リール刃式の芝刈り機の刃の研磨(ラッピング・擦り合わせ)の為には回転刃を逆回転させる必要が有ります。
ここでは、市販のラッピングハンドルを使わずにリール刃を逆回転させる方法を紹介します。
一度やってみれば それほど難しい作業ではありません
慣れれば5分で準備できます。
この方法は奥の手です。あくまでも自己責任で行ってください。
手押し式芝刈り機の刃の研磨時は回転刃を逆回転させます。
通常、手押し式芝刈り機の刃の研磨を行う場合は、
車輪を外して、リール刃(回転刃)の軸にハンドルを取り付けて芝刈り時とは逆回転をさせて刃を擦り合わせながら研磨を行います。
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芝刈り機をきちんと手入れして ずっと使い続けたい場合は専用のハンドルを使用することをお勧めします。
(専用のと書きましたが、汎用性はあります)
ハンドルを使わずにリール刃を逆回転させる方法
手押し式芝刈り機は前進時にリール刃が回転し、後退時は刃が回らない様になっています。
これを逆に後退時にリール刃が逆転する様に部品を組み替えます。
ここではキンボシ(ゴールデンスター)の手押し式芝刈り機の写真を使って説明します。
メーカーによって車輪の取り外し方法やキーの形が違いますが、多くのメーカーの物でこの方法で刃の逆回転が出来ます。
手順1 本体を裏返し、ホイールキャップを外す
本体を固定させ、ホイールキャップを取り外します。
ホイールキャップはマイナスドライバー等でこじ上げて外します。
写真の物はセンターキャップ(ホイールの中心部分のみキャップが付いている)ですが、
片面全体が大きなカバーになっているタイプの物もあります。
手順2 車軸のEリングを取り外し、車輪を外す
ホイール軸にはめ込んであるEリングを、マイナスドライバー等を使い 取り外します。
この時Eリングをが飛び出る可能性が有りますので 指やウエス(布)で軽く押さえて作業します。
Eリングを外した後車輪を引き抜きます。
手順3 リール刃の軸にはまっているピニオンギアを取り外す
写真の右側の軸がホイール(車輪)の軸
写真の右側の白い部品がある方がリール刃の軸です。
リール刃の軸に付いている白い部品(ピニオンギア)を引き抜きます。
手順4 ピニオンキーを抜き取り逆向きに取り付け・ピニオンギアの左右入れ替え
リール刃の軸にはまっているピニオンキーを一旦抜き取り、端面の斜めになっている方向が逆になる様に取り付けます。
同じように両側の車輪を外し、左右のピニオンギアを入れ替えます。
手順5 元通りにピニオンギア、車輪、Eリングを組付ける
ピニオンキーの向きを変え左右のピニオンギアを入れ替えた後、
ピニオンギア、車輪、Eリングを元通りに組付けます。
Eリングをはめるときは
車軸の溝にEリングを合わせ、ペンチ等で車軸とEリングを挟んではめ込みます。
参考
片側の車輪だけピニオンキーの向きを逆にすると(ピニオンギアを入れ替えず)
前進時はリール刃が芝を刈る方向に回り
後進時はリール刃が逆転します。
ピニオンギアの破損を防ぐ為に、面倒でも両側のピニオンキーの向き変換・左右のピニオンギアの入れ替えをお勧めします。
手順6 準備完了、リール刃に研磨剤を塗り逆向きに押して進む
両側のピニオンキーの向きを変えピニオンギアを入れ替えた状態では
前に進んでも刃は回転せず
バックすると刃が逆回転します。
バックする形だと車輪がうまく回らない可能性が有ります。
(車輪を上から押しつける力が掛かりません)
ハンドルを前方に倒し、逆向きに進行するとうまい具合に刃が逆回転します。
(車輪を地面に押し付ける力が掛かります)
この状態でリール刃を逆回転させて研磨を行う事が出来ます
リール刃の研磨が終了した後
芝刈りが出来る様に刃の回転向きを元通りに戻します。
ピニオンキーの向きを元通りに戻し
ピニオンギアを入れ替えて元通りにして
組付けて完了です。
刃の擦り合わせ調整と刃の研磨方法はこちらの記事へ
リール刃式芝刈り機 刃先研磨(刃研ぎ)の方法を具体的に詳しく解説します。
リール刃式芝刈り機 刃の擦り合わせ調整方法を具体的に詳しく解説します。
余談 おじさんはDIY(自作)で作った 専用の治具(アダプター)を取り付け、電動ドライバーを使って研磨しています。
家に有った端材を使って
手押し式芝刈り機のリール刃の研磨専用の治具(アダプター)をDIYで作りました。
パイプの端面に六角ボルトを、回り止め加工を施して組付け
リール軸に取り付ける側はピニオンキーがハマる溝を削り、キーの抜け止めの為に養生テープを緩く巻き付けました。
以上、
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