エアコンの室外機にアルミシートを取り付けると冷房効率が良くなり、省エネにもつながり、環境にやさしく出来ます。
エアコンの冷房機能が、不足している?
数年前と比べてエアコンが効かなくなった(冷房しない)という場合、最初に考えるべきことはエアコンの掃除(室内機と室外機の両方)ですが、
ここ数年間の酷暑の場合、エアコンの室外機が太陽の直射日光で温められて/熱くなり、エアコンの冷却効率が下がってしまう事も大きな原因の一つです。
他の記事に写真で紹介していますが、真夏の直射日光を浴びたエアコンの室外機の表面温度は軽く40度を超えます。(芝生の庭の側に設置してあるエアコンの室外機の場合)
*(この記事を書くために)ルーフバルコニーに設置してある あまり使っていない2階の部屋のエアコンの室外機の表面温度を測ってみました。なんと!
エアコンの室外機の天板の温度は60℃を超えていました!
直射日光の熱量や 窓・壁・床 からの反射温度(太陽光の照り返し)をなめていました。
バルコニー(ベランダの屋根が無い形の場所)に設置してあるエアコンの室外機の表面温度は60.6℃でした。
マンションやアパートの南側のベランダやバルコニーにエアコンの室外機を設置してある方も同じような状態になっているのではないでしょうか?
周辺に緑の物が少ない・アスファルト舗装の道に面した場所などではもっと高い温度になるのかもしれません。
ちなみに上の写真(エアコンの室外機の表面温度が60.6℃)の測定は午前10時半頃の値です。昼過ぎに測定すればもっと高い温度になっていたのではないかと思います。
(この日のNHKサイトでの公式な気温は、午前10時:29.5℃ 11時:30.7℃ でした)
*この記事では主にエアコンの冷房時の環境について書いています。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けるメリット(長所、利点)
エアコンの室外機は、冷房の場合 とても高い温度になった媒体の熱を外気で冷やすという役割を持っています。
(車のラジエターのような役割を果たしています)
エアコンの室外機はとても高い温度の媒体を外気温で冷やして、冷たい空気を作り出す(補助)という役目をはたしています。
(詳しい事を書き出すと話がとても長くなるのでここでは省きます。興味のある方は、ボイル・シャルルの法則とか、熱量保存の法則 などを調べてみて下さい)
今年は連日 日中の最高気温:真夏日/30℃以上・猛暑日(酷暑日)/35℃以上 が続いていますが、エアコンの中の媒体はとても高い温度になるので猛暑日でもエアコンは効きます。
しかし、冷房(冷却)効率を考えると、外気温やエアコンの室外機の温度が出来るだけ低い方が効率が良くなります。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けると、直射日光や反射熱(太陽光の照り返し)によるエアコンの室外機の温度上昇を防ぐ事が出来ます。
エアコンの室外機の温度上昇を防ぐ事が出来れば冷房の効率が良くなり、エコにもつながります。
具体的な効果?室外機の温度差は後述します。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けるデメリット(短所、欠点)と対処方法
アルミシートをエアコンの室外機に取り付けるメリットばかりが話題になっていますが、デメリット(弊害、短所、欠点)もあります。
エアコンの室外機にアルミシートを取り付ける事のデメリットは主に2つです。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けるデメリット①日光を浴びていない時間の放熱を妨げる
エアコンの室外機にアルミシートを取り付けると、真夏の日中・太陽の光を遮断する事でエアコンの室外機の表面温度が下がり、その結果・冷却効率は上がります。
しかし、夜間の 日差しが当たらない時間帯にはエアコンの室外機全体からの放熱を妨げる事になってしまいます。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けると
・日中の太陽光の熱を遮断する効果はありますが、
・エアコンの室外機からの放熱をアルミカバーが邪魔をしてエアコンの室外機の熱がこもってしまう。
という事になります。
メリット(長所、利点)とデメリット(短所、欠点)を秤にかけると(比較すると)
おじさん(私)の個人的な見解ですが、
日中の太陽光の熱を遮断する効果(メリット) > 放熱をアルミカバーが邪魔をしてエアコンの室外機の熱がこもってしまう。(デメリット) と考えられます。
都会のヒートアイランド問題(エアコンの室外機からの放熱やアスファルトが保存していた熱量により夜間も気温が下がらない)を考えれば、
エアコンで冷房をする時には、
メリット(長所、利点)がデメリット(短所、欠点)を大きく上回ると考えられるため
エアコンの室外機にアルミシートを取り付ける方が良いと思えます。
この後実験結果を記載します。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けるデメリット②暖房時には暖房効率が悪くなる!
冷房時にはエアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けた方がメリットが多いのですが、暖房でエアコンを使用する時には話が全く逆になります。
エアコンで暖房をする時にはキンキンに冷えた媒体を外気温で温めて暖房(の補助)をしています。
エアコンで暖房をする時にはエアコンの室外機の周囲の温度が出来るだけ高い方が効率が良くなります。
冬季(エアコンで暖房をしたい時)に、エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付けたままでいると、太陽光を反射して太陽光から得られるはずの熱を遮断してしまいしまうため暖房効率が悪くなります。
解決方法:エアコンで暖房をする時にはアルミカバー(アルミシート)を取り外しましょう
エアコンで暖房をする場合、
エアコンの室外機では、キンキンに冷えた媒体を外気温で暖めて(補助をして)室内に暖かい空気を送り込みます。
エアコンの室外機の役目の一つである、熱交換の事を考えると、暖房時にはエアコンの室外機(と、外気)の温度が出来るだけ高い方が効率が良くなります。
エアコンで暖房をする時には、アルミカバー(アルミシート)を取り外し、出来るだけたくさんの太陽光(の熱)を室外機に当てるようにすると良いでしょう。
エアコンの暖房時のみを考えると、エアコンの室外機を黒色等の 光(熱)を吸収するフイルム等で覆ってあげると暖房効率が良くなるはずです。(机上の理論です)
*この考え方は、おじさん(私)の個人的な意見です。
エアコンの室外機にカバーを取り付けると本当に効果があるのか?室外機の表面温度の比較で検証
冒頭でも少し触れているのですが、
ルーフバルコニーに設置してある。あまり使っていない2階の部屋のエアコンの室外機の表面温度を測ってみました。なんと!
エアコンの室外機の天板の温度は60℃を超えていました!
直射日光の熱量や 窓・壁・床 からの反射温度(太陽光の照り返し)をなめていました。
バルコニー(ベランダの屋根が無い形の場所)に設置してあるエアコンの室外機の表面温度は60.6℃でした。
ちなみに上の写真(エアコンの室外機の表面温度が60.6℃)の測定は午前10時半頃の値です。昼過ぎに測定すればもっと高い温度になっていたのではないかと思います。
(この日のNHKサイトでの公式な気温は、午前10時:29.5℃ 11時:30.7℃ でした)
マンションやアパートの南側のベランダやバルコニーにエアコンの室外機を設置してある方も同じような状態になっているのではないでしょうか?
このルーフバルコニーは1辺が部屋に面しており・1辺が廊下に面しており・残りの2辺は 胸の高さくらいの壁で囲まれています。
窓ガラスからの反射光や、壁や床が日光で熱せられた熱も影響していると考えられます。
この時の、
ルーフバルコニーの日影になっている部分の温度
37.0℃
我が家には、日傘 という物が無いので、雨傘でエアコンの室外機にあたる直射日光を遮ってみました。
傘で日陰を作って20分後
日影にした、エアコンの室外機の表面温度は43.8℃です。
直射日光が当たっていた時と比べると
60.6-43.8=16.8℃
エアコンの室外機にあたる直射日光を遮る事で、室外機の表面温度が約17℃下がりました。
エアコンの室外機にアルミ保温シート(太陽光反射シート)を取り付けて、室外機の表面温度がどうなるのか?実験です。
エアコンの室外機にアルミ保温シート(太陽光反射シート)を取り付けて15分後
エアコンの室外機の表面温度は、45.5℃でした。
エアコンの室外機の表面温度の測定値をまとめると
- 直射日光が当たっている時の温度:60.6℃
- 太陽光を遮り、日陰にした時の温度:43.8℃
- アルミカバーを取り付けて太陽光を遮った時の温度:45.5℃ という結果になりました。
先にあげた、エアコンに室外機を取り付けた時にデメリットの一つ。
エアコンの室外機の躯体全体からの放熱を妨げてしまう。事のデメリットの温度差は
45.5-43.6=1.9℃
エアコンの室外機を日影にした時よりも少し省エネ効果は薄れそうですが、
直射日光が当たっていた時とアルミシートを取り付けた時の(メリットの)温度差は、
60.6-45.5=15.1℃ もあります。
エアコンの室外機を日影にした場合、アルミシートを取り付けた場合の温度差測定結果
結果:エアコンの室外機にアルミシートを取り付けた場合、メリットがデメリットを大きく上回る為、エアコンの室外機に何もしないよりはアルミシートを取り付けた方が冷房時の効率が良くなる(省エネにもつながる)。
しかし、エアコンの室外機を日影にする事より少しだけ効果が少ない。
という結果になりました。
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付ける三例
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付ける前に行うべき事・エアコンの室外機周辺の空間確保
エアコンの室外機にアルミカバー(アルミシート)を取り付ける前に、大事な作業があります。
エアコンの室外機の側に物が置いてあったりして空気の流れが悪くなっていると、エアコンの動作効率が悪くなります。
まずは、エアコンの室外機周辺の空間確保を行います。
今回作業するのは、いなかの1軒屋の土の地面の上に設置された屋外機です。
ぱっと見では、周辺に空気の流れを妨げる物は無さそうに見えるのですが、・・・
エアコンの室外機の裏側を見ると雑草(シダとチゴザサ)が生えていて、
エアコンの室外機の薄炉の空気取り入れ口の半分くらいを覆ってしまっています。
シダやチゴザサは、花壇や木の根元に生えている状態であれば観賞用の庭草なのですが、エアコンの室外機の裏側に生えてしまった状態では雑草としか言えません。
この家の家主の許可を得て、エアコンの室外機の周りの草取りを行いました。
エアコンの室外機周りの草取り完了!
エアコンの室外機の周りの空気に流れを良くしただけでもエアコンの稼働効率が良くなっているはずです。
100均ショップ(ダイソー)の【エアコン日よけシート】を取り付ける
100均ショップ(ダイソー)で購入した【エアコン日よけシート】110円の物 と、家にあったひも(バンド)でエアコンの室外機と側面を覆って、日除けにします。
固定する ひも はなんでも良いのですが、家にあった農業用のマイカ線とPPバンドの固定具を使用しました。
ダイソーの110円の【エアコン日よけシート】は、裏面に両面粘着テープが付いていますので、両面粘着テープを使えば簡単に 貼り付け/取り付け 出来ます。
しかし、先述の通り 日よけのデメリットである、冬季の暖房の事を考えると寒くなる頃にはこの【エアコン日よけシート】は取り外したいんです。出来れば糊残りで汚くならないように。
と、いう事で、初めから付いている両面粘着テープは使わずにひも(バンド)で取り付けてみました。
アルミカバー(アルミシート)の取付位置は、エアコンの室外機の前後方向の中心ではなく、室外機の前に庇が出るように取り付けました。
この取付位置であれば、エアコンの室外機の前面に日光が当たる事をある程度は防いでくれるはずです。
*ここでは頑丈に締め付けられて、取り外しも簡単な方法を使っていますが、しっかりとアルミカバー(アルミシート)を固定出来れば、ひも(バンド)の種類は何でもOKです。
インターネット販売のゴムバンドで取り付けるタイプのアルミカバー(アルミシート)の取り付け
インターネットで【エアコン室外機日除け】 で検索すると、
エアコンの室外機の上にアルミの反射シート(保温シート)を直接取り付ける物が多数販売されています。
この写真の物は、temuから購入 価格290円くらいでした。
(temuは、日々価格が変化していますので、最安値を見極めるのは難しいです)
temuから物を購入する事に抵抗がある方が多いと思いますので、Amazon、yahoo、楽天 のリンクを紹介します。
インターネット上で買い物をする際に、支払方法をカード払いにしたい場合は、安心にお金を払うつもりで、Amazon、楽天、yahoo、などから物を購入した方が良いと思われます
temuはコンビニ払いができます。
安さを追及する場合は temu や AliExpress などで中国から直接購入するという手があります。(品質に関しては、当たり外れがありますが・・・)
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この製品は、ゴムバンドと樹脂製のフックでアルミカバー(アルミシート)をエアコンの室外機に取り付けるタイプの物です。
ゴムひもを伸ばしてフックでエアコンの室外機に取り付けるだけなので、取り付けも非常に簡単に済みます。
正面から見て、右側の側面上部の太陽光も遮断できました。
右側のフックはエアコンの室外機の底面の切り欠き部に引っ掛けてあります。
エアコンの室外機を正面から見て左側は、空気の取入れ口をふさがないように開けておきます。
エアコンの室外機から前に出る庇の部分も長く、室外機正面も日影になりました。
このエアコンの室外機は南向きの位置に配置されているので、夕方の西日の暑さも気になりますが、
幸い西側には隣家の蔵があり、西日が当たるのを防いでくれるという好条件な場所です。
100均ショップ(ダイソー)の【アルミ保温シート】で、エアコンの室外機を覆ってしまう方法
エアコンの室外機全体を保温シート(アルミカバー/アルミシート)で覆ってしまう方法は、夜間の冷房効率が悪くなってしまう可能性があるのですが、日中は太陽光を完全に防ぐ事が出来るので、損得勘定で一日の電気使用量を考えれば得になる。・・・と思います。
エアコンの室外機にあたる太陽光を遮断する方法をいろいろ考えているうちに思いついてしまったので、勢いで形にしてみました。
使用するのは100均ショップ(ダイソー)の保温シートと固定用のひも(バンド)です。
思い付きで作業を進めているので、この後、養生テープやカッターナイフ、ハサミ、油性ペンなども使用しています。
100均ショップ(ダイソー)の保温シートは、我が家のエアコンの室外機に日影を作る屋根を作った時の残りなので寸法が足りるのか?不安に思いながら作業開始。
エアコンの室外機の後面と向かって左側の空気取り入れ口以外をすべて覆ってしまい、室外機全面はファンの部分だけ穴を開ける予定です。
養生テープで仮止めしてみると、アルミ保温シートの長さはほぼ 欲しい長さ分が残っていました。(本当はもう1~2cm長いと良かったのですが誤差の意範囲で許せる長さです)
日立のエアコンの室外機は、ファンの部分に丸いカバーが付いていて、その部分だけ取り外す事が出来ます。
ファンカバーの下部の1か所だけがプラスネジで止められています。
1本のネジを外して、ファンカバーを反時計回りの方向へ少し回すとカバーが外れます。
ファンの取り付け部には細長い穴が開いており、この部分にファンカバーのツメを差し込んで、時計回りの方向に廻して固定する方式です。
保温シート(アルミカバー/アルミシート)へファンの空気が抜ける穴を開けます。
エアコンの室外機から外したファンカバーを保温シートへ養生テープで仮止め、油性ペンで切り取る位置に印をつけます。
保温シートを切り取る場所の位置決めは、エアコンの室外機を測定して決めました。
保温シートを切り取る穴の大きさは、ファンカバーより少し小さめの部分、
ファンカバーの外枠の大きさではなく、一つ小さな円 カバーの外から一つ目の枠の内側に印をつけました。
油性ペンで印をつけた部分をハサミで切断。
この作業が意外と難しく保温シートを少し破いてしまったので、保温シートの裏側から補修しました。
保温シートの取り付けは、送風ファンの位置を基準に作業を進めます。
エアコンの室外機のファンの送風口に合わせて【アルミ保温シート】(アルミカバー/アルミシート)を取り付け、
一旦養生テープで仮止めをします。
ファンカバーのツメの位置に、カッターナイフで切れ込みを入れます。
ファンカバーのツメを一ヶ所ずつていねいに、先ほど開けた切込みに差し込み、押し込みながら時計回りに廻して、最後にファンカバー下部のネジで固定します。
ファンカバーを回して固定する為、保温カバーに少ししわが寄ってしまいましたが、このくらいは許容範囲でOKとします。
途中経過の写真が少ないのですが、配管の部分は保温シートに切れ込みを入れて調整。
余分な保温シートを切り取って取り除き、バンドで固定して設置完了です。
エアコンの室外機の後部と向かって左側の空気取り入れ口にカバーがかからないように調整して、バンドで留めて固定しました。
取り外した時の粘着テープの糊残りがあると汚くなってしまうので、粘着テープでの補助固定は最小限にとどめました。
今年の夏はこの状態で使用し、エアコンを暖房用に使う時にはこのカバーは取り外す予定です。
以上、
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