最近の車にはスペアタイヤが付いておらず、パンク応急修理キットが付いている場合が多くなってきていますが、スペアタイヤ(予備タイヤ・テンパータイヤ・応急タイヤ)の点検ってしたことが有りますか?
前書き(プロローグ)
おじさんが車に乗り始めた時代(昭和の後半)は、スペアタイヤは標準のタイヤと同じ物が付いていた為、普通タイヤとスタッドレスタイヤ(当時はスパイクタイヤでした)の交換時、
普通タイヤのローテーションの時に、予備タイヤ(スペアタイヤ)も含めて使いまわしていたので、スペアタイヤの空気圧等も常に確認していました。
タイヤのローテーションとは、
車は4つのタイヤで走っているのですが、付いている場所によって減り方が違ってきます。
前輪
- 前輪はブレーキを掛けた時に多くの加重がかかる為急ブレーキを多用する方はタイヤの減りが早まります
最近の車はFF(前輪駆動)の物がほとんどなので、急発進をする方はタイヤの減りが早まります - 前輪はカーブを曲がる時にタイヤの側面近くに多くの荷重がかかりタイヤの縁の部分も摩耗してきます。
後輪
- 後輪はブレーキ時にかかる荷重は前輪と比べて小さい力で済みます。
- FRやRR(後輪駆動車)は発進時に多くの力が掛かる為、前輪と比べてタイヤの減り方が早まります。
- 後輪は高速での急カーブを繰り返したりドリフト運転をしない通常の運転では側面付近が減るという事はほぼありません。(極端に空気圧が低い状態で乗り続けると側面付近が減る場合も有ります。)
上記の様に前輪と後輪はタイヤの減り方が違います。
タイヤを長持ちさせる為、(すべてのタイヤが同じくらいの減り方にする為)に定期的にタイヤの付いている位置を入れ替える事をタイヤのローテーションと呼びます。
前輪は出来るだけ良い状態のタイヤを取り付ける様にします。
(ブレーキ性能、ハンドリング性能等安全性に関わる問題です)
軽トラックの予備タイヤを〇年ぶりに確認したらとんでもない事になっていました。
おじさんのセカンドカーである軽トラックは初年度検査年は平成8年、走行距離約42,000kmです。
最近は乗る機会が多くなっているのですが、多く見積もっても年間走行距離は2,000km未満です。家からあまり遠くへ行ったことがありません。(通常は1回に数キロメートルしか走りません)
最初の頃はノーマルタイヤとスパイクタイヤ(後にはスタッドレスタイヤ)を履き替えて使っていたのですが、タイヤの交換基準が 溝の深さ云々よりひび割れによる交換が主でした。
そんな使用状況であれば ノーマルタイヤと スタッドレスタイヤのタイヤの交換はせずに、スタッドレスタイヤを吐きつぶした方がトータル金額が安く済むことに気が付き、以来スタッドレスタイヤを1年中履き続けていました。が、
高速道路を使って片道100km以上の距離を走行する可能性(用事)が出てきました。この車にとっては大冒険になります。
この軽トラックで時速80kmなどというスピードを出したことすらありません。
改めてまだ使える状態のノーマルタイヤに履き替え、念の為に交換タイヤの空気圧も確認しようと思い、タイヤを見てみると・・・
タイヤの側面が酷いひび割れ状態に
軽トラックの予備タイヤは車の荷台の下に固定されています。
このタイヤを空気圧確認の為に降ろしてみると・・・
空気圧がどうこう以前の問題で、タイヤの側面・溝の根元付近が酷いひび割れです。
タイヤの内側、溝の根元付近全周に渡ってひびが入っています。
側面中央付近にも浅いひび割れが見えます。
とても使用に耐えるようなタイヤではありません。
一応空気圧を測ってみると・・・210kps(約2㎏f/㎠)の圧力がありました。
何故か空気は抜けていません。
タイヤの溝の根元付近のひび割れは横方向?へ向かっていてタイヤの内側方向へのひび割れではなさそうです。
しかし ひび割れの方向云々の問題では無く
この酷いタイヤでは高速道路どころか一般道でも危なくて走れない状態なので、予備タイヤとしてでも車載しておく意味がありません。
余計なお金を掛けずに予備タイヤを搭載
年間走行距離2,000k未満、20年以上前の軽トラックです。今からでは車の寿命が先かタイヤの寿命が先かという問題も出てきますので、余計なお金をかけて予備タイヤを新品にする気にはなれません。
幸いノーマルタイヤはまだ使える状態なので、ノーマルタイヤを履いている時には使っていないタイヤ→スタッドレスタイヤをスペアタイヤとして搭載する事にしました。
空気圧を確認したスタッドレスタイヤを設置し、
荷台の下にしっかりと固定して作業終了です。
まとめ
普段から移動手段として車を使っている方でも、スペアタイヤの空気圧や経年劣化によるひび割れを気にして確認する方はほとんどいないと思いますが、
たまには予備タイヤの確認をしておかないと、未使用のスペアタイヤなのにいざという時(パンクした時)にタイヤ交換をしても走れないという状況にもなりかねません。
この記事のタイヤの状態を悪い手本として見て頂いて、たまにはスペアタイヤの確認をしておきましょう。
以上、
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