実家からの修理依頼
梅割り器(梅を半分に割って、中の種を取り出す道具)の修理を依頼されました。
何十年前に購入した物なのか?不明ですが、ネジの錆具合や木の朽ちた部分を見て判断すると、
使える部品は使って、使えない部品は作り直した方が良さそうです。
数十年使用した梅割り器の分解と、再利用できる部品の確認
とりあえず分解して、部品調達と部品製作を行います。
ハンドルの支点部分のネジは錆び付いてナットを緩め取る事が出来なかったので、無理やり力技でネジを回して捩じ切り(切断)。
金鋸で切断、も考えたのですが、他の場所を傷つけない方法として力技で捩じ切り(切断)を選択しました。
同じ大きさのネジを購入してきました。
出来ればステンレス製のネジが欲しかったのですが、ホームセンターに物が無かったのでユニクロメッキの六角ボルトを用意しました。
横板は釘で止められていたので、くぎ抜きを使って釘を抜こうとしたのですが、
釘も錆びていて途中で折れてしまいました。
この部分は再利用したいので、釘の残った部分は金づちで木の中に打ち込んでおきました。
(ペンチで掴んで釘を抜こうとしてみたのですが、無理でした)。
- 一番上の、手で力を加えるハンドル部はそのまま再利用
- 上から2番目の土台になる板は接合部が傷んでいるので前後を入れ替えて反対にして再利用
- 梅を置く 丸い溝が彫ってある部品はそのまま再利用
- 左右を止めていた板は破損状態が激しいので、写真下の板に交換
- ネジは、錆び付いて動かない状態だったので新しい六角ボルトに交換
壊れた部品と同じような形で部品製作
実家から引き取ってきた後は、この梅割り器は屋根の下に置いておいたのですが、横殴りの大雨にあってしまい、濡れてしまったので、修理初日の作業は左右を止める板の製作のみにとどめておきました。
ちなみに、今まで使っていた横の板をガイド代わりに使って2枚の板の穴位置を決めて穴あけを行いました。
梅割り器の組み立て
板が濡れた状態で木の材料を組付けると、乾燥する過程でひび割れなどを起こす可能性があります。
材料の木がしっかりと乾いたのを確認してから組み立てします。
一番底になる板は前後を入れ替えてしっかりとした部分を使用。
梅を置く溝がある部品と組付けます。
元は、釘で固定されていたのですが、家に在庫があったコースレッド(木ネジ)で一番短い物 25㎜で固定します。
後になってひび割れが起こらないように2.5㎜の下穴を開けて、コースレッド(木ネジ)で固定しました。
新しく作った横の板は、ケガをしないように角の面取りとして、ヤスリで丸く削り成形しました。
横の板を取り付ける前に、てこ棒(手で持って上下させるハンドル)と、横の板をネジとFクランプで仮止めして、取り付け位置の確認。
取り付け位置確認後、2.5㎜の下穴を開けてコースレッド(木ネジ)で固定
元々の製品は一番下の土台部分に釘2本で固定 と、一番がっちりとした部品(梅を置く溝の付いた部品)に、釘1本で固定されていたのですが、元々の設定は無視して、
一番頑丈そうな部品・(梅を置く溝の付いた部品)に横の板を2本のコースレッド(木ネジ)で固定しました。
この状態で完成でも良いのですが、この先何十年も使える様に少し手を加えます。
新しく作った部品に、腐り止め(防水)の為に、えごま油をしっかりとしみ込ませました。
横方向の断面はいくらでも油を吸いとるので多めに塗布しました。
えごま油は乾性油の一種で、木材等の表面処理剤としてよく使われているようです。
乾性油と呼ばれる油は、乾燥した後はべとつかずさらっとした表面に仕上がります。
ちなみに今回使用したえごま油は
「えごま油は健康のために良いらしい」という根拠がよく解らない理由で購入。
使ってみたら我が家の食生活の口には合わず、そのまま何年も放置してしまい
酸化してしまった状態の物を捨てずに保管していた物です。
えごま油で新しく作った横の部品に防腐処理を行い、
ネジとてこ棒(手で持って操作する部分の棒)を組付けて完成です。
ネジはあまり強く締め付けず、てこ棒が軽く動き、且つ あまり横方向へはグラつかない位置までナットを締め付け、ダブルナットで緩み止めとしました。
ダブルナットの締め付け部にも錆防止効果を期待して、薄く えごま油を塗布しました。
(CRC-○○○ や WD-○○等の機械用防錆油でも良いのですが、食品を加工する道具なので食用油を使用しました。)
反対側から見た写真です。
今回六角ボルトを使ったので、次回(何十年か後?)に修理する場合にネジの取り外しが、今までの物より簡単に行える 予定です。
以上、
コメント