小型農機具によく使われている混合ガソリン(混合油・混合燃料 とも言います)
おじさんは混合ガソリンを作るのが面倒くさいので、いつもガソリンスタンドでガソリン携行缶に10リットル作ってもらい使っていたのですが、前回購入した混合油を使い始めてから草刈り機の調子が日に日に悪くなってきました。
この10リットルは刈払機と自走式草刈り機で使用しました。
ガソリンスタンドで間違えて2サイクル用ではない違うオイルを混ぜられた様な気がします。
・追記 結果 ガソリンと軽油を間違って入れられた可能性が大きいです。
新しく購入した混合ガソリンを使い始めてから、機械の調子がどんどん悪くなっていく
この混合ガソリンを使い始めた1回目は、然程不調だとは思わなかったのですが、
2回目使用時から
- エンジン始動不良
- アイドリング状態でエンジンが止まってしまう時がある
(草刈り途中で充分エンジンが暖まった状態)
(エンジンストール、俗にいうエンストって言うやつです)
この時点で、何かがおかしいと気が付きました。
エンジン始動に関して
自慢じゃないですが、おじさんの使っている農機具は、一発始動とはいかなくてもスターターロープを引っ張る作業を3回 以内 には初爆する程度には整備してあります。
最近キャブレター掃除等をしていなかったので、そろそろ整備し直さなければいけないかな?と 自分の手入れ具合も少し疑いつつ、このガソリンを使って草刈りを続けました。
使用3回目以降
刈払機をアイドリング状態までスロットルレバーを戻すと毎回エンジンが止まってしまうので、キャブレターを弄ってアイドリング時の回転数を高めにセットし直して何とか使用しました。
エンジンのかかり具合(始動性)も悪くなってきています。
自走式草刈機もエンジンのかかり具合(始動性)が悪くなってきました。
多少調子が悪い機械でもそれなりに使いこなすおじさんでも、2台 同時期に調子が悪くなればさすがに混合ガソリンを疑う というか、この混合ガソリンのせいとしか考えられなくなってきました。
何とか10リットルの混合ガソリンを使い切る
この混合ガソリンは何かがおかしいと思っても、混合されたオイルを調べる方法が有りません(分かりません)。
人が好いというか、人と言い争いをする事が嫌いなおじさんは、
ガソリンスタンドの人がオイルを間違えたのでは無く、混合比を間違えてオイルの量が多すぎた可能性を考え、この混合ガソリンを半分くらい使った時点で、自宅に保管してあったガソリンを追加投入して混合比を薄めて使用しました。
しかし、オイルの量が多すぎた場合は排気ガスで白煙が出るはずですが、白煙は確認できません。
ガソリンを使い切る途中で、キャブレター整備をすることも考えましたが、梅雨時の為 屋外での作業が出来ず、キャブレター掃除をするタイミングが取れずにいました。
そもそもこの混合ガソリンがおかしなものだった場合、整備しても同じ結果になる事が予測出来たので、だましだましこの混合ガソリンを使い切りました。
同じGSで混合ガソリンを再購入
約3か月間で10リットルの混合ガソリンを使い切り、混合ガソリンを購入する為に同じガソリンスタンドへ行き、確認の為に ガソリンスタンドで混合ガソリンに変なオイルを混ぜてしまった可能性が無いか聞いてみました。
つかぬことをお伺いしますが、混合ガソリンを頼んだ時に混ぜるオイルを間違えるって事はあり得ますか?
いいえ、混合ガソリンのオイルを間違える事はあり得ません。
前回買った混合ガソリンを使い始めてから草刈り機と刈払機の両方が調子悪くなっているんですけど。
エンジンのかかりは悪くなるし、エンストするし、オイルが垂れるし・・・
オイルを間違えることはあり得ないです。
うちでは、25:1と50:1でもオイルを使い分けて出しています。
50:1の方が良いオイルを使っています。
納得いかないのですが、ガソリンスタンドに人に「間違える可能性はない!」ときっぱりと言われてしまうと、調べる方法も無いので泣き寝入り状態です。
じゃあ今回は50:1で10リットルください。
納得がいかないままですが、今回はガソリンスタンドの人が言った「混合比によってオイルを使い分けている」という言葉を信じて、50:1の比率の混合ガソリンを購入して帰りました。
50:1の混合ガソリンは初めて使います。
ここまでの会話をした後であれば、変な混合油(混合ガソリン)は出さないはずと信じる事にします。
品質の良いオイルを使っていれば、25:1のエンジンに50:1の混合ガソリンを入れても大丈夫だと思います。(ここは、何かあっても自己責任になります)
ちなみに今使っている 刈払機は25:1 自走式草刈機は50:1 の混合ガソリンを使用する事になっていますが、2種類の混合ガソリンを管理するのが面倒くさいので、両方25:1の混合ガソリンを使っています。
50:1の混合ガソリンを使うべきエンジンに、25:1の混合ガソリンを使用した場合は
マフラーから白煙が出やすくなる可能性や、エンジン本来の力を出し切れない可能性は有りますが、悪くてもキャブレターが詰まり易くなるくらいで、エンジンの焼き付き等の決定的なダメージは受けにくい筈です。
逆に25:1の混合ガソリンを使うべきエンジンに50:1の混合ガソリンを使用した場合は
品質の悪いオイルを使った場合、エンジンの焼き付きという最悪のパターンになる可能性が有ります。
機械の整備をしないまま再度草刈り・疑いから確信へ
前回の混合ガソリンを使い切った時点で、機械の整備
- 燃料フィルターの洗浄
- エアークリーナーエレメントの掃除
- キャブレターの分解掃除(オーバーホール)
- マフラーの掃除
- 点火プラグの確認 掃除又は交換 をするべきなのですが、
梅雨の長雨のせいで調整をする間も無く、梅雨明けと同時に田んぼの土手の草刈りに出かけました。
(雑草は成長することを待ってはくれません)
草刈機、刈払機ともに、タンク内には前の混合ガソリンが残っており、そこへ新しく買って来た混合ガソリンを継ぎ足して使用してしまいました。
田んぼの土手の草刈り作業は、刈払い機と自走式草刈機を使い分け、移動時間と休憩時間を含めて約4時間です。
今まで だましだましでも使えていたので、整備は今回の草刈り後にする事にして、草刈り開始
新しい混合ガソリンを継ぎ足して入れたのですが、今までの疑問に思う混合ガソリンの使用による不具合の蓄積が有り、なかなかうまくいきません。
・エンジンの始動性がとても悪い → ここはチョークの開け閉めとアクセルの開き具合で何とか対応
何とか草刈りを続け、最後の田んぼに移動後
自走式草刈り機のエンジンをかけようとして何十回もスターターロープを引いても、全くエンジンがかかる気配が有りません。
刈払機の刃の交換用 兼 プラグレンチの工具だけは持っていたので、その場で点火プラグを外してみると、点火プラグの先端が煤で真っ黒です。
エンジンの金属部分に点火プラグを当ててスターターロープを何回か引いてみたのですが、全く火花が飛びません。
何か変なオイルが混ざっているか、「オイルを間違えていない」と言い張るのであればガソリンと軽油を間違えて入れているか、のどちらかだと思います。
混合ガソリンが変な物だったのではないか?という疑いが確信に変わりました。
カメラを持っていなかったので写真をとっていなかったことが悔やまれます。
プラグの掃除をしたいのですが、掃除するような工具や溶剤は持ってきていません。
軽トラックに乗っていたタオルを点火プラグの隙間に無理やり押し込み掃除をして、発火確認。
何とか火花が飛ぶようになりました。
点火プラグを取り付けてエンジン始動、自走式草刈機でざっくりと草刈りを行い、
次に刈払機で細かい部分の草刈りです。
刈払機もエンジンのかかりが悪いのですが何とかエンジンを始動させ、草刈りを開始。
作業を続けるうちにどんどん調子が悪くなってきます、エンジンの回転数が上がりません。
アクセルを全開にしても調子の良い時のアクセル半開状態より 回転数が低い状態になってきました。
作業最後の20メートルくらいは、何とか最後まで働いてくれ と、祈るような気持ちで作業を続け、作業距離ラスト5メートル位からエンジンの回転数が少し上がるようになってきました。
何とか草刈り作業を終わらせることが出来ました。
各機械の現状把握
後日、改めて各機械の各部分を確認した状態は
自走式草刈機(法面草刈り機) GC-K501
おじさんの愛機は丸山製作所のMGC-S510EXですが
製造元は斎藤農機製作所で、
- 斎藤農機製作所ではSGC-S501という型式で
- クボタではGC-K501という型式で、
- 丸山製作所ではMGC-S501(EX)という型式で販売されていたものです。
物は同じなのでここでは便宜上クボタのGC-K501と呼ばせて頂きます。
マフラー回りの外観
マフラーの排気口の周りは真っ黒なすす?が付いています。
エアフィルター
エアフィルターゴミも付いておらず汚れ具合もひどい汚れ という程ではありません。
フィルターを外し、ギュッと握ってみたところオイルの湿り具合も悪くななさそうです。
吸気口付近
フィルターを外した下部に少しオイルが付いています。
点火プラグ
ネジの部分か真っ黒に汚れています。
先端部分が今は良い色に焼けていますが、
エンジンが掛からなくなり田んぼで外してみた時には先端部もネジ部分の様に真っ黒でした。
刈払機 ヰセキ CH230D
父の代から使い続けている一番使用頻度の高い物です。
何十年前の製品か分かりませんが、我が家の草刈り機の1軍の地位を保ち続け、絶好調で使い続けてきたものです。
マフラー回りの外観
マフラーの排気口の周りは真っ黒なすす?が付いています。
エンジンの下からガソリンタンクに掛けては、大量な油が付いています。
今までも多少は油が付いていたのですが、今は油まみれの状態です。
吸気口付近
吸気口の蓋を開けてみると下にオイルが溜まっていました。
実は、この刈り払機は10年以上前からフィルターエレメントが無い状態で使っています。
フィルターエレメント(スポンジ)が劣化して使えなくなった為ですが、草刈り作業時はエンジンは腰の高さにある為、ごみを吸い込む可能性はほぼ無い、という自己判断です。(何かあっても自己責任となります)
・これは間違った使い方です、皆さんは必ずフィルターエレメントを取り付けた状態で使用してください)
点火プラグ
点火プラグを外し、先端部の確認です。
色だけを見ると綺麗に焼けているように見えます(おじさんは老眼の為、ぱっと見だけではよく見えていませんでした。)
写真に撮ってみると、先端部全体にすす(カーボン)が付いて、焼けた後に見えます。
点火プラグの構造
中心の丸い棒の根元部分はセラミックで出来ていて電気を通さない為、中心と外側の金属の間を電気が通る為に、真中の丸い部分と外側から曲がって出ている部分の先端付近の間に火花が飛ぶものです。
これだけすす(カーボン)が付いていれば火花が飛ばなくなって当然です。
カーボンは電気を通しやすい性質を持っていますので、
電気の気持ちになってみれば、わざわざ中心の丸棒部分と外側の金属の間の空中を火花が飛ぶ必要は無く、セラミックの上に載っているカーボンを通して電気が通る方が楽です。
ここまでの内容を総合して考えると、
前回買った混合油は、2サイクルオイルと軽油の混合油だったのではないかと推測します。
刈り払機の使用で作業が終わる頃に回転数が上がらなくなった時には、点火プラグからはほとんど火花が出ておらず、
ディーゼルエンジンと同じように気化燃料が圧縮されたときの熱と加熱された点火プラグのおかげで、かろうじてエンジンが動いていたのではないかと思います。
(ガソリンエンジンなのにディーゼルエンジンとして動いていたのではないか?という意味です)
ガソリンエンジンがディーゼルエンジンとして作動するか?本当の所はわかりませんが、
点火プラグの煤が原因で調子が悪くなっていたとすれば、修理内容としては点火プラグの掃除又は交換だけで直る可能性が有ります。
今後の対応策
・購入先変更
数年前まではJA(農協)のガソリンスタンドで混合ガソリンを購入していて、問題が起きた事は無かったのですが、
そのガソリンスタンドが閉店してしまった為、他のガソリンスタンドで混合ガソリンを買うようになった。という経過が有ります。
次回から混合ガソリンを買う時には少し遠くになるのですが別のJAのガソリンスタンドで購入する事にします。
JA(農協)のガソリンスタンドにある、混合ガソリン製造機です。
時代の流れに取り残されたような、昭和時代からあるガソリン混合器です。
何でしょう?この機械で混合ガソリンを混ぜて作ってもらう安心感。
混合ガソリン製造機の上部の写真です。
混合比を25:1 か 50:1 か 決めて右側にクランクハンドルを差し込み手で回して必要量をその場で作ってくれます。
・ガソリン携行缶に注意事項を表記する
今は混合油と書いてあるテープを張ってあるだけですが、追加表記として「25:1 ガソリン:2stオイル」とでも書いておこうと思います。
・自分で混合ガソリンを作る案は最終手段とします。
本当はその日に使う分だけの量を自分で混合させて作る事が一番良い事は分かっているんです。
しかし、その日に使いきる分量を正確に作る事は不可能なので、自分で作るとしても10リットルで作る事になると思います。
最後に一言
おじさんの様に 混合油(混合ガソリン)をガソリン携行缶に長期間保管して使用する場合は、ガソリンと2サイクルオイルが分離する可能性が有ります。
給油する前に必ずガソリン携行缶をよく振って中のガソリンと2サイクルオイルをよく混ぜ合わせてから使うようにしましょう。
追記、衝撃の真実発覚 2サイクルオイルの等級は潤滑性(焼き付き防止)とは無関係だった
改めて混合ガソリンについて調べていたら、衝撃の真実を発見しました。
目から鱗が落ちた思いをしました。
FB級に比べFC・FD級の優れた部分は排ガスのクリーンさ や エンジン内の洗浄効果が優れているという面であって、潤滑性 (焼き付き防止) とは関係の無い等級格付けのようです。
デマを流してはいけないので、他のサイトでも調べてみましたが、
隼人さんの記事の通りでFC・FD級の物は、FB級の物に潤滑性とは関係の無い添加物が混ざっている、環境にやさしいオイルという事です。
FB級はFC級、FD級の比べて潤滑性能が勝っているわけではない。単に余計な添加物が入っていないだけのことである。
この等級は自己申告制であって、環境性能の指針に過ぎない。潤滑性能にいたっては、どのグレードでも全くわからない。
よって、値段を信じ実際に「使ってみなくては分からない」のである。
環境問題は気を付けないといけない問題だという事は理解できますが、2サイクルエンジンを大事に長く使い続ける為にはFB級の使用がよさそうです。
追記 個人的な話です
コメントを頂いたスタンドマン様へ
このブログのデータが壊れてしまい、9月20日現在のデータでデータ復活させたためスタンドマン様からのコメントが表示できません。
コメントを頂いたのに消えてしまい申し訳ございません。
以上、
コメント