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草刈機 刈払機

部品取り用 2000円の刈払機(草刈り機)を修理してみました。第1回エンジン始動まで

古い中古の背負い式草刈り機を購入して直してみました。

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中古背負い式刈払い機(草刈り機)との出会い

中古農機具屋さんによって見たところ 目的の物は店にありませんでした。

せっかくなので店の中をいろいろ見ていると

軒下においてある部品取り用の草刈り機の中に背負い式の物を発見。

スターターロープを引いてみるとすんなり引けてポコポコとピストンが動く音がします。

どうやらピストンは焼き付いてはいなさそうです。

草刈り機は持っているのですが、背負い式は使ったことがないので途端に興味がわいてきました。
(背負い式は長時間作業をするときに楽な気がします)

部品取り用のコーナーに置いてあるものなのでエンジンがかかるかどうかは分からない状態です。

価格を聞くと現状渡し¥2000.とのことなので ダメもとで購入し直してみることにしました。

機種はリョービEKKB260Lです。

リョービの物は壊れやすいという意見も多いのですが、

個人的な意見としては 中身はOEM生産で他の農機具メーカーが作っているので 大丈夫だと思っています。

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現状確認

中古農機具屋の軒下の端に置いてあり、多少雨でぬれている状態だったのでいろいろ問題がありそうですが、天気の良い日に現状確認から始めます。

外観・部品欠損箇所確認

部品取り用草刈り機外観
部品取り用草刈り機先端部品欠損
  • 全体を見た感じでは薄汚れた状態す。
  • 飛散防止カバーの端が割れていますが、ここは大した問題ではありません。
    (ホームセンターやネット販売で適合品がすぐ入手できます)
  • シャフト先端部の刃を取り付ける部分の金具が付いていません
    (刃受金具 刃押金具 ボルトカバー 刈刃取付ボルト)

先端の金具1式はエンジンがかかるようになってから どうするか考えることにします。

部品取り用草刈り機エンジン回り
部品取り用草刈り機ハンドル後部のゴム切れ
  • エンジン回りは油と埃がしっかりついています。
  • 油汚れは汚いのですが、この状態は錆から防いでくれているので悪くはありません。
  • 配線が飛び出していますが、パッと見たところでは断線はしていなさそうです。
    ハンドル後部のゴムカバーが破れています。

部品の欠損はありますが、古い割には全体の状態は良いのではないでしょうか。

エンジン始動に必要な個所の確認(エンジンがかからないときの確認箇所)

この草刈り機は部品取り用として店に置いてあったものなので

エンジンがかからないことを前提に確認していきます。

エンジン始動の為には

  • エンジンシリンダー内に燃料と空気が(良い状態で混ざって)供給されているか
  • 供給された燃料を圧縮しているか
  • スパークプラグがきちんと点火しているか
  • きちんと排気されているか

この4点を確認します。

確認の順番は前後して構いません。

点火プラグの確認(圧縮の確認)

プラグキャップとプラグを外します。
プラグキャップの取り外し
プラグの取り外し

写真は修理後に撮り直したので全体がきれいになっています

プラグキャップは差し込んであるだけなので手で引っ張ればプラグから外れます。

プラグキャップを外すときは先の丸くなっている所を持って外します。

上の写真の部分を持って外すと中の電気系統が断線する可能性があります。

プラグをプラグレンチを使って外します。

プラグレンチがない方は購入することを強くお勧めします。

プラグレンチは刃を替える時にも必要です。

点火プラグが火花を飛ばしているか確認

点火プラグを外して先端の確認をします。

この点火プラグは煤(すす・カーボン)が付いていたので綺麗にしてプラグキャップに差し込みます。

点火プラグは消耗品なので新しいものに換えた方が良いのですが、今回はこのまま様子を見てみます。

プラグの点火確認
  • メインスイッチが入っていることを確認して(この機種にはメインスイッチが無く、キルスイッチ/ストップスイッチが付いています)
  • プラグの先端をエンジンの金属部分にあて
  • スタートロープを引きます

この時にプラグの先端で火花が見えればOKです。 が

火花が飛んでいても火花の勢いが少ないとエンジンががかりにくい場合があります。

その場合はプラグを新しいものに変えましょう

この草刈り機は火花の勢いは弱いのですが 火花は飛んでいるので電気系統は大丈夫そうです。

圧縮の確認
圧縮の確認

ピストンがきちんと動いて気化燃料を圧縮しているか

プラグを外した穴の近くに指を置きスタートロープを引きます。

ピストンがきちんと動いていれば空気が押し出されますので、指に空気が当たる感覚で圧縮しているかどうかがわかります。

(ピストンの動きは指をあてなくてもプラグの穴から目視でも確認できます)

圧縮も大丈夫そうです。

燃料供給系統の確認

燃料フィルターの確認

長期間屋外で放置されていた農機具はタンクの中に雨水が侵入したり、古い燃料を入れっぱなしにしてあったものが変質して変な液体になったものが入っている場合があります。

この場合は高確率で燃料フィルターの目が詰まって使い物にならなくなっています。

燃料タンクのふたを外し

燃料フィルターを 先を曲げた針金に引っ掛けて引き出します。

確認してみるとこのフィルターには少し粘度のある液体が付いていました。

タンクの中を覗いてみると底の部分に青い液体が溜まっていました。

断言はできませんが、たぶん2サイクルオイルだと判断し大きな問題はなしと判断

燃料パイプ亀裂など損傷もなさそうです

(ここでの目視ではフィルターの目詰まりは確認できません。)

燃料タンクの中に謎の物体が残っていた場合はタンク内の掃除とフィルターの交換を行います。

フィルターの詰まりを確認するために燃料タンクに燃料(このエンジンは2サイクルエンジンなので 混合油)を入れて、

プライマリーポンプ(キャブレターの下にある半球型の半透明の部分)を何回か押してみます。

燃料がキャブレターを通って燃料タンクに戻されればOKです。
(燃料フィルターは詰まっていません)

ここまでで燃料供給は一応OKです が

(キャブレターで気化燃料ができているかの確認はこの段階ではまだわかりません)

吸気系統の確認

空気取り入れ口の確認

エアクリーナー部のキャップを外し、エアークリーナーエレメントのごみや汚れを確認します。

この草刈り機はどんな使い方・保管 をしていたかわからないのでエレメントを掃除してあげた方が良いのですが、ひどい汚れではなかったので一旦は良しとします。

この時キャブレターの中が一部見えます

パッと見たところではキャブレターの中はきれいです。

吸気系統 一応OK

排気系統の確認

マフラーの詰まり確認

写真は修理後に撮り直したので全体がきれいになっています

2サイクルエンジンはガソリンと一緒にオイルを燃やしているので

排気に入っているオイルや煤(カーボン)でマフラーが詰まり調子が悪く(エンジンがかからなく)なることがあります。

排気口の目視と 煤(カーボン)が付いていたら棒でつついてマフラーの通しをよくします

ここでもピストンが動いているかの確認ができます。
(排気口に指をあててスターターロープを引き 指に空気が当たる感触があればピストンが動いて圧縮しています))

排気系統OK

一通り確認したところ キャブレターの中以外 は問題なさそうです。

長々と書いてきましたが、それほど難しい事ではないと思います。

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現状を確認後エンジンがかかるか確認

外した部品は元通りに取り付け

新しい燃料を入れて

(メインスイッチを確認して)

チョークレバーを閉じて

スターターロープを何回か引いてみます。

ここでエンジンがかかればOKですが、かからない場合はこの後プラグを外して確認します。

確認内容は プラグが燃料で濡れているか です。

プラグが濡れていればキャブレターからの燃料供給はOK → 点火プラグの交換

プラグが濡れていなければキャブレターに問題あり → キャブレターの分解・掃除・整備調整

です。

実際にスターターロープを引いてみると・・・

3回目で初爆あり スロットルレバーを少し開けてやると

なんと5回目でエンジンがかかりました。

実際 整備としてやったことはプラグの掃除くらいです。

あっけなくエンジンがかかって拍子抜けしてしまいました。

(キャブレターの分解掃除くらいはやらないといけないと思っていました)

暖機運転後スロットルレバーを操作してみると

フケ上がりが少し悪い事と高回転時に少し息継ぎをしていますが、実際使うには何の問題もないくらいです。

部品取りコーナーの中では 当たり の物だと思います。

簡単にエンジンがかかってしまいつまらないので(エンジンがかからなくていろいろ工夫してみるつもりでした)

次回キャブレター他 全体の 掃除・分解・調整 を行います。

以上、

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