日立の冷蔵庫(R-G6200D)の製氷室の引き出しがきちんと閉まらなくなってしまったようなので、100均ショップ(ダイソー)のマグネットを使って修理を行いました。
最後の、おち が大切な部分になります。
これから修理してみようと思う方はこの記事を一通り目を通して、おち の部分に書いてある方法を試してみて下さい。簡単に修理完了となるかもしれません。
(出来れば下のコメント欄から結果を教えて頂けると助かります→おじさん(私)の今後の何かの為の役に立ちます)
日立の冷蔵庫(R-G6200D)の製氷室の引き出しがしまっているように見えて、きちんと閉まっていなかった?
日立の冷蔵庫(R-G6200D)は扉の締め忘れがあると、ドアアラーム機能が作動して(ピーピーピー)と音がして、
ドアを閉め忘れてますよ(ドアがきちんと閉まっていませんよ)と、教えてくれるのですが、
(この状態を、我が家では『冷蔵庫さんが怒ってる!』と表現しています)
特に冷蔵庫さんに(ドアの締め忘れで)怒られていないのに製氷室の
氷が一旦解けて再度固まったようで、製氷室内の氷の下の部分が一体化してしまうという現象が何度か発生しました。
青い丸の部分が、氷が一体化してしまった部分を容器の底から剥がしてひっくり返した状態です。
状況から推測すると、製氷室の扉が微妙に開いた状態(扉閉め忘れセンサーが作動しないくらいの少しのすきま)で、氷が溶けだし、
再度製氷室の引き出しの開け閉めをした(きちんと引き出しがしまった)為、溶けた氷がまた凍った。と考えられます。
日立の冷蔵庫の扉は、金属製では無く、マグネットが着きません
扉がきちんと閉まらない現象は、以前
冷凍庫の扉がきちんと閉まらなくなってきたのでダイソーのマグネット(磁石)で簡単に修理完了
という成功体験があるので、マグネットを横へ貼り付けて、一瞬で修理完了!の予定だったのですが・・・
冷蔵庫の横には磁石が着くのですが、製氷室の引き出し(扉)部分は磁石が吸着しません。
日立の冷蔵庫は、横面は磁石が吸着するのですが、おもて面(扉/引き出し)は磁石が吸着しません。
何かほかの方法で、製氷室の引き出しがぴったりと閉まる方法を考えなければいけません。
前回の冷凍庫の扉がきちんと閉まらなくなってきたのでダイソーのマグネット(磁石)で簡単に修理完了 と同じようにするには、
- 冷蔵庫の扉の横に鉄板を貼り付けて、
- 100均ショップのマグネットを横に貼り付けて、
- マグネットの位置を微調整すれば簡単に直りそうな気がするのですが、今回は違う方法を考えてみました。
製氷室の引き出しをぴったりと閉める方法を検討
まずは採寸。
その後、この隙間を使ってどうやって邪魔にならず、スマートな方法で製氷室の引き出しをぴったりと閉める事が出来るか?検討します。
冷蔵庫本体と、製氷室の引き出し外側のすきま
おおよそ8mm弱
斜め方向から撮影したので、正確な寸法が写真では解りませんが、製氷室扉のマグネットゴムパッキンから扉の外側までの寸法が、約10mmです。
この隙間に綺麗に収まる物がないか探してみました。
タキゲンのマグネットキャッチで検討 ➡ 却下
タキゲン製造株式会社のマグネットキャッチ C-91-(1~3)が、厚さ調節で何とかなりそうな気がします。(幅が少し広いのが気に刈りますが。)
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このマグネットキャッチが、横の鉄板が動くタイプであれば、少しのすきま調節はマグネットキャッチが自動的に調節してくれるはずです。
しかし、タキゲン製造さんのカタログを見ても鉄板が動くタイプかどうか記載されていません。
タキゲン製造さんのホームページの問い合わせ欄から質問すると、丁寧な返事を頂けました。
○○○○ 様
いつも大変お世話になっております。
タキゲン製造㈱の○○です。
お問い合わせの件でございますが、
吸着用のヨーク板は固定になります。
ご確認の程よろしくお願いいたします。
*―――――――――――――――――――――――*
タキゲン製造株式会社○○○支店 営業課 ○○○○
・
中略
・
■お問合せ内容
中略
2. お問合せ内容[CADデータを選択した場合、ファイル形式と商品番号を指定してください。見積りを選択した場合、正確な商品番号と数量をご連絡ください。]
マグネットキャッチ C-91-1 の吸着用2枚の鉄板は、可動式でしょうか・固定式でしょうか
可動式の場合可動寸法を教えて下さい。
以下 略
通販サイトの広告を載せているおじさんが言うのもなんですが・・・
タキゲン製造さんの安価な製品を購入する場合は、タキゲン製造さんのホームページから直接発注した方がかなり安く購入できます。(送料込みでも)
マグネットキャッチの縦の鉄板はヨーク板って言うんですね。また少し賢くなりました。
吸着用のヨーク板は固定 との回答だったので、タキゲン製造さんの対応の良さ(速さ・丁寧さ)に対して、申し訳ないのですが、他の方法を検討します。
とりあえず手元にあるマグネットで、『製氷室密閉装置』試作
『製氷室密閉装置』と、大層な(おおげさな)書き方をしていますが、要は、マグネットを使って製氷室の引き出しをしっかりと閉まった状態を作り出す装置?の試作です。
実験其の一 マグネット1個(一枚)で製氷室の扉を閉める力があるのか?
マグネット単体では、粘着テープの力が磁石の力負けてしまうと思うので、台紙ごと製氷室の扉に貼り付けてみました。
結果:直径16mm・磁束密度200ミリテスラの磁石1個では、製氷室の引き出しを引き付ける力はほとんどありません。
実験其の○○ 台紙三枚をはさみ込むのがベストな状態です。
マグネットの台紙を使用してスペーサーとして使い、何枚重ねるのがベストな状態か実験を重ねました。
マグネットの付いている台紙+台紙4枚で、ピッタリなサイズです。
しかし、ピッタリなサイズの場合、元々付いているゴムマグネットパッキン部品の劣化(収縮)で、いつか隙間が出来てしまう可能性があります。
試行錯誤の結果、マグネットが付いている台紙+台紙3枚がベストな状態です。
写真だけではわかりにくいと思うのですが、磁石の手前部分は粘着テープで固定されているので冷蔵庫本体に吸着できず、磁石の奥側だけが冷蔵庫の本体に吸着しています。
➡磁石の手前部分は冷蔵庫本体(金属)に吸着しようとする力が働いています。
これで、『製氷室の引き出しがちゃんと閉まらなかった事件』については完成としても良いのですが、見た目がよろしくありません。
幅約10㎜の部分に直径16㎜の磁石+台紙の切り代の物を貼り付けです。(横に大幅にはみ出ています。)
しかも、粘着力の余り強くないテープで貼り付けているだけです。
試作品としては大成功と言って良い結果が出せたのですが、もう少しスマートに・しっかりとした取り付け方法を考える事としました。
100均ショップ・ダイソーの小型強力磁石を使って製氷室の引き出しをぴったり閉める
ダイソーで購入した『超強力マグネットミニ』
磁束密度280ミリステラ
磁石の直径は6㎜くらいです。
磁石1個でも十分強い磁力があるのですが、今回は磁石を2個使って対応する事とします。
マギネット単体にしてしまうと、固定が難しくなると思うので(吸着力が強すぎます。)台紙ごと使用する事とします。
準備した道具は上の写真の物
- ダイソーで購入した『超強力マグネットミニ』 磁束密度280ミリテスラ
- 何年前に購入したのか分からない、エーモン工業『強力両面テープ』
追記:この両面テープは、巻き芯の裏側を見てみると、日東電工の製品の様です。 - スーパーで購入した お刺身か魚の切り身のパックに入っていたスポンジを綺麗に洗って乾燥させた物
これらを使って、冷蔵庫本体と製氷室の引き出しのすきまより、ほんの少しだけ薄いマグネット付きの『製氷室密閉装置』を作成します。
スポンジをはさんでも吸着力は弱まらないのか?
この磁石、かなり吸着力が強いです。
薄くて柔らかいスポンジをはさんだくらいでは、吸着する強さに変化が無いように感じます。
(厳密にいえば少しは吸着力が弱まっている筈ですが、ほとんど差が判りません)
磁石の台紙をスペーサーとして使い、厚さを調節
最後に、スポンジを貼り付けます。(これはあまり意味がないかもしれませんが、気持ちの問題で何となく貼り付けてみます。
出来上がった形がこちら。一番下の両面テープの下の紙は貼り付けたままです。
この装置?を冷蔵庫のすきまに磁力で貼り付けて様子を確認
いい感じです。ほぼ理想のすきまが出来ています。
後は強力両面テープを使って製氷室の引き出し部分にこの部品を取り付ければ完成(予定)です。
今回使った強力両面テープは、車のドアミラーまで取り付けられるほど強力な物です。が、
こういった接着する物全般に言える事ですが、
接着するテープや接着剤が完全に対象物となじんで、初めて本来の能力を発揮します。
強力両面テープを貼り付ける部分を綺麗に掃除して、今回製作した部品を強力両面テープで貼り付け。
そのままでは磁力に負けて両面テープが剥がれてしまう可能性がある為、
製作した部品にラップをかぶせて、その上から粘着テープで固定しておきます。
強力両面テープと製氷室の扉がなじむまで(1週間ほど)このままの状態で使います。
この状態で製氷室の開閉をしてみると・・・いい感じです!
10日後、補強用のテープを外して完成。
10日後に取り付け補強用の粘着テープを取り外し、スポンジ等に付いた癖(変形)を戻す為に更に3日間置いた状態です。
しっかりと取り付け出来たようです。
引き出しを閉めてみると
ピタッと引き出しが吸い寄せられてしっかりと閉まる様になりました。
これで冷蔵庫の製氷室の引き出しが閉まらない件については修理完了です。
気持ちの問題で、見た目を少しでも良くしようと思い、台紙の部分を油性ペンで黒く塗ってみました。
けっこういい感じに出来たと自己満足しています。
おち、もっと簡単に修理可能だと思われます。
引き出しをゆっくりと閉めてみると、すきま 2~3cm くらいの場所からは磁石で引き出しが吸い寄せられてピタッと引き出しが閉まる様になりました。
これほど吸着力が強いのであれば、大雑把に作って もう少し隙間が有っても良かったかもしれません。
ここまで頑張って作ったので、わざわざこの装置を剥がして再度実験はしませんが、
100均ショップで売っている、直径約6mm 磁束密度280ミリテスラ の磁石を2~3個 台紙ごと製氷室の引き出しの裏側に強力両面テープで貼り付ければ、簡単に修理完了となりそうです。
どなたか、実験してみて結果を教えて教えて頂けると助かります。
お互い今後の何かの役に立ちます。
以上、
コメント
素晴らしい装置です。
その物体を装置と表現するところが加えて素晴らしいです。
その強力な磁石を台紙ごと貼ったのは実は正解で、強力接着と言えば二液エポキシですが直接接着だとツルツル過ぎてくっつかず遠からず外れて来る確率100%という私の統計があります。
なのでプチルゴム系の両面だと思いますがエーモンだろうが3Mだろうが似たような結果になるのでは?という野生の勘が働きました。
ささき様 いつもコメントありがとうございます。
>その強力な磁石を台紙ごと貼ったのは実は正解で、強力接着と言えば二液エポキシですが直接接着だとツルツル過ぎてくっつかず遠からず外れて来る確率100%という私の統計があります。
ささき様の統計で、二液エポキシの接着材の力では磁石が外れてしまう確率100%という、貴重なデータがあるんですね。
ちなみに、エーモンの強力両面テープは巻の芯の内側を見てみると日東電工の製品でした。
接着剤単体で使わず、台紙の紙を両面テープで貼り付けたことが成功の肝だという事は、わたしも野生の勘が働き、うまくいきました。