芝生の手入れで芝刈りは一番大切といっても良い事の1つです。
極端な話・芝刈りと水やりさえこまめにやっていればそこそこの見た目の芝生は維持できます。
(多少の雑草は芝刈り後はあまり気になりません)
平面の芝刈りは芝刈り機でどうにでもできるのですが、傾斜のきつい法面(斜面)は芝刈り機で刈ることができません。
少しづつ電動バリカンで芝刈りをやってみましたが、なかなか綺麗に仕上がりません。
又、無理な体制で作業するため腰に負担がかかります。
ヘッジトリマーも試してみましたが、葉の柔らかい姫高麗芝はうまく切れません。
試行錯誤の末行きついたおじさん流の芝生の斜面の芝刈り方法を紹介します。
斜面芝刈りの道具
刈払い機(草刈り機)
芝刈りに適したハンドル形状
刈払い機はいろいろな種類がありますが、ハンドルの形状によって作業の向き不向きがあります。
U字ハンドル(両手ハンドル)タイプ
写真の上の物はU字ハンドル(両手ハンドル)と呼ばれていて本体のシャフトからハンドルが左右に付いていてハンドルの両端を握り操作するものです。
草刈り機といえば真っ先に思い浮かぶ形だと思いますが、平地の草刈りに向いている形状で斜面の草刈りにはあまり向いていません。
(傾斜の草刈り時にハンドルが体にあたってしまいうまく操作しにくいです)
しかし、後述するおじさん方式の刈り方の場合はU字型ハンドルの物でも刈ることができます。
ループハンドルタイプ(おすすめ)
写真下の物はループハンドルと呼ばれていて輪になったハンドルがついています。
エンジンの前(本体シャフトの一番後ろ)の本体シャフト部分と輪になったハンドルの部分をもって操作します。
作業内容によって輪になったハンドルの握る場所を変えられますので作業の自由度が大きいです。
芝生の斜面の芝刈りにはループハンドルの物が良いでしょう
おじさんの近所の方達を見ると田んぼの畔の草刈り時はほとんどの方がループハンドルタイプを使っています。
駆動方式
おじさんが使っているものはエンジンの排気量は22ccくらいのものですが、芝刈りには十分な能力です。
駆動方式についてはエンジン式でなくてもよいと思います。
最近の電動や充電式の刈り払い機はだいぶ使いやすいようです。
騒音が気になる方は電動式や充電式の物を検討してみてもよさそうです。
刈刃のタイプ
刈刃で一般的に売られているものはチップソーというもので、鉄の円盤の外周にチップと呼ばれる超硬金属をロウ付けしてあるものがほとんどです。
このチップは鋭い刃になってはいません。
チップは円盤に対して直角に取り付けられています。
その為草刈り時は草にダメージを与え、たたき切る(草を引きちぎる)ような切り方です。
野芝のような葉が固いしっかりした芝はチップソーでも刈ることができますが、姫高麗芝のような柔らかい葉は葉が倒れて(葉に叩かれたときにはじかれて)綺麗に刈ることができません。
ナイロンコードカッターも鋭い刃がない為チップソーと同じ理由で柔らかい葉の芝刈りには向いていません。
おすすめの刈刃
刈り払い機用の刃でおすすめは包丁のような切れ刃を持ったものです。
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拡大写真は何度も研磨して使用している物の刃先です。
リョービの刈刃は8枚刃でちゃんと刃で切って刈り取る形になっています。
厚みもありがっしりした刃です。
穴径は25.4mm(1インチ)なので一般的な刈払い機(草刈り機)にそのまま取り付け出来ます。
刃の研磨は必要ですが、刃研ぎさえしてやれば何回でも使えます。
刃研ぎは砥石を使うほど鋭くする必要はありません。
やすりで削って歯をつけるくらいでよいのですが、刃がすぐに丸くなってくるのでこまめに研磨して使用します。
こちらの刃も良さそうです。
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使ったことが無いので確かなことは言えませんが
刃数が多い為低回転で綺麗に刈れそうです。が
一つだけ問題点があります。
細かい話をすると、笹刈刃は千鳥刃(1刃毎に切れ刃が上面と下面についています)なので、芝生を切る高さが2か所になります。
芝刈り後の綺麗さを追求したい方はヤスリで目立てをやり直して切れ刃の向きを同じにすると良さそうです。
おじさんが使っている刈刃(自作)
この写真の刃はチップソーの使えなくなったものの再利用・リサイクル品です。
36枚刃のチップソーのチップを外し、元の刃と刃の中間に刃をつけて72枚刃の刈刃にしました。
見た目は貧乏くさい みすぼらしい感じですが、芝刈り時に他の刃と比べると思わず笑顔になる程軽く刈り取りができます。
刈払い機(草刈り機)補助具
刈り払い機と刃が決まったところで、まだ必要な機器があります。
この項目の物は必ず必要というものではありませんが、あるととても便利です。
刈払機用安定板
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刈り払い機の刃の取り付け部のねじを利用して取り付けます。
芝刈り時には、地面に軽く置いて滑らせながら刈り取ります。
刈り払い機の刃を手で浮かせて使う必要がなくなるため刈り取りの高さが安定しやすくなります。
この商品はなくても芝刈りはできますが、個人的な意見では是非取り付けたいものの1つです。
草寄せカバー
通常の刈り払い機の使い方で回転刃を右から左に動かして使うときに草を左方向に集める補助具です。
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刈り払い機を芝刈りのみに使用する方はわざわざ取り付ける必要はないと思います。
雑多な草を刈るときにはあると便利です。
草寄せのカバーはいろいろな種類のものが売られていますが、おじさんが今まで使った中ではこの商品が一番使いやすいです。
服装
鋭い刃を回転させたものを使いますので安全には十分気を付けてください。
長袖・長ズボン・手袋・保護メガネ・長靴(安全靴) は最低限必要です。
エプロンやフェイスシールド ヘルメットなどがあればなおよいでしょう。
芝刈り時の芝生の状態
芝刈り時は芝生ができるだけピンと立っている状態が望ましいです。
雨不足の時は芝刈りの数時間前にたっぷり水やりをして芝を元気にさせてあげてから芝刈りをしましょう。
急な斜面の芝刈り方法(おじさん流)
刈り払い機の通常の使い方は回転刃を右から左へ振って草を刈り取ります。
斜面の場合は左向きに上から下へ刈ることになります。
最初はこの方法で刈っていたのですが、芝刈りの場合もっと綺麗に刈ることができる方法を見つけたので紹介します。
刈り払い機の刃を軽く置き斜面の上から横方向へモップをかけるように滑らせていきます。
エンジンの回転数は速ければ良いと言うことではなさそうです。
エンジンの回転数が早すぎると葉が逃げてしまいうまく刈れません。(回転刃の刃が付いていない場所で葉を弾き飛ばしてしまいます)
スロットルレバー全開ではなくハーフスロットルくらいで、ちょうどよい回転数を見つけます。
(使用する刃によってちょうどよい回転数は変わってきます)
ちょうどよい回転数を見つけたら芝生の上へ刈り払い機をそっと置き、角度を一定にしたまま右から左方向へ移動しながらモップ掛けの要領で芝刈りしていきます。
回転数・移動速度があっていると刈り取られた葉は回転刃の左側に綺麗に並んでいきます。
2列目以後の刈り方は
回転刃の中心が前の刈り取り列で出来た刈芝の塊の位置になるようにして、1列目と同じように芝刈りをしていきます。
上の写真は刈終わりの状態です。
ちょっと水不足気味だったので刈りにくく深く切りすぎたところもできてしまいましたが、割と綺麗に刈れていると自己満足しています。
この刈り方のもう1つの利点として、刈り取った芝が下に1列に並んでいるので後片付けが楽になります。
以上、おじさんの斜面芝刈りの方法を紹介しました。
刈り払い機の使い方がメーカー推奨の方法とは異なっていますので、真似する方は自己責任で安全に十分注意してやってみてください。
追記 回転刃は8枚刃に戻しました
自作の72枚刃の回転刃を使っていたのですが、再研磨を続けるうちに刃の形がうまく作れなくなって来た事と、72か所研磨が面倒くさくなって来たので、現在は8枚刃の回転刃に戻して使用しています。
コメント
非常に参考になりました
動画が見たいなと思いました
cjb様 コメントありがとうございます。
文章だけだと、表現が伝わりにくいですよね。コツは、自分が思うよりも回転数を下げて試してみるとか・・・
動画の載せ方やYouTubeなども今後勉強して発信できるようになれば良いのですが、正直な話 今の処よく解っていません。
勉強不足で分かっていないのですが、X でも動画を載せる事が出来るのでしょうか?
調べてみます。