以前の記事で、京セラ(旧リョービ)ガーデンシュレッダー GS-2010/カッター式(回転刃式)は、乾燥した固い木は切れないと書いたのですが、刃の交換をする事で固い木の切断(スライス)も出来る様になりました。
この記事では、刃の交換のメンテナンス方法と、刃の交換後の切断能力を紹介します。
結論:切れ刃交換により、乾燥した固い枝も粉砕(スライス)出来ました。
以前の記事も書き直します。
京セラ(旧リョービ)ガーデンシュレッダー GS-2010 の刃先確認
以前処理できなかった木の枝の根元部分です。
最初は切断できたのに、1週間ほど乾燥させただけで(固くなって?)切断できなかった事が、納得できません。
刃先の摩耗プラス樹液(樹脂)が固まって切れ味が悪くなっているのか?
もしかして と 思いつき、刃の切断部分を手でそっと触ってみると、切れなくなった刃は刃先の鋭さが無くなり、刃の反対側の未使用部分(新品状態)の刃先はとがっています。
(刃先で指を切らないように注意)
交換前と交換後の刃先の拡大写真
替刃の交換方法は後で説明します。
切れ味が悪くなった(固い枝の切断ができなくなった)刃先と未使用の刃先の拡大写真です。
写真で拡大してみると、明らかな違いが分かります。
切れなくなった刃先はカドが無くなり丸くなっています。
新品の刃先はかどがとがり、はっきりとした直線になっています。
ガーデンシュレッダー GS-2010 の刃の交換作業方法
京セラ(旧リョービ)の取扱説明書には、
■刃物の交換
・切れ味の悪くなった刃物をそのままご使用になりますと、能率が悪くなると同時に、モーターに無理な力をかけることになり、故障の原因となります、早めに新品と交換してください。
❕警告・保守・点検・部品交換などのお手入れの前に必ずメインスイッチを切り、電源プラグを電源コンセントから抜いてください。けがや感電の原因になります。
❕・刃物は非常に危険ですので、刃物交換の際には、手袋を必ず装着し、十分気を付けて下さい。
・絶対に分解したり修理・改造しないでください。発火したり、異常作動してけがの原因になります。
と、明記されています。
おじさん(私)個人の見解を追記します。
切れ味が悪くなった刃物で、無理やり固い物を切ろうとすると、刃先の摩耗も早く酷い状態になるので早めの刃物交換をお勧めします。
具体的な交換手順(写真で説明)
刃物の交換に必要な物
・付属の六角棒レンチ
・付属の丸棒
・手袋
ノブボルトをゆるめてシューターを開きます。
(上から見て反時計回りに回します)
ちなみに、このノブボルトは安全対策のためにしっかりと閉まっていないと機械が作動しないようになっています。
安全対策のためでしょうが、ノブボルトを何十回も回さないとシューターを開く事が出来ません。
円盤の切り欠き部に丸棒を差し込んで円盤の廻り止めとします。
六角棒レンチで2本のネジを反時計回りに回してゆるめて、刃物と ともに取り外します。
*注意:刃物は非常に危険です、刃物部を避けるように作業しましょう。
刃物の表裏面はそのままで、刃の向きを変えてよく切れる面が切断方向になるようにして取り付けます。
*注意:刃物の交換時には必ず手袋を着用して作業してください。
エッジ部分を下側(円盤のプレート側)に向けて取り付けると枝を粉砕する事が出来ません。
刃物は両側使用可能です。片側が摩耗したら逆側を使用します。
また、この製品には、替え刃2枚が付属されています。両側が摩耗した場合は付属品の刃物と交換して使用します。
円盤の切り欠き部に丸棒を差し込んで円盤の廻り止めとします。
六角棒レンチで取り外したネジ2本を時計回りに廻して刃物を固定します。
作業後、六角棒レンチと丸棒を取り除きます。
シューターを閉めて、ノブボルトをしっかり締め付けます。
しっかり締め付けるまでには、不安になるほど何回も回す必要があります。
ネジを締めきらないとメインスイッチが入らない機構(安全装置)になっています。
刃先を交換した後の枝の切断能力は?
実家の垣根(マサキ)の太い部分を切り取ってきました。
ガーデンシュレッダーに入るように三分割しました。
一番太い位置の厚さ23.2mm
枝を広げた部分なので幅はもっと大きな寸法です。
差し込みやすい長い枝から粉砕開始。
楽勝です。(最大径 約17mm)
やかましい騒音と共に簡単に粉砕してくれました。
残りの枝も投入。
一番太い枝は一度では粉砕されない様ですが、機械の中で暴れて跳ね回りながら最後にはすべて粉砕されました。
前回粉砕できなかった乾燥した固い枝も、刃の交換後は簡単に粉砕できました。
1週間前には粉砕できなかった乾燥して固くなった枝を粉砕してみます。
左の写真は、一番大きな寸法部を測っているので、この直径の枝が粉砕できるという事では無いのですが、
直径方向の最大寸法35.4mmの物もこのシュレッダーに投入・粉砕が可能でした。
太く短い枝が多いため、引きずり込みながら粉砕という感じでは無いのですが、投入した枝が機械の中で跳ね回りながら最後にはすべて粉砕できました。
とがった刃先に交換した事で、前回粉砕できなかった枝も簡単に粉砕できました。
交換刃が初めから付属されている意味が分かった気がします。
通常、切断機や刈払機は、最初のお試し用の刃は付属されていても、交換刃は別売りになっています。
ところが、
京セラ(旧リョービ)ガーデンシュレッダー GS-2010 は、交換刃が2枚/1セット初めから付属品として同梱されています。
なんて親切なメーカーさんでしょう。とか、替え刃を付けずにその分価格を安くした方が売りやすいんじゃないの?とか、思ったのですが、
交換刃が初めから付属同梱されている意味は別にあるような気がします。
粉砕する木の硬さや太さによって条件が変わってくるのですが、実際おじさん(私)の使用方法では1時間弱で枝の粉砕が出来なくなりました。
切断刃は消耗品なので、当然交換が必要になってくるのですが、1時間弱で本来の性能が出せなくなってしまえば、ユーザーからのクレームが殺到するか、悪い噂が立つか、のどちらかの事案が発生する可能性があります。
刃の両面を使っても2時間弱しか使えません。
ところが、替え刃をあらかじめ付属品として提供する事で、ユーザーの不満を解消する事が出来ます。
交換刃も含めて4回新しい刃で切断作業が出来れば、ユーザーが次の交換刃を購入する事に対して抵抗が少なくなります。
少し話がそれますが、刈払機(草刈り機)の回転刃(チップソー)の、
価格が安い物は3枚セットで¥1200くらいですが、1回使うと(1時間くらい)チップが2~3個無くなってしまいます。
金額の高いチップソーは¥4,000以上しますが、切れ味が良い上に、チップも簡単には外れず長持ちします。
刈払い機(草刈り機)のチップソーの事を考えれば、このガーデンシュレッダーの交換刃の価格は(品質・性能の対価として)決して高くはないので、切れ味が悪くなったと感じたら早めに切れ刃を交換する事をお勧めします。
でも。おじさん(私)は、初めに付いていた刃の両面が切れなくなって付属の刃に交換した後で、摩耗した刃を研磨して再利用してみるつもりです。
ちなみに、前回の記事で書いたのですが、交換刃が付属している事を知らずに既にもう1セット交換刃を購入済みなので、再研磨が上手くいかない場合は素直に新しい刃を使う事とします。
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まとめ 京セラのガーデンシュレッダーGS-2010 お勧めできます。
京セラ(旧リョービ)ガーデンシュレッダー GS-2010
刃の交換をして、剪定した枝を粉砕してみるまでは、粉砕能力が少し弱すぎるのではないか?と。思ったのですが、
刃の交換後はとても良い切れ味で枝の粉砕が出来ました。
カタログ値の、最大粉砕枝径25㎜ は、楽勝で粉砕できます。
(ちなみに、投入口の端の丸い部分の径は約35㎜です。)
粉砕する枝の種類・硬さによって、粉砕能力が変わるとは思うのですが、新品の刃の状態であればかなり太い枝まで粉砕(スライス)出来ます。
さすがに、このガーデンシュレッダーで、乾燥して硬くなった 樫の木や山椒の木を粉砕 は、試してみる気にもなりません。
音は、はっきり言って うるさいです。
(木を粉砕しているのですから、うるさい事は想像できるとは思います)
おじさん(私)の。個人的な感覚で言うとエンジン式刈払い機(草刈り機)より、大きな音がします。
騒音問題さえ解決できれば(ご近所さんからの苦情等を気にしなくて良ければ)
京セラのガーデンシュレッダーGS-2010 お勧めできます。
GS-2010で処理した枝は小さくなるので、マルチングの材料として使用できます。
問題は、カッターの切れ味が悪くなるのが早い。という点ですが、交換刃も初めから付属されていますので、切れ味が落ちてきたと思ったら、早めの刃の交換をお勧めします。
訂正
機械の癖を知って、使い方を変える事によって、カッターの切れ味が長持ちする様になりました。
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処理した枝の再利用を考えないのであれば、ギア式の 処理速度が速くて太い枝も粉砕できる GS-2020 の方がおすすめです。
(かさを減らして燃えるゴミとして処分する為に枝を小さく処理したい方など)
(粉砕処理した枝のかたまりが大きいので、処理した枝の再利用は方法が限られてくると思います)
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