INAX (イナックス)のLIXIL(リクシル)シリーズのシャワー用スライドフックが壊れて(壊して)しまった為他社製品の安い物に交換したのですが、少々気に入らない部分があります。
そこで、気に入らない部分は 今まで使っていたINAX製品から使える部分を取り外し、移植して使い易く出来ないかやってみました。
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新規に交換したシャワーフックの気に入らない部分は
購入する前から寸法確認をして解ってはいた事なのですが、
シャワーヘッドの根元のテーパー部分(斜めになった部分)の半分くらいしかはまっていません。
この事に関しては最初から解っていた事ですし、一応グラつきも無くはまっているので良しとしていたのですが、
シャワーフックの受け口の開口部が横を向いている為、シャワーヘッドを手に持って使おうとした時に、ホースが引っ掛かってしまいます。
シャワーヘッドを手に持って使う時には、一度上へ持ち上げて横へずらして外すという動作になります。
これは計算外でした。
INAXのシャワーフックは受け口の開口部が手前に開いていたので、その使い易さと比べてしまうとどうしても気に入らない部分になってしまいます。
このシャワーフックは価格も安く、メッキ製品なので見た目も悪くなく、コストパフォーマンスが良い製品だとは思うのですが、自分の使い勝手で使いにくいと感じ始めると気になってしまいます。
シャワーヘッドの受け部分のみを移植できないかとりあえず分解して検討
シャワーフックの太さ(直径)は、今まで使っていたINAXの物と今回購入した物は同じなので上手くすれば良い所どりのシャワーフックに改造できるはずです。
使わなくなったINAX製品を分解してみます。
INAXのシャワーフック部の蓋?を外そうと千枚通しでこじあ経ようとしたのですが、少し浮き上がるだけで外す事が出来ませんでした。
この時少し傷を付けてしまいました。
押してダメなら引いてみろ の逆で
引いてダメなら裏側から押してみる事にしました。
てこの原理でドライバーの先を外したい蓋の裏側の部分に当てて、シャワーフックの受け口を支点にして何回か方向を変えて押し上げて、やっと外す事が出来ました。
このキャップ(蓋?)は接着剤で貼り付けてありました。
裏から押し上げて外す方法が正解だったようです。
キャップの内側が少し傷ついてしまいましたが、ここは普段目に付かない場所なので しょうがないという事にします。
次にシャワーヘッドの受け部分の内側のゴムキャップを千枚通しで取り外すとプラスネジが見えます。
ようやく分解するためのネジにアプローチする用意が出来ました。
このネジは反対側から見るとネジロック材が使われており、手でネジを緩めようとしてもそう簡単には緩んでくれません。
私は手動のインパクトドライバーを使って何とか緩めて取り外す事が出来ました。
手動のインパクトドライバーなんて持っていないけれど電動ドリルなら持っているという方にヒント
このネジはもう使う必要がありませんので壊しても問題ありません。
少し太めのドリルでナットごと削ってしまえば外せそうな気がします。
*あくまでのおじさんの思い付きのヒントなので怪我の無い様に何とかしてみてください。
(何か問題が起こっても私は一切の責任を負いません)
ようやくINAX製品のシャワーヘッド受け口を分解出来ました。
角度調節と固定はラチェット機構?でバネの力でギヤと言うか 歯がかみ合って固定される構造のようです。
新規購入、交換済みのシャワーフックの分解
新しく付けたシャワーフックはネジを隠していませんので、すぐに作業に入ります。
ここは楽勝で外せると思ったのですが・・・
ある程度まではネジを緩めていけるのですが、後少しの所で外れません。
よく見ると中の部品がネジと供回りしています。
これは一旦スライドバーから外して、中の部品を固定しながらネジを回さないと外せそうにありません。・・・面倒くさい・・・
一旦諦めてネジを締め付けようかと思ったのですが中途半端にネジを緩めているので、ねじを締める事も出来ません。
ここまで作業しているので作業を更に進めるしかありません。
スライドバーを浴室の壁から取り外し、シャワーフックを取り外し
左手の人差し指で中の部品を押さえて右側から差し込んだドライバーでネジを外しました。
2種類のシャワーフック比較
左側が新しく購入したシャワーフックです。ナット側の部品に廻り止めの出っ張りがあり、シャワーヘッドの角度調節の強さはナットの滑り抵抗とネジの締結力で調整しているようです。
右側が旧式のINAX製品でシャワーヘッドの角度調節は歯のかみ合わせと歯を押すバネの力で調整しているようです。
部品移植で使い易い製品に作作り替え(ニコイチで何とかしてみる)
(*ニコイチとは、旧車や古いバイクを扱う人が使う用語で、2台の車体の良い所を使って1台の車体を組み上げる、という意味で使われています。)
問題は廻り止めの出っ張りです。
この形が入る溝をINAX製品に彫り込まなくてはいけ無さそうです。が、もっと楽にできる方法が無いかと考えて試行錯誤してみました。
移植手術其の1 回り止めの高さ分のワッシャーを嚙ませて組付け・・・結果は失敗
回り止めの溝を掘って組付ければばっちり使える物が出来る事は想像で分かっているのですが、この回り止めの形を彫り込むのは結構大変そうです。
出来るだけ楽な方法で使えるように出来ないか、考えた結果、第1案・回り止めの高さ分のワッシャーを噛ませて無理やり組付けに挑戦。
家探しをしたのですがここに合うワッシャーは我が家には見当たりません。
なければ作ってしまえ、と言う事で樹脂板を切り抜いてワッシャーを作りはめ込み。
かなり雑な作りですが、機機能的には問題が無い筈だと判断して早速組み込み
見た目はばっちり違和感なく取り付いています。
俺って天才? と思ったのは束の間で、初めは良いのですが何回か角度を変えてみるとネジが緩んでしまい、角度変更箇所が固定されず使えない状態になってしまいました。
この後緩み止めの足しになればと思いスプリングワッシャーを噛ませてみたり、シリコーンシートを挟んでみたりしたのですが、良い結果は得られませんでした。
やはり、廻り止めの溝を掘るしか方法は無さそうです。
移植手術其の2 回り止めの溝を彫り組み立て 結果 成功
廻り止め部品の寸法を測り、加工方法の検討に入ります。
深さは4.8mmまで彫り込まなくても回り止めが出来る程度に彫り込めば、後は先ほどのワッシャーを使ってうまくいく筈です。
問題はどういう方法でこの溝を掘るか?という事に掛かってきます。出来るだけ簡単に済ませたいのですが・・・
メモに寸法を書き出して検討した案です。
ドリルを使って横溝の部分を先に2ヶ所3mmの穴を掘り、次に中心部の穴を8.5mm以上に広げればうまくいく筈です。
先に中心の穴を広げてしまうと、横の溝部分の穴加工が難しくなる可能性がありそうです。
(メモの深さのスペルが間違っています。Depthが正解です)
深さ約5mmの穴を開けたい為、ドリルの先端近くの肩(角)から約5mmの位置にマスキングテープで目印を付けます。
深く穴をあけすぎて貫通してしまうと、後々面倒なことになりそうなので、約5mm迄穴をあける事にしました。
溝が入る部分の加工を先に行いました。
左右の穴の位置に差が出てしまいましたが、廻り止めさえ出来れば良いのでこのまま作業を続けます。
この後中心の穴を9mmまで広げて横の穴との堺を成型しました。
中心の穴を広げる際にドリルの中心と穴の中心を合わせる事が出来ない為、穴の大きさは9mmまで広げました。
廻り止めの部品を差し込んで確認。
廻り止めの根元部分まではハマり込んでいないのですが、これ以上穴を深くする事はせずに、実際の製品に組付けてみます。
さらっと書いていますが、中心の穴を9mmに広げて横の穴とうまく繋げる作業で大分苦労しています。
廻り止めが奥まではめ込まれていない状態なのですが、スペーサー無しで取り付けてみました。
結果、成功です。スペーサー無しで使えそうです。
内側へねじの先が飛び出ていますが、スライドシャフトに干渉する様な事は無いので問題ありません。
実際にスライドバーへ取り付けて動作確認
ネジの締め付け度合いで回転方向の固定力を調節して、化粧キャップを取り付ければ、シャワーフックとしての形は完成です。
化粧キャップは接着剤で付いていたので、再度接着するべきなのでしょうが、将来何か問題が起きた時に対応出来る様にはめ込むだけにしました。
外れやすいようでしたら両面テープか何かで軽く固定しようと思います。
スライドバーへ取り付けて、スライドバーを浴槽の壁に取り付けて作業終了です。
動作確認の為に前から使っていた、INAXの 大きく重量があり水圧も高い シャワーヘッド を取り付けて、シャワーを出したり止めたり・角度を何回も変えて確認します。
結果大成功です。
簡単に取り換えのつもりが、かなり時間をかけて苦労しての作業になってしまいました。
シャワーヘッドの根元の部品はきっちりとはまっていますし、シャワーヘッドを手で持って使いたい時にホースが引っ掛かるような事も無くなったので、苦労した分使い易くなって満足しています。
以上、
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