつも有りません。
ソーラーバッテリー充電器の取り付け向きを逆にして余り手前に出っ張らないようにして取付完了。
配線接続後にチェッカーボタンを押してみると、すべてのランプが点灯しました。
これで作業終了です。
発電量がどのくらいあるのか興味本位で測定してみました。
天候は曇りで、この後の写真を撮る際に自分の影が出来ないくらいのくもり方です。
発電電圧は25.5Ⅴ ?
いいのか?これで?(DC12V専用なのにこんなに電圧が高い物なのか?)
おじさんのテスターの使い方が間違っているのかどうか分かりません。
発電している事は確認できた。という事でここは深く追求せずスルーします。
⦅おじさん(私)は、電気の事には詳しくないんです⦆
発電電流値は?
20mA くらいでしょうか。
曇り空なので、発電電流値が少ないのか?
興味本位でテスターで測定してみましたが。そもそもおじさん(私)は電気の事に詳しくないのでこの数値が正しいのかどうかも分かりません。
しかし、配線は前に取り付けた物をそのまま流用して取り付け。➡OK
ソーラーバッテリー充電器は発電している。という事が確認できたのでOKとします。
以上、
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