1年に1~2回 使うか使わないか、という程度の使用状況のチェーンソーを久しぶりに使用した所少し調子が悪くなっていました。
機種はリョービのエンジンチェーンソー ESK-3500
平成14年(西暦2002年)に購入した物です。
エンジンチェーンソーを買う時に、リョービを選ぶか~?
という方もいますが、
私の持っている情報が正しければこの機種はハスクバーナー・ゼノアのエンジンが搭載されている筈です。
リョービ用に多少価格の安い部品を使っているかもしれませんが、中身はほぼハスクバーナー・ゼノアの物のはずです。
・数年前にチェーンオイルポンプが壊れてしまい、チェーンソー専門店(スチール製やハスクバーナー・ゼノア製の商品を主に扱っている店)でポンプ部一式を交換してもらっています。
現状は中身は完全にハスクバーナーゼノアの物と同じになっていると思われます。
使用後はいつも燃料を抜いて、キャブレター内に残った燃料は再度エンジンを掛けて使い切って保管しているので、キャブレターがそれ程ひどい状態にはなっていないはずです。が、確認してみました。
エアクリーナー確認
エアークリーナーはアクセルレバーが付いているハンドルのすぐ前についています。
上部のネジを手で回してエアークリーナーカバーを外してみると・・・
エアーフィルターがボロボロになっていて、触ると粉になって崩れ落ちます。
(取扱説明書を見ると正式名称はエアークリーナーエレメントと呼ぶようです)
これではエンジンの調子がおかしくなって当然です。
エアークリーナーエレメント を購入交換したいのですが、購入した店は閉店してしまったので他からの購入を考えます。
2018年 にリョービ株式会社のパワーツール事業部は京セラ 承継 され、京セラインダストリアルツールズ株式会社となっています。
旧リョービ(現在 京セラインダストリアルツールズ株式会社)の約20年前の製品の部品調達は出来るのか
手元の取扱説明書を見ると交換部品としてエアークリーナーエレメントの品番:T2100-83120 と記載がありますが、
2021年11月現在で 京セラインダストリアルツールズ のホームページからダウンロードできる取扱説明書には エアークリーナーエレメントの品番 の記載がありません。
インターネット上でこのフィルターを探しても見つかりません。
かなり古い製品なので、すでに補修用部品供給が終わっていると思います。
いろんな店に聞いて回るのは面倒くさいので、エアークリーナーエレメントをDIYで自作する事にします。
エアークリーナーエレメントの部材調達
エアークリーナーエレメントの材質は、一見普通のスポンジのように見えるので、100均ショップのスポンジを加工しようか とも思ったのですが、
この部分はキャブレターからの吹き返しで混合ガソリンが付く可能性があります。
ここは安全策を取って、バイク用のエアークリーナーエレメントを購入して、使う事にしました。
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台所で使うスポンジは洗剤を付けて油汚れを落とす為に使用しますので、キッチン用のスポンジを10mmの厚さに切って使っても問題ない様な気はします。
フィルターエレメントの加工・取付
用意する物
- エアークリーナーエレメント 汎用素材 30cmx30cmx1cm
- エアークリーナーエレメントのケース
- 朱肉かスタンプ台(100均ショップの製品で充分です)
エアークリーナーエレメントがはまっていたケースを綺麗に洗い、しっかりと乾かしておきます。
説明書の図を見るとエアークリーナーエレメントの形は四角い形で中に丸い穴が開いている形状だったようです。
大分エレメントが 崩れて、原形をとどめていなかった様です。
エアークリーナーエレメントのケースを朱肉に押し付け、このケースをスタンプ代わりにして汎用エアークリーナーエレメントに押し付けて型を取ります。
印が付いたフィルターエレメントの切り出しです。
ゴミの侵入を防ぐ為の物なので、隙間が出来てはいけません。外形は大きめに、穴は小さめに切り取ります。
エアークリーナーエレメントのケースに付いた朱肉を綺麗に拭き取り、チェーンソーに取り付け、
大きめに切り出したエアークリーナーエレメントを押し込んで
エアークリーナーカバーを取り付ければ完成です。
エアークリーナーケースに対してエアークリーナーエレメントを大きめに作ってあるので隙間無く ぴったりと収まります。
隙間が無い為ゴミの侵入の心配も少なくなります。
これでエアークリーナーエレメントの製作取り付けは完了です。が
崩れ去ったエアークリーナーエレメントの欠損部はどこへ行ったのか
元の形が四角に丸い穴が開いた形だった物が、だいぶ形が変わってしまっていました。
崩れ去った部分はどこへ行ったのか・・・
キャブレターを通り、エンジン内に入り込み、マフラーから排気、という通路へ行ったとしか考えられません。
すでに排気されている物は良いのですが、キャブレターやエンジン内に残っていると色々と悪さをしてエンジンの調子が悪くなったりします。
最低でもキャブレターの掃除くらいはしておいた方がよさそうです。
(エンジン内も掃除するべきですが、チェーンソーのエンジンは本体内にはまり込んでいて外すのが面倒くさそうなので、今の処自分で分解掃除する気はありません)
キャブレターを分解してみるとダイヤフラムの2か所の弁の部分は傷んでおらず、このままでも使えそうですが、他の部分が大分変形しています。
この後メタルダイヤフラムも点検してみたところ、多少変形しているのですがそのまま使おうとすれば使えないことはない というレベルです。
純正部品を正規ルートで買うと結構お高い金額になります(多分ダイヤフラム2種とガスケット2種で2,000円以上はします)ので、以前でしたら分解掃除後この部品をそのまま使っていた所です。が
今はインターネット通販で同等品が格安で手に入ります。
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格安のダイヤフラムセットを注文して、後日改めてキャブレターの分解掃除を行う事にします。
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以上、
DIY チェーンソーのキャブレター分解・清掃・組立・調整方法
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