前回のあらすじ
真空ポンプの修理は一旦諦めたのですが、12ボルトの真空ポンプで良ければアマゾンで入手できますよとコメント欄に情報をいただきました。
炊飯器を買い替えると数万円してしまう為出来れば修理対応してみたいと考えていましたので、再度修理に挑戦します。
部品準備
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欲しいポンプはDC24ボルトなのですが、入手できないのでDC12ボルトの物で何とかならないか挑戦してみます。
我が家の炊飯器では実測値DC19ボルトくらいなので、定格12Vのモーターでも耐圧が大きい設定のモーターであればそのまま使える可能性もあるかなと単純に考えていたのですが・・・
ダメもとで実験してその場で壊れるのはしょうがないのですが
最初だけうまくいって、その後不具合が出て留守中に発火して火事にでもなれば大変なので直結は止めることにしました。
DC24ボルトをDC12ボルトに変換するためには・・・
抵抗を間に入れるとか簡単な方法が解れば良いのですが勉強不足で電気回路の事は良く解りません。
電圧変換のコンバーターを探してみるとAmazonで良さそうな物を見つけました。
超小型でしかも防水タイプのコンバーターが千円未満でありました。
この大きさであれば炊飯器のフタの中に収納できそうです。
部品確認
真空モーターとコンバーターがそろったところで、炊飯器のフタの中に入るか他確認です。
大きさはほぼ事前に確認した通りの寸法です
(品質が安定しない中国製ではございません。とネット上に書いてありました 実際は韓国製です。)
接続前に炊飯器のフタの中に収納できるか確認してみると、何とかなりそうです。
ベストな配置はどこかなと色々な場所に置いて見ていると・・・
あまり力を入れて引っ張ったりしたつもりはないのですが、カバーが外れてしまいました。
これって防水って書いてあったのですが、こんなに簡単にカバーが外れても良い物なのでしょうか?
カバーのふちにはパッキンやシール材も見当たりません。
おじさんのイメージでは防水仕様の電気器具は中の水が入らないようにカバーで防水するか、基盤自体を樹脂モールドで固めるかのどちらかしかないと思っていたのですが、これで大丈夫なんでしょうか?
防水機能はあまり信用できないので後で電工テープか何かでぐるぐる巻きにして防水機能を強化することにしましょう。
接続、試運転(失敗)
大体の配置が決まったところで仮接続、試運転してみます。
仮接続をしてスイッチオン! ・・・・・
真空ポンプは反応しません。
テスターを当ててみるとコンバーターの入力側にはDC19ボルトくらいで電圧がかかっていますが、出力側では電圧が検知できません。
(テスターで測ってみると真空作動時 なぜか炊飯器内の配線では赤い線がマイナス、黒い線が+になっています。)
ひょっとしてコンバーターのカバーが外れた時に入力と出力の方向が解らなくなって逆につないでしまったのかなと先ずは自分を疑ってコンバーターの取り付け向きを逆にしてみましたが、それでもだめです。
配線を逆にしたり、考えられるすべての配線で確認しましたが作動しません。
ちなみにダメもとでDC12ボルトの真空ポンプを直結してみると、安全装置?が効いて電流がすぐにカットされました。
抵抗が少なかったりショートした時には安全装置が働くようです。
間違った配線をしてしまっても発火の心配はしなくてもよさそうです。
このコンバーターが不良品じゃないの?と疑い始めたのですが、確認の仕方がわかりません。
購入先に聞いてみようと思って注文のサイトをよく見てみると、ポスト投函の配送の場合は初期不良含めていかなる場合も補償対象外となっています。
使い方を確認したいだけなのですが、変にクレーマーみたいになっても嫌なので発送元への確認は止めました。
我が家にDC24ボルトの電源が無いため確認が出来ないのですが、車のバッテリー充電器でDC12ボルトは用意できます。
コンバーターを充電器につないで確認してみると入力DC12ボルトより少し上の時に出力は10ボルトくらいになっています。(多分コンバーターは壊れていないんじゃないかと思われます)
今回購入した真空ポンプをバッテリー充電器に接続してみると、想像していたより多くの空気を吸い込み・吐出しました。
- 部品は壊れていない
- 接続経路は思いつくすべてのパターンを試した
なぜ動かないのか理解できません。
炊飯器の電気回路とコンバーターの相性が悪いのでしょうか?
(コンバーターの安全装置が効いている?)
電気に詳しくない者の悲しいところでこれ以上の追求が出来ません。
一旦諦め、休憩
でも中途半端にお金をかけたのでこのままでは納得いきません。
ひらめきました!
真空ポンプ交換
炊飯器の真空ポンプのモーターは動いていて、新たに真空ポンプがあるのであれば、モーターは今までの物を使い真空発生部だけ変えればいいじゃないか!
新旧の真空ポンプを比べてみると多少大きさは違いますが、モーター部と真空発生部の取り付け寸法は同じようです。
両方の部品を分解してみると
寸法はピッタリです。
元からあるDC24ボルトのモーターに新規で買った真空ポンプの真空発生部を取り付けます。
仮接続して試運転 スイッチオン!
ガガガガガ ものすごい音は変わりませんが、空気を吸い込んでいます。
ようやく何とか成功しました。
空気を吸う量はかなり少ないのですが吸ってはいます。
騒音の原因はモーター側のようですが一旦はこれで動かしてみます。
真空ポンプの固定は今までの物は使えないのでゴムマットを敷いて結束バンドで固定しました。
これで炊飯器のフタを取り付けて修理完了です。
最終確認で時間をかけて真空をかけてみると、真空ポンプはしっかり動いてある程度の時間で止まるのですが、真空のインジケーターが点灯しません。
蓋を開ける時に1回フックボタンを押すとプシュと真空解除の音がするはずですが、音がしません。
多少空気を吸ってはいるのですが、本来の性能までは戻っていない状態です。
しばらくはこのまま使ってみます。
この記事を見て下さった方への提案
真空ポンプの騒音が気になる方で、真空機能はあきらめても良いという方は
真空ポンプを外してしまえば真空機能なしの普通の静かな炊飯器として充分使用可能です。
真空ポンプを外してスイッチを入れてもすぐに安全装置が効いて真空ポンプへの電気は遮断されますが、炊飯はきちんと行います。
次回、真空ポンプモーター交換に続く
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