軽トラックのバックカメラは、
最初の調整では見た目は良く見えても、
実際の距離感やガイド線の傾きに違和感を感じることがあります。
前回の記事では基本的な調整方法を紹介しましたが、
実際に使ってみると「思ったより合っていない」と感じたため、
基準の置き方から見直して再調整することにしました。
この記事では、
- 再調整に使った基準
- 最初の方法でうまくいかなかった理由
- 正しい基準に基づく調整手順
を、実際の作業記録としてまとめています。
同じようにバックカメラの表示に違和感を感じている方の参考になれば幸いです。
※ 前回の調整で何が問題だったのかは、
▶︎ ガイド線を動かせばOKは間違いだった|バックカメラ調整の失敗談
で詳しくまとめています
再調整のために行った準備
基準を置く位置の考え方
再調整では、前回と同じく車両後端から40cm後方を基準位置としました。
今回は、次のように基準を設置しています。
- 車を水平な地面に駐車する
- 車の後端部分の地面に正確に基準点を印付け
- 車の後部から40cm後方に、長い棒を横向きに置く
- その棒に、軽トラックの車幅位置を目印としてマーキング
- さらに、車後方40cmに置いた棒から後方に軽トラックの規格寸法に合わせて木の板を置き、距離確認用の目印とする
感覚ではなく、実寸を基準にすることを意識しました。
これは、カメラの広角レンズ特有の映像の歪みを基準にしないためです。
参考:現行(2026年1月)の軽自動車の最大寸法 全長=3.40メートル(3400mm) 全幅:1.48メートル(1480mm)
*1990年以前の軽自動車は規格寸法が異なるため、車検証で寸法を確認するか、実際に測った数値を参考にしてください。
基準線を引く具体的な手順
車を水平な場所に駐車する。
バックカメラを調整するときに車自体が傾いていては正確な基準点確保やカメラの傾きの調整ができません。まずは車の平行だしから作業開始です。
水平な広い場所が確保できればよいのですが、今回作業する場所は家の裏の砕石を敷き詰めた場所です。
車を駐車する場所は、公道と敷地をつなぐために地面が少し傾斜しています。
軽トラックの後端アオリ部分の上に水準器をおいてみると、右下がりの斜め状態に駐車されていることがわかりました。

車の後輪部分の地面を削って車後端が水平になるように調整します。

何度か作業を繰り返し、車後端の水平だし完了

車の後端の地面に正確な基準点を作る
単純に考えれば、車の後端を真上から見て基準点を決めればよさそうですが、その作業に対する人間の感覚は、慣れている人と初めて行う人とでは大きく異なります。
おじさん(筆者)は、自分の感覚を信用できなかったので、鉛直:(重力の方向を基準にした「縦方向」で、真下)の位置を調べるために振り下げを使用しました。
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おじさん(筆者)は、振り下げを持っていないので、水糸と 釣りの重り を組み合わせて代用しました。

軽トラックのアオリの角に重り付きの水糸を垂し、垂直部分の地面に印を付けました。
基準点をもとに、軽トラック後方40㎝の部分から後方へ軽自動車1台分の印を地面につけます
軽トラックの後方両端の地面に基準となる印をつけ、
- 基準に沿って長い棒をおき、
- 後方40㎝の位置に平行にもう一本棒をおき
- 後方40㎝の位置から、軽トラック1台分の大きさに印をつけました。

※補足:ガイド線基準と実寸基準について
バックカメラの多くの取扱説明書では、モニター上のガイド線を車体外形に合わせる調整方法が基本として示されています。
しかし、これはカメラ取り付け位置が車体中心に近い場合に有効で、カメラが横寄りにあるときは実寸基準とモニター上の線のズレが出やすくなります。
本記事では、カメラ位置・歪みを前提とした上で、実寸基準を優先した調整方法として解説しています。
最初に行った再調整と、その結果
モニター画面に映った状態
車両後方40cmの位置に置いた棒は、モニター画面上では大きく湾曲して映りました。
これはバックカメラが広角レンズである以上、避けられない現象です。

見た目だけを見ると「かなり歪んでいる」ように感じます。
モニター画面の両端を基準に調整した結果(失敗)
最初は、モニター画面の左右端を基準にしてカメラ位置を調整しました。
- 棒が画面の左右端で対称に見える位置
- 一見すると、車幅に合っていそうな状態

しかし、この状態でガイド線を調整すると、
- 左右どちらかに違和感が残る
- 実際の車長感覚と画面が一致しない
という結果になりました。

最初の再調整と結果
モニター上の状態:棒で作った基準を映像で確認すると、
- 手前のガイド線が斜めになってしまう(左右の距離感が違って見える)
- 映像の中央部分では歪みが少なく見える
- 端に行くほど湾曲が大きくなる
結果:車の近くの基準線が斜めになってしまうという広角レンズ特有の表示ゆがみが出ました。
この影響で、
画面の左右端だけを基準にする調整は正確にならないと分かりました。
これはカメラ位置が車体中心ではなくナンバー横にあることが原因です。
失敗の原因
原因は、バックカメラの取り付け位置にありました。
今回の軽トラックでは、バックカメラを車両の中心ではなく、ナンバー灯の横に取り付けています。
そのため、
画面の左右端=車両の左右端
とはならず、広角レンズの歪みが左右非対称に出ていました。
この状態でモニター画面の端を基準にすると、
結果としてガイド線が実寸と合わなくなります。
基準を見直して行った再調整方法
湾曲して映った棒の「車幅位置」を基準にする
次に行ったのは、考え方の切り替えです。
- 湾曲して映ること自体は否定しない(広角レンズなので、画面の端に行くほどズレが大きくなります)
- 見た目の歪みではなく、棒に付けた車幅の目印位置を基準にする
- 歪みを消すのではなく、歪みを前提に基準位置を取る
モニター画面上で、湾曲した棒の中にある「車幅位置」を確認し、
その位置に合うようにバックカメラの角度と向きを調整しました。
カメラ位置を固定する
この時点では、まだガイド線の調整は行いません。
- カメラの左右の向き
- カメラの角度
を微調整し、車幅基準点(車後方40㎝の場所に置いた棒と車幅の目印)がディスプレイ表示で平行の位置になる角度でカメラを固定します。
カメラ位置を固定した後の調整
カメラ位置が決まった状態で、前回と同カメラの向きを決めたら、
前回の手順と同じようにガイド線を調整します。
結果として、
✔ 左右のガイド線が整い
✔ 実際の車幅・車長 感と画面上の距離感が一致
という状態になりました。

結果として、
画面上の歪みは残っていても、使いにくさは感じない
調整ができたと思います。
今回の再調整で分かったこと
今回の作業を通して、次の点がはっきりしました。
- 広角レンズの歪みは避けられない
- 大切なのは「歪みを消すこと」ではなく「基準の取り方」であり、
基準の位置をモニターの両端の見え方ではなく、実寸で合わせること - カメラが車体中心にない場合、画面端を基準にしない方が正確
調整後は、
- ガイド線と実寸のズレが小さくなり
- 駐車時の距離感が直感的に分かるようになり
- 左右の違和感が大幅に軽減しました。
このように実寸を基準にした調整は、日常の後退操作での安心感を高めます。 - 実寸に基づいた基準を使うことで、モニター画面の線を平行に表示し、奥行きの距離感も正確に再現できるようになりました。
まとめ

一度調整したバックカメラでも、実際に使ってみると違和感が出ることがあります。
その場合は、ガイド線をいじる前に、基準の置き方そのものを見直すのが近道です。
特に、
- ナンバー灯横にバックカメラを取り付けている軽トラック
- 広角レンズの歪みが気になる場合
DIYでバックカメラを取り付ける際の角度調整には、今回の方法が参考になると思います。
同じように悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。
※注意
本稿で紹介している調整方法は、筆者が体験・検証したものであり、すべての車種・カメラ位置に適用できる万能解ではありません。
ただし、複数のカメラ調整方法を試しても距離感が合わない場合の参考になる基準の考え方として有効です。
以上、
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