3000円で購入したホンダのエンジン搭載のエンジンポンプ(潅水用エンジンポンプ)
昨年購入して動作確認後1年近く放置したままだったのですが、今年はちゃんと直して使いたいので、修理を再開します。
このポンプのスロットルワイヤー(スロットルケーブル・アクセルワイヤー)は、前に持っていた方がスロットルワイヤーを交換している様ですが、スロットルワイヤーのワイヤー飛び出し量が短くてアクセル操作の範囲が非常に狭い状態です。
今回は今ついているスロットルワイヤーの飛び出し長さを長くする追加工を行います。
スロットルワイヤーの飛び出し量が短くて十分なアクセル操作が出来ない
スロットルワイヤー(アクセルワイヤー)のキャブレターへの取り付け部の写真です。
このポンプを前に使っていた方がワイヤーを交換したと思われます。
調整ネジを一番緩い側に調節してあるのですがスロットルワイヤー(アクセルワイヤー)が張りすぎていて、アクセルレバーを一番低回転側にしてもアクセルが少し開いている状態です。
更に、調整幅が狭くアクセル全開まで開く事も出来ません。
アクセル側に端も、俗に言うタイコ(丸い固定用金具)が付いている物です。
ワイヤーの両端に金具が付いている為、簡単には調節出来無さそうな物です。
このワイヤーと近い長さでインナーワイヤーの飛び出し長さがもう少し長い物が入手できれば話は簡単なのですが、選定・注文方法が解りません。
エンジンはホンダのGX31です。
色々調べて見たのですが、このエンジンは輸出専用エンジンなのか?日本語の情報はほとんど見当たりません。
スロットルワイヤー(アクセルワイヤー)を買い替えるとしても部品型式も正式な寸法も解りません。
仕方が無いので自分でワイヤーの追加工を行い、アウターチューブ?(外側のチューブ)からインナーケーブルの飛び出し量を長くします。
インナーケーブルの飛び出し量を長くする追加工(アウターチューブのみ切断)
アウターチューブを15mm位短くすれば飛び出し長さが15mm延びて丁度良い長さになりそうです。
チューブのみ切断で端の金具はそのまま利用するので、千枚通しを使って金具を少し広げて 取り外す為の引っ掛かり部分を作り
プライヤーで金具の根元のチューブ部分を軽く押さえて
プライヤーを固定したままチューブを引っ張り、端の金具を外します。
チューブの端から15mmの部分の外皮部分をカッターで切断
外皮部分に縦にも切り込みを入れて取り外し
外皮をはいでみると、中はバネ鋼を螺旋状に加工した筒状態でした。
想像していた物とは構成が違います。
勝手な想像でテレビのアンテナ線の様な樹脂のチューブが入っているかと思っていたのですが、もっとちゃんとしていてバネ鋼を使った曲げに強い構造になっています。
想像していたのと構造が違う! バネ鋼の取り外しに苦労する
おじさんが想像していたのは、テレビのアンテナ線(同軸ケーブル)の様な部品構成です。
左の写真はテレビのアンテナ線(同軸ケーブル)です。
スロットルワイヤー(アクセルワイヤー)も同じような部品構成で、中のワイヤーを傷つけない様に注意しながら樹脂部品の切断で お手軽に作業が終わるつもりでいたのですが・・・
スロットルワイヤー(アクセルワイヤー)の構成部品はバネ鋼で頑丈なチューブです。
バネ鋼をダイソーで購入した金切り鋸で慎重に切断
バネの端を千枚通しや小さいマイナスドライバーを使って無理やり広げて、
バネを無理やり開く方向へ捻じ曲げて広げます。
バネ鋼はとても固いので広げるのは大変な作業です。
ここで、作業手順の不手際に気づきました。
バネを切断する前に 根元部分(外皮をはいでいないチューブ根元部分)を固定して広げれば、少し作業が楽に出来た筈です。
でもバネ切断を先にしてしまったので、今更そんなことを考えていてもしょうがありません。
努力と根性で何とかバネの取り外し完了
バネの切断と取り外し作業だけで30分位かかってしまいました。
バネの内側には予想していた同軸ケーブルの様に樹脂チューブが入っているのでワイヤーを傷つけない様に注意して樹脂チューブを切断して取り外します。
おじさんは手を切りそうで怖かったので万力で軽く固定して加工しました。
後はアウターチューブ?の端の金具をかぶせて組み込んでいけば完成です。
スロットルケーブルの飛び出し長さ変更完了、動作確認
エンジンにスロットルワイヤーを取り付け。
ワイヤーの遊び(余裕)を1~2mmに調節した写真です。
調節ネジの丁度真ん中あたりで固定出来ています。
計算通りの長さに調節出来ました。
アクセルレバーを操作するとフルスロットル(アクセル全開)までスムーズに操作できるようになりました。
アクセル廻りの調節はこれで完了。
でも、エンジンの不調は変わりが有りません。
次回、マフラー掃除とバルブクリアランスの調整で修理完了となるのか?
以上、
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