キッチンのシンクの足元に水が染み出て溜まっているのを発見。
元をたどって行くと
台所のレバー式水栓(蛇口)の根元から水漏れしていました。
今回はDIYで水漏れ修理を行いました。
シングルレバー混合水栓の分解
INAX(LIXIL)SF-B453SXNの分解
分解前に水道の元栓を閉める
水栓(蛇口)の修理を行う時には、必ず水道の元栓を閉めて水を止めてから作業を開始します。
大抵シンクの下に元栓が有ります。
水用・お湯用の2か所の元栓を締めておきます。
水道やガスの器具をいじる時には、必ず先に元栓を閉めましょう。
シングルレバー混合水栓の分解方法
レバーの根元部分にネジ隠しのキャップが付いています。
長方形のへこみ部分が有りますのでマイナスドライバー等を使いキャップを上へ外します。
プラスドライバーで固定ネジを反時計回りに回して緩め、レバーハンドルを上へ引き抜きます。
丸いメッキのカバーを上へ引き抜きます。
白い樹脂部品の上の六角部を口幅の広いレレンチ(モーターレンチやウォータポンププライヤー等)で反時計回り回して外します。
ここでハンドルの中の
水とお湯を混合させる部分のユニット(カートリッジ?)の型式が解ります。
これは A-3830 という型式の物のようです。
ユニットを上に引っ張り外します。
上へ力ずくで引っ張れば外れるのですが、
Oリングを介して混合水栓の内側の壁にはめ込んである為 抜きにくいかもしれません。
この部分がきつくて抜きにくい場合は、先ほど外したレバーハンドルをネジ止めして、ハンドルごと引き抜くと比較的簡単に外せます。
調べてみると、この部分はヘッドパーツという名称の物のようです。
インターネット販売で簡単に入手出来そうなので、この部分を購入して入れ替えれば素人でも直せそうです。
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故障個所の特定
本当にヘッドパーツが原因なのか、ふと思いついて
ヘッドパーツと樹脂カバー(樹脂の固定ナット)を取り付けた状態で、水とお湯の元栓を開き、レバー操作をしてみました。
水漏れの箇所はヘッドパーツで間違いなさそうです。
レバーを操作すると四角柱のレバーの根元から水が湧いてきます。
ヘッドパーツの交換で直りそうです。
興味本位でヘッドパーツを分解してみました。
ヘッドパーツを引き抜いた時点で気になっていたのですが、
ヘッドパーツは3か所の樹脂のツメではめ込んであるのですが、
部品同士の隙間が広くガタガタします。
こういう部品は大抵 ガタが無くきっちりハマっている物だと思うので、何か違和感が有ります。
ハマり具合が緩いので樹脂のツメを自分の爪で広げて外してみました。
簡単に外れました。
ヘッドパーツの構成部品です。
水とお湯の混合比率はセラミックパーツ同士の擦り合わせ部分を動かして調整しているようです。
擦り合わせの面精度がすごいです。(すごい技術です)
張り合わせるとぴったり吸い付きます。
この部分にはOリング等は使われていません。セラミック表面の接触だけで水漏れを防ぐ構造です。
パッキンやOリングを目視で確認したのですが、特に劣化や傷は見当たりません。
ひょっとして、セラミック部品が摺動で摩耗してヘッドパーツの組付けが緩くなったことが原因じゃないか?と推定できます。
ヘッドパーツを交換せず、自作の部品追加で修理
水漏れ原因の根本が解れば対応方法も考えようが有ります。
ヘッドパーツの組付けの緩みが原因であれば、この緩みを無くしてしまえば直るはずです。
しかし、このヘッドパーツ単体でガタを無くす方法は思いつかないので。
上から押しつける力を強くする事にします。
家にあったPP材を切ってスペーサーを作ってみました。
厚さ 1.4mm です。
切り抜くのは大変でしたが、
これで直れば嬉しいです
修理完了
仮組付けをして、動作確認。
直りました‼
嬉しいです。
後は各部品を掃除して元通り組付けて修理完了です。
全体を組付けた後、再度動作確認をしましたが
水漏れは止まり、ハンドル操作が重くなる様な事も無く
全く問題のない状態に修理出来ました。
以上、
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