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DIYおじさんの知恵袋

なめてしまったネジの外し方(プラスネジの溝を潰してしまったネジを外す方法)

なめてしまったネジの外し方

数年ぶりにプラスネジの溝をなめてしまいました。

しかも、プラス溝を潰してしまったのは、固定部分からネジの頭が飛び出さないタイプの皿ネジです。

親の敵うちか?というくらい強く締め付けられた + 固着してしまった皿ネジを取り外した方法2種類と、その他のネジの外し方を紹介します。

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数年ぶりにプラスネジの溝を潰してしまいました。

2st スクーター ホンダ・ジョーカー90を修理しながら乗る。2ストスクーターブログ という別ブログを運営しているのですが、
この記事はこのブログ
とりあえず何でも自分でやってみるブログ おじさんのやってみよう に載せた方が良いと考え、ここに記載します。

スクーターの、ディスクブレーキのオイル補充のために、マスターシリンダー(ブレーキオイルタンク一体の物)の蓋を開けようとしたのですが、皿ネジのプラスネジが、がっちりと固着してしまっていて、簡単には外す事が出来ませんでした。

錆び付いて固着した2本の皿ネジの画像

この2か所のネジが、固着してしまっていて普通のプラスドライバーではびくともしません。

固着してしまったネジの取り外しには、初めに定番のラスペネを吹き付けます。

錆び付いて固着したネジを外すため、新党潤滑剤ワコーズのラスペネを塗布した画像

ラスペネは、他の潤滑剤と比較すると、とてもお高い商品なのですが、固着してしまったネジをとる外す時にはラスペネを使用することをお勧めします。

他の潤滑剤と比べて、ネジのすき間への浸透力が格段に違います。

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ラスペネを吹き付けた後、貫通ドライバーなどを使い、ハンマーでネジに衝撃を与える事によって、ラスペネが、ネジのすき間に浸透しやすくなります。
(1回吹き付けて、一晩おいておくだけでも効果を発揮してネジが外せる場合もあります)

ラスペネを吹き付けて、ハンマーでネジに衝撃を与える。この作業を朝・昼・晩、と続けて、1~2週間すれば、このネジも綺麗に外せたのではないかと、思います。

しかし、おじさん(筆者)は結果を急いで、2日目にインパクトドライバーを使って無理やりこのネジを外そうとしてしまいました。

2日目にインパクトドライバーを使った結果、失敗して2ヶ所両方のネジ溝をなめてしまいました。

固着したネジの取り外しに失敗して、ネジのプラス溝をなめて(潰して)しまった物の画像

見事に、なめたネジの見本 のような形にネジのプラス溝が無い状態までやらかしてしまいました。

浸透潤滑剤のラスペネを吹きかけた翌日でも、インパクトドライバーの使い方を間違えなければ綺麗にネジは外せたはずです。

ネジ溝をなめてしまった物はしょうがない。
現実を受け止めて、同じ過ちを犯さないための反省会を行いました。

今回、インパクトドライバーを使って、ネジ外しに失敗した原因は、
ネジが付いている部分をしっかりと固定出来ていなかった
 (スクーターのハンドルを左右どちらかに振り切って、体で押さえつける等をしていなかったため)
インパクトドライバーを押さえつける力が足りなかった
 (ハンドルがグラグラしている為に、しっかりと押さえつける事が出来なかったため)

上記2点が失敗の原因ではないかと推測します。
誰かに手伝ってもらってハンドルを押さえつけてもらうか、体を使ってハンドルを左右どちらかに押さえつけて作業を行えば、ネジ溝をなめてしまう様な失敗はしなかったと思われます。
→ネジ溝をなめたのはインパクトドライバーのせいではなく。使い方の失敗です。

このまま終われば、パクトドライバーを使用してネジを外すことに失敗したという結果になります。

しかし、反省点を生かして同じネジを外す事が出来た場合、ネジをなめてしまった事は失敗ではなく、一つの経験値を積んだという事になります。

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プラスネジの溝を潰してしまったネジの取り外し方を検討・新規に工具を購入

大型店舗のホームセンターへいって、ネジ外しに使う物を物色し購入してきました。

プラス溝をなめて(潰して)しまったネジを取り外す工具の画像

右から

  • KANZAWA(神沢鉄工株式会社)の、スーパーポンチ 小・中・特大 日本製です
  • Mokubaの平タガネ 7×120(今回は使用していません)
  • VESSEL(ベッセル)のハズセルビット ハズセル ⊕2用
  • (既に持っている物)ANEX(アネックス)ネジとりインパクト
  • ライト精機 エキストラクター 適合ボルトサイズ:4~6mm 丸型 No.1
  • (既に持っている物)タップダイスセット、(エキストラクターを使用する時にタップハンドルのみ利用予定)

手当たり次第に思いつく物を購入してきました。

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新たに購入した工具を使って、舐めてしまった皿ネジの取り外し

新たに購入した工具を利用するまでの数日間、ラスペネをネジにスプレーして、貫通ドライバー越しにハンマーで衝撃を与え続けています。

この工程だけでもネジは外しやすくなっている筈です。

ポンチを使って、舐めてしまったネジを取り外す方法

ダイソーで購入したポンチを持っているのですが・・・
ダイソーのポンチは数回使っただけで先端が潰れてしまったので、今回は
KANZAWA(神沢鉄工株式会社)の、スーパーポンチ 小・中・特大(日本製)を購入してきました。

使用後の、KANZAWA(神沢鉄工株式会社)のスーパーポンチと、100均のポンチの先端部比較写真

右側が、今回購入して、ネジをひとつ外した後のポンチの先端。

左側が、数回使って先が平らになってしまった、100均のポンチの先端。
これはこれで、他に使い道があるので、保管しています。

今回のネジを外すだけであれば1サイズだけ購入すれば良かったのですが、機械弄りいじりが趣味の おじさん(筆者)は、今後の事も考えて大きさ違いの3種類を購入しました。

今回は中サイズのスーパーポンチ K-502 を利用します。

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神沢 スーパーポンチ 中 K-502
KANZAWA
用途:鉄板・アルミ板・ステンレス板などの取り付け穴あけ、ネジなどの下穴あけに。<穴あけ用>

使い方は、初めに 外したいネジの端に引っ掛かりの部分を作るためにネジに対して真っ直ぐにポンチを当てて金づちで叩き、大きめの凹みを作ります。

その後、ポンチをネジが緩む方向にあてて、慎重に金づちで叩いていきます。

なめてしまった(溝を潰してしまった)ネジをポンチを使って外す方法の画像

ネジが緩み始めたら、出来ればドライバー使用やネジを手でつまんで緩めます。
(一旦ネジが緩み始めれば、他の方法で簡単にネジを外す事が出来る場合が多いです)

他の方法で緩める事が出来ない場合はさらにポンチでネジを緩めていきます。
*注意:ポンチを使い続けてネジを緩めていくと、ネジが曲がって傾いてしまい、最後にはネジが途中で折れてしまう可能性もあります。

ポンチの利用はネジを緩めるきっかけ作りで、緩みはじめた後は他の方法でネジを緩めて取る事をお勧めします。

結果:ネジを取り外す事が出来ました。画像は有りません。

ベッセルのネジ外しビット ハズセル を使って、舐めてしまったネジを取り外す方法・ネジ外しビットの使い方

もう一つのネジは、ベッセルのネジ外し専用ビット ハズセル を利用して取り外します。

製品の台紙には
ご注意!ネジはずし専用
*硬度の高いネジ(ドリルネジ・コーススレッド・高硬度ステンレスネジ等)にはご利用いただけません。

と記載されています。

今回取り外したいネジは、プラスネジを簡単に なめてしまったので、特別固いネジではないだろう。と判断し、ハズセルを使ってみます。

台紙の使い方を見ると、

①ネジにビットを差し込み、ハンマーで叩いて刃先を食い込ませ
②電動インパクトドライバーに取り付け、低速で少しづつ力を加えてネジを緩めて外して下さい。

と書かれています。

プラスビットのギザギザの部分をなめてしまったネジの頭に食い込ませて、無理やり溝を付けて使う物の様です。

ここで、ビットの先端を観察すると、

一度ネジ外しに使用した後の ベッセル製ネジ外し専用ビット ハズセル の先端部分の画像
一度ネジ外しに使用した後の ハズセル の先端部分の画像

ビットの先端近くは、溝にはまり込む部分がほぼ平行になっており、ネジをまわした時に 斜めの溝に沿って滑り出てしまう カムアウト という現象が起こりにくくなっていて、 さらにギザギザの刃先?を食い込ませることによってネジをしっかりとホールド(保持)させる作りのようです。

よく考えられた製品です。

しかし、

1点だけ不安要素を発見。先端部分が直径約2mmくらい平らになっています。
この形状で、力任せにハンマーで叩いて、なめてしまったネジの頭に食い込ませることができるのか?

なめてしまった(溝を潰してしまった)ネジを取り外す為にネジ頭の中心に下穴を開けた画像

不安になったので、なめてしまったネジの頭の中心にΦ2(直径2mm)のドリルで下穴を作りました。

この後、ビットをハンマーで叩いて刃先を食い込ませると

なめてしまった(溝を潰してしまった)ネジの頭に、ベッセルのネジ外し専用ビット・ハズセルを打ち込んだ画像

ビットがしっかりとネジの頭に食い込み、自立しました。

少し触ったくらいでは外れないほどネジの頭に食い込んでいます。

この子(ベッセルのハズセル)使える子です。これだけがっちりとネジの頭にビットが食いついていれば、固着したネジもなめる事無く外せそうです。

これで失敗しても、もう一点購入した なめたネジ外しの工具があるのですが、
失敗しないために更に数回ハンマーで叩いてハズセルビットを食い込ませ、ネジ外しを行いました。

製品の台紙には
②電動インパクトドライバーに取り付け、低速で少しづつ力を加えてネジを緩めて外して下さい。と、書かれていますが、
電動インパクトドライバーの使い方が下手くそだという事を自覚しているおじさん(筆者)は、このネジをなめさせてしまった時に使ったインパクトドライバーを使用してネジを取り外しました。

同じ失敗を繰り返さないために、スクーターのハンドルを 左に回し、体で押さえて固定しました。インパクトドライバーを握る手には、95%以上の力を下方向に押し付け、残りの数%をネジを緩める方向に向けました。そして、インパクトレンを慎重にハンマー(金づち)で叩いたところ、見事にネジを外すことができました。

なめてしまった(溝を潰してしまった)ネジを、ベッセルのネジ外し専用ビット・ハズセルを使って取り外した画像

取り外したネジはハズセルビットにしっかと食いついており、手で抜こうとしても抜けないほど強固に一体化しています。

このネジはもう使わずに、新しいネジを使う予定なので、ネジをペンチでつかんで上下左右にネジを動かして取り外しました。

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今回は使用しなかった、その他の なめたネジを取り外す工具紹介

今回取り外したネジは、皿ネジという種類で、固定面の上にネジの頭が飛び出さないタイプです。

今まで紹介してきた中で、画像はあるが説明がない商品について説明します。

ライト精機 エキストラクター No.1 適合ボルトサイズ:4~6mm 丸型

ここまでに書いていなかったのですが、外したいネジのサイズは、メーカー純正の場合 M4×12 です。(外したネジはなぜか短い物が付いていました)

ライト精機 エキストラクター No.1 この製品の台紙には、なめたネジ用という表示ではなく、折れ込みボルト抜き となっています。

台紙の裏面の注意書きには、!使用上の注意
・焼き入れボルト・ステンレスボルトには使用できません。
・無理な力で回すと折れる場合があります。

という注意書きがあります。
特別固い材質のネジには利用できず、無理やり使うと、この製品自体が折れる可能性があるようです。

折れてしまったネジの取り外し工具・ライト精機 エキストラクター No.1の画像

先端に向かって細くなるテーパー形状で、普通のネジとは逆ねじれの形に刃が付いています。

使い方は、
①折れたボルトの中心にポンチを打ち、適合のドリルで下穴をあけます。
 *折れ込みボルトサイズを確認。
②エキストラクターを下穴に、ハンマーでかるく打ち込みます。
③タップハンドルでゆっくり左に回し、抜き取ります。

と説明書きがあります。

今回のネジの場合、(折れてはいないのですが)
M4のネジに対し、Φ2(直径2mm)の下穴を開けて、
エキストラクターをハンマーでかるく打ち込み、
タップハンドルで慎重に左に回せばネジが取りだせるようです。

使っていないので、詳しい事は言えない立場ではありますが、形状と太さ等を考慮すると、
逆ねじれの刃が付いた製品なので、下穴に打ち込む力は軽くにしておいて、タップハンドルを慎重に左に回すと、製品の刃が下穴に食い込み、さらに回していくとネジが緩んで外せるという製品のようです。

下穴2mmという細い場所に入る細さです。無理に力を入れたり、こじったりすると簡単に折れてしまうのかもしれません。

このエキストラクターを使用する時にも、 浸透潤滑剤 ラスぺネを使用した方が良さそうです。

今回は使用しませんでしたが、今後出所不明の機械などを直すときには使えそうなので大事に保管する事とします。

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平タガネ

今回は使用していません。

大きなネジを外す時に、ポンチの代わりに使えるかな?程度の軽い気持ちで購入しました。

車のマフラー接続部などの、焼き付きと錆びつきで対応のしようがない場合にはナットを割って、無理やり取り外し。
取り付け時には新しいボルト・ナットを使用したりします。

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なべ小ねじなどの、取り付け面からネジの頭がとび出ているネジの場合、各種ペンチでネジを緩める事が出来ます。

なめてしまったネジの頭が取り付け面から飛び出している場合には、ペンチなどでネジの頭をつかんで回すという方法があります。

有名なのは、バイスプライヤーという物で、プライヤーの形をしている物で強い力で物をつかんで固定できる製品です。

一つ持っていると便利なのですが、おじさん(筆者)は特殊形状の物しか持っていないので、ここでは画像での紹介はしません。

ちなみに、100均で販売されているバイスグリップは、強い力で物をつかもうとしたら、バイスグリップが壊れました。

バイスグリップは多少高額になっても、良い製品を購入する事をお勧めします。

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小さいサイズに対応できるバイスグリップを持っていないおじさん(筆者)が使う工具は

ベッセルのネジ外し用ペンチ ネジザウルスの画像

おじさん(筆者)が愛用している工具は、ベッセルのネジザウルスです。

ベッセルのネジ外し用ペンチ ネジザウルスの先端部画像

写真では分かりづらいかも知れませんが、ペンチの先端部分は平ではなく、ネジの頭をつかみやすいように丸くへこんでいて、ネジが滑らないように縦溝が入っています。

ベッセルのネジ外し用ペンチ ネジザウルスの使用例画像①

奥まった部分にある丸い頭のネジをしっかり つかんで回す事が出来ます。

ベッセルのネジ外し用ペンチ ネジザウルスの使用例画像②

外したいネジの周辺に余裕があれば、ネジザウルスを横にして、より強固につかむ事が出来ます。

この場合、他のペンチでも同じ形の物があります。

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おじさん(筆者)が、ネジ外し専用ペンチを購入した時には、この製品しか知らなかったので、ネジザウルスを購入。後に、専用キャップが発売されたので追加購入しました。

インターネットが発達した現在、いろいろと調べてみると、

ホーザンのネジザウルスも良いけれど、
クニペックス(KNIPEX) ツイングリップ(Twin Grip)スリップジョイントプライヤーの方がもっと使いやすいよ。という口コミなどが多く見られます。

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おじさん(筆者)の欲しい物リストに、新たに1点が追加されました。

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まとめ

プラスネジの頭の溝を潰してしまった/なめてしまった時に、なんとかしてそのネジを外す方法を紹介しました。

今回は、2本の皿ネジをなめてしまいました。
しかも、インパクトドライバーの使い方 などと言う記事を過去に書いているおじさん(筆者)が、インパクトドライバーの使い方を間違えて失敗してしまいました。

でも、失敗したって良いんです!
失敗したままで終わってしまえば、何の進歩も有りませんが、間違って失敗した原因を追究し、同じ過ちを犯さずに次回成功すれば、
失敗ではなく、一つの経験値を積んだという事になります。

固着したネジを外す時には、先ず ワコーズ 業務用浸透潤滑剤 RP-C ラスぺネC 型番A122を吹き付け、貫通ドライバー等を当ててハンマーでネジに衝撃を加えて、固着したネジのすき間に潤滑剤がしみ込むのを待ちます。

時間に余裕のある場合は、ラスペネを吹き付けて、ネジに衝撃を与える事を繰り返し、
1~2週間この作業を進めるとネジが外せるようになります。

ワコーズのラスペネは他の潤滑剤と比べると、とても高額ですが、値段に見合った浸透力があります。1回に使う量はほんの少しなので、1本買っておけばかなり長持ちします。
(通常の防錆潤滑目的の箇所にはお手頃価格の製品を使います)

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なめてしまったネジの外し方のまとめ

今回なめてしまったネジは、M4の皿ネジ2本です。

1本は、ポンチを使って取り外し。

1本は、ベッセルのネジ外し専用ビット ハズセル を使い、インパクトレンチで取り外しました。

実際作業に使った工具の他に、エキストラクターや、ネジ外し専用ペンチ(プライヤー)も紹介しました。

機械いじりが好きな方(好きでは無くても必然的にやらなければいけない方も含む)は、作業工具の購入費はケチらずに、良い工具を使うと失敗が少なく、作業効率が上がります。

もちろん、100均製品で充分対応できる工具もあり、
おじさん(筆者)も100均製品を愛用していますが、大事な場面ではやはり良い工具を使って作業したいものです。

以上、

広告 NAC DUSKIN

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