冬枯れした日本芝の春の更新作業の方法です。
我が家では10月で芝刈りは止めて、芝が少し長い状態で冬を越します。
この地域は冬は氷点下になる為、芝生を少しでもいたわる為に枯れた芝生で地面の防寒をしています。
更新作業の必要性は~更新時期は春がおすすめ
3月になり枯れた芝の間を覗いてみると新芽の緑が少し見えてきます。
- この時期に長く伸びた枯れた芝を取り除くことによって新芽に日光が当たり伸びやすくなります。
- 通常期は長くなりすぎた芝を低刈りすると軸刈りになってしまい、芝生を弱めてしまいますが、春先は地上部がほとんど枯れている為低刈りに適しています。
冬の休眠期から目覚める時期なので、寝ぼけているうちに短く刈ってしまいましょう - 同時にサッチング除去を行い、通気性を確保します。
5月、6月に更新作業をするときは、極端に短く刈り込まないほうが良いでしょう。
新規に生えてきた緑の葉の高さを見て調節してください。
緑の葉を極端に短くすると軸刈り状態になり、芝に対するダメージが強くなります。
雑草取りはまだしません、出来るだけ効率よく(手抜き?)
この時期は雑草が見やすいのでまずは雑草取りから始める方が多いと思いますが、おじさんはこの段階では雑草取りをしません。
理由は、この後のサッチング作業でサッチングマシーンを使うと雑草を一緒に除去できるからです。
サッチング作業(ついでに雑草取り)
サッチとは
枯れた芝葉や芝刈り時の刈りカスが堆積したものです。
枯葉がすぐに腐葉土に変われば良いのですが、芝は繊維が強い為なかなか腐りません。
この枯葉が厚くたまっていると
- 通気性が悪くなる
- 病気にかかりやすくなる
- 害虫の住処になる
- 少しの雨ははじき、斜面は水がしみこみにくくなる。
- 大量の水で湿り気を帯びるといつまでも湿ったままになる(病気の原因となる)
と、良い事はありません。
このサッチを取り除く作業のことをサッチングと言います。
サッチング作業のやり方
他の方のやり方を見ると低刈り後サッチング作業をやっているようですが、おじさんはサッチング作業を先に行います。
理由は、
実際春先の芝刈りをやった事がある方は解ると思うのですが
長く伸びた芝を芝刈り機で刈ろうと思っても抵抗が強すぎてなかなかうまくいきません。
そこで サッチング作業を先に行うことによって後の低刈り作業が楽に行えるようになります。
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サッチングの方法としてざっくりと3種類ありますが
- 基本的なやり方は熊手(レーキ)で枯葉をかき出すのですが、これはかなりの重労働になります。根気のある、体力のある、時間のある方は手作業で良いと思いますが、おじさんにはとても無理です。
- サッチ分解剤という物がありますが、使った事が無いのでコメントできません。
- お勧めはサッチングマシーンです。
追記
野焼きという方法もあります。
長所
枯葉を燃やすことにより害虫の卵や雑草の種も燃やす事が出来る
焼き畑農業?のように多少の肥料の役目を果たしそうです。
短所
ものすごい煙が出ます。(やってみると焦ります)
ただ火をつけただけでは芝の枯葉の上部だけが一気に燃え上がりサッチ駆除にはなりません。
サッチ駆除のためには強力なバーナーを使い丁寧にサッチを燃やす必要があります。
一般家庭で行うには短所のほうが多いです。
サッチングマシーン
愛用しているサッチングマシーンはこちら(芝刈り機1号機)
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(現行販売機種は、LM-2810です)。
京セラ(Kyocera) 旧リョービ の芝刈り機(旧型機)LM-2800+サッチング刃です、本当にお勧めします
使った事が無い方には解らないかと思いますが、本当にびっくりする位簡単に大量にサッチが取れます。
サッチング刃の高さ設定はギリギリ土(砂)をかき出すか出さないかという所まで下げゆっくりと移動していきます。
10メートルの距離を往復する前にグラスキャッチャー(芝刈り機の刈り取った葉を受け入れる部分)がいっぱいになります。
このサッチング作業を縦横に何回か繰り返し出来るだけ芝生をスカスカにします。
おじさんの場合、LM-2800では一番低い5mmにセットして縦横にサッチングをした後
更に10mmでサッチングを行います。
*注意 京セラ(Kyocera) 旧リョービ のサッチング刃での作業時 方向転換のときに丁寧に扱わないとサッチングの刃(スプリングです)が外れて壊れてしまいます。
過去2年は良かったのですが、3シーズン目の今年はスプリング刃が4個外れて壊れてしまいました。
集めたサッチは
風で飛んで、よそ様の迷惑にならない様大きなビニール袋に入れていきます。
サッチがすぐいっぱいになるので面倒くさいのですが、これはどうしようもありません。
サッチングをしていると雑草も一緒に取れますが、取り切れない雑草も浮き上がってきていますのでサッチング作業中に軽く抜き取っていきます。
抜き取った雑草は前方へ放り投げサッチングマシーンで回収します。
ここまでやってようやく馬力の少ない芝刈り機での低刈りが可能になります。
サッチングで取れた芝生の枯葉は大きな袋4袋になりました。
これだけの量を手作業で取るとなると・・・考えただけでぞっとします。
低刈り、法面刈り取り、の芝生の枯葉の量は大きな袋1袋の7分目位です。(この次の作業です)
低刈り
芝生が完全に目覚めていない春先は低刈りに適した時期です。
地上部を軸刈りしても、根に蓄えられた栄養分で新しい葉が伸びてきます。
使用する芝刈りはこちら京セラ(Kyocera) 旧リョービ 製LM-2810(芝刈り機2号機)
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芝刈り機と一言で言ってもたくさん種類がありますが、この機種がコストパフォーマンスが一番良いと思います。初めて芝刈り機を買う方には京セラ(Kyocera) 旧リョービ のLM-2810+サッチング刃がおすすめです。
理由
- 刈り刃がリール刃である為切り口が綺麗
- オプションでサッチング刃が取り付けられる
(この機種で不満があったらサッチング専用機として使えます) - オプションで根切り刃が付けられる
LM-2800(旧機種)の欠点が改良されている
- 使用中に刈り高さが変わってしまう問題の解消
(無段階切り替え→ロック付き10段階切り替え) - 固定刃が2面研磨になり、しっかりエッジが出ている(切れ味上昇)
- 刃の隙間調整ねじの位置が変わり微調整方法向上(ほんの少しですが)
- 刈り高さ調整幅拡大(5~25→5~50mm)
- 固定刃の材質が旧式と比べて硬くなっている気がします。
作りが安っぽくてハンドルが弱い、高負荷をかけるとすぐにブレーカーが落ちる、刃がナマクラ 他、
欠点はありますが最初に買う1台はこの機種をお勧めします。
まずは刈り高さ15mmからスタートし順次低くしながら刈っていきます。
15→10→5mmまでしっかりと短く刈り込みます。
芝の葉を買っているうちは良いのですが軸を刈りだすと、刃の隙間調整をきちんとやっていても作業中にズレてきて刃に芝の軸が挟まりブレーカーがきいて動かなくなってしまいます。
写真のように芝を噛み込むようになってしまった場合、再度刃の隙間調整をする必要があります。
しばらく置いてモーターが冷えてくるとブレーカーリセットでまた使えるようになります。
しかし、低刈りをしているとまたすぐにブレーカーが落ちてしまいます。
モーターが冷えるのをただ待っているのも暇なのでカバーを外してみました。
2か所にフィルターが有るのですが、埃で目詰まりしていました。
これではモーターが熱くなってもおかしくありません。
1年に1回くらいはカバーを外してフィルターの清掃を行ったほうがよさそうです。
但し、メーカの取扱説明書にはフィルター掃除に関しての分解は書いていないので自己責任になります。
綺麗に掃除をしてカバーを取り付け再度刃の隙間調整をして芝刈り再開
掃除をしてもまたすぐにブレーカーが落ちてしまいます。
モーターを休めるため(冷却待ち)の休憩時間のほうが長い状態です。
これではいつ終わるかわかりません。
構造上モーターの冷却効率が悪いようです。(メーカーさんの安全第一、製品が壊れない為、だと思いますが)
こうなるとおじさんの最後の手段
ここから先は絶対にマネしないでください。ケガや芝刈り機の破損の恐れがあります。
最後の手段としてモーターの冷却効率第一として、フィルターをなくさない様テープで留めカバーを外したまま芝刈りを再開
今までの苦労は何だったんだろうという位順調に芝刈りが出来ました。
記事訂正
サッチング作業をしっかりやり、スカスカの状態にした後
LM-2810の刈刃の隙間調整と研磨がきちんと出来た状態であればストレスなく刈り込む事が出来ます。
法面(斜面)の低刈り
急な斜面は芝刈り機で刈る事が出来ないので刈り払い機で一気に短く刈りみます。
成長期の芝生の急斜面の刈り方はこちらの記事へ
エアレーション
エアレーションとは、芝生に切れ込みを入れて通気をすることです。
芝生は一度植えると土を耕す事が出来ません、そこで芝に穴をあけて通気性をよくします。
穴を開ける事によって通気性、浸水性を良くします。
この時 根が切れるので、根の更新も期待できます。
エアレーションに使う道具は、鎌(カマ)やマイナスドライバーを芝生に突き刺しても良いのですが、効率を考えるとローンスパイクがあると楽です。
あまり広く無い場合は鎌を振り回して刺しても良いと思います。
(周りには十分すぎる位注意してください)
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追肥
ここで今年1回目の肥料を与えます。
今の段階ではスカスカの短い芝だけなので、芝生用の細かい肥料でなくても大丈夫です。
おじさんは畑の野菜用の8-8-8(窒素ーリン酸―カリ)のものを散布します。
目土入れ・不陸整備(平らにする)
目土を全体に入れるとその後の芽吹き・成長が早くなります。
目土を入れない場合はサッチを取りすぎない方が良いかもしれません。
芝生を短く刈り込んでいる為、凸凹が解り易くなっています。
おじさんは2mの単管パイプを置き、隙間が出来る(凹んでいる)所へ芝の目土を入れていきます。
注意:家庭菜園や畑の土を入れることはお勧めできません。
畑の土には雑草の種が休眠状態でたくさん入っている為、後々大変な事になります。(実体験)
刈り取った芝の処理
刈り取った芝は都会の方は燃やせるごみで出すしかないと思いますが、我が家には畑があるので風のない日に畑へばらまいてトラクターですき込んでしまいます。
まだ腐葉土にはなっていませんが、土を柔らかくする土壌改良剤の代わりにはなってくれると思います。
4袋分は畑へ すき込み、後の1袋はとっておいてネギの植え付けの時に敷き藁の代わりに使ってみました。(ネギの植付け時にこのサッチを入れて栽培した所、過去最高の太さのネギが出来ました。)
以上、
リョービのパワーツール事業は2018年に京セラインダストリアルツールズに譲渡されていますが、ブランド名はそのままリョービで販売されています。
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こちらの記事も併せてご覧ください。
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