2025年後期型のダイハツ・ハイゼット・トラック 農用スペシャル(型式:3BD-S510P)に、中古で手に入れたケンウッド(KENWOOD)のディスプレイオーディオをDIYで取り付けました。
結果、軽トラックにカーナビやテレビ付きのカーオーディオという、やや贅沢な装備をきれいに取り付けることができました。
30年ぶりの軽トラックの買い替え、メーカーオプションのオーディオレスで発注
今まで愛用していた三菱ミニキャブトラックは、農作業に使うことに関して、1点を除いてさほど不具合を感じておらず、30年間使く乗って走行距離5万キロくらいでした。
1点の問題というのは、エアコンが付いていない という点です。
この1点の問題が近年になって大問題になりつつあるので思い切って新車の軽トラックを購入しました。
近年の異常気象で猛暑日が続くと、エアコンなしの車に乗るのはまさに修行のようです。田んぼの草刈りの移動中など、少しでも体を冷やす為に エアコン付きの軽トラックが欲しくなり、29年10か月連れ添った三菱ミニキャブとついにお別れすることにしました。
*「暑くて死にそう」という表現が冗談では済まないほどの状況になってきました。しっかり水分をとって休憩しないと、熱中症で本当に命を落とす危険があります。
新車で発注したのはダイハツ・ハイジェット・トラック 農用スペシャル5MTです。
発注時にメーカーオプションのオーディオレス仕様を発注しました。
ハイゼットトラックで、オーディオレスを注文すると、(トヨタ車の場合と同じように)純正の スピーカー内蔵のカーラジオ が取り外され、代わりに左右のフロントアッパーパネル部分にスピーカーが取り付け配線されたものを入手できます。
(標準のラジオを外してスピーカー2個を付けた状態で、メーカーオプションの金額は¥0です。)
発注時に初めて知ったのですが、オーディオレスを発注すると、オーディオスペースが2DINのワイドサイズ(幅200㎜)になります。
取り付けるデイスプレイオーディオの選定と購入
取り付けるカーオーディオは、ダイハツかトヨタの純正品があれば、配線で苦労することもなく簡単に取り付けられる可能性があると考え、中古カー用品店へオーディオ探しに行きました。
ダイハツやトヨタの純正品の中古品はかなり古い物しか見つからず、ほかのメーカーのオーディオを探ていると、
ケンウッドの中古ディスプレイオーディオ MDV-L502W を発見! 型式の末尾Wの文字はワイド(幅200㎜)をあらわしているので、ハイゼットのオーディオ取り付け空間にきれいに取り付けられそうです。
店員さん曰く

フィルムアンテナがなくてもアンテナケーブルをインパネの中へ這わしておけば、そこそこテレビも映りますよ。

地図データは古いですけれど。
とのこと。
しかし、農作業用の軽トラックにカーナビなど必要がありません。
もし、カーナビを使いたいのであればスマートフォンのカーナビを使えば最新の地図で案内してくれるので、カーオーデイオのカーナビ地図が古くても何の問題もありません。
GPSアンテナやアンテナケーブルも付属されていたこともあってこの機種を選定購入。
ハイゼットトラックにケンウッドのディスプレイオーディオを取り付け 作業手順
インパネ取り外し

オーディオを取り付けるためにダッシュボード/インパネを外していきます。

前面のパネル(メーターパネル/オーディオクラスターパネル)を手で手前に引っ張り、外していきます。
次の写真を見ていただけば分かるのですが、このパネルは樹脂部品を組み合わせた爪?で固定されているので、難しいことは考えずに手前にまっすぐ引っ張って外します。

前面パネルにはハザードランプスイッチ(非常点滅灯スイッチ)が付いているので、コネクタを外します。

ハザードランプスイッチのコネクタは爪でロックされているので無理やり引っ張ってはいけません。
写真のようにコネクタのロックレバーを指で押してロックを解除して引き抜きます。
前面パネルを取り外すときにメーター部の時計合わせのレバー(押しスイッチ)が干渉するので、注意してうまく取り外します。

アッパーパネルも手で上に持ち上げれば簡単に取り外せます。
オーディオを取り付けるために必要な部品

オーディオの配線カプラやラジオアンテナ線はインパネ内の穴に差し込まれていますので、必要な配線を引き抜いてオーディオと接続します。
*コネクタのロックレバーを指で押してロックを解除して引き抜きます。
おじさん(筆者)はハイゼットトラックを注文した時点では、これまで使っていた2スピーカー内蔵カーステレオと小物入れの引き出しを取り付けるつもりだったため、配線キットとしてエーモン(amon) AODEA(オーディア) オーディオハーネス トヨタワイドパネル付 トヨタ車用 10P・6P 4973をAmazonで購入済みです。
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結局、この配線キットでは10P変換カプラーと取り付けネジだけを使いました。
カーオーディオを接続するだけなら10Pカプラ変換とオーディオ本体の取り付け金具があれば十分ですが、カーナビを取り付ける場合は24P変換カプラーも用意すると作業がスムーズに進みます。
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オーディオ取り付け金具(ブラケット)はインターネットショッピングで購入するより、ダイハツ車の販売店で純正品を購入した方が安く済みます。
ちなみに2025年11月現在、メーカー純正のオーディオ取り付けブラケットは¥880でした。

メーカー純正のオーディオ取り付けブラケットには、取付用のネジが3本ついてきました。
但し、配線と取り付けブラケットをセットで購入するのであればエーモン工業さんの取り付けキットを購入するのもあり だと思います。
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取り付けブラケットの仮取り付け

オーディオ取り付けブラケットを取り付ける位置の1か所にはあらかじめネジが付いていました。
個のネジの部分は車体の金属部分に取り付けられているので、オーディオのアース線(マイナス線接続)はこのネジで共締めすればよさそうです。

車体側に位置決めの凸部分があるので、取り付けブラケットの取り付け位置は簡単にわかります。
一方、ケンウッドのデイスプレイオーディオに取り付けブラケットを当ててみると、カチッと位置が決まる場所があります。
取付穴の位置がどこか?で迷うことはなさそうです。
オーディオ本体と取り付けブラケットを組付けて仮置きしました。

車体への取り付けネジを一本だけ取り付けて仮止め。

前面のパネルを仮置きして位置確認。
よさそうです。
2DINワイドタイプのカーナビシステムを購入したので隙間を隠す部品も必要ありません。
オーディオの取り付け手順

エーモンのトヨタ・ダイハツ用10Pカプラを接続します。
10Pカプラには
- バックアップ用の常時電源
- カーオーディオを作動させるACC電源(アクセサリー電源)
- イルミネーション用電源
- アース線(マイナス線)これは車体の金属部分に接続します
- フロントスピーカ R(右側)のプラスとマイナス線
- フロントスピーカ L(左側)のプラスとマイナス線
が、ついていますので、カーオーディオのそれぞれの配線に接続します。
配線には用途がわかるよう名札が付いているので、確認しつつ接続します。
10Pカプラには他に アンテナコントロールの線もついていますが、ハイジェットトラックには無い装備なので接続しません。
今回購入したKENWOODのディスプレイオーディオには、USB音源を取り入れる配線がオーディオ後部に直接接続されていました。
確認のためラジオアンテナもこの後接続しました。
農作業用の軽トラックにはカーナビは特に必要ありませんが、せっかく装備されていたので、念のためGPSアンテナも接続しておきました。
ここで、一応、配線確認のため 中古のカーオーディオがちゃんと動くのか確認しました。

USB音源再生の確認画面です。この後カーオーデイオを操作して歌手名と曲名が日本語で表示されることを確認。
カーラジオの受信感度は良好で、アンテナを20cmほど伸ばしただけで十分に受信できました。

GPSアンテナは、ウインドウウォッシャー液補充口のカバーを取り外し、インパネを車体に止めているネジを外してダッシュボード右端に配置しました。
(この後、配線の取り回しをネジの向こう側へ移動させすっきりとした配線にしなおしました)
KENWOODの取付説明書で確認すると、自車位置を正しく表示させるためには
車速検出コードとリバース検出コードも接続する必要があるようです。
車速検出コードとリバース検出コードは、ハイゼットトラックの24Pカプラーから取り出す必要があります。
24P変換カプラーがあれば簡単に接続できます。
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しかし、おじさん(筆者)は、24P変換カプラを購入していないので、情報を集めて何とかすることにしました。
*注 この部分はおじさん(筆者)の情報が正しいとは限りませんので、24P変換カプラを購入して接続することをお勧めします。

24Pカプラ(黒いコネクタ)の下側端の水色?薄緑?の配線が車速検出コードらしいので、被覆を剥いて直接配線(この後絶縁ビニールテープで保護しました)
同じようにリバース信号を紫色の配線に直接配線
パーキング検出信号は灰色の配線のようです。

そもそも おじさん(筆者)は、あまりテレビを見ないので、軽トラックのディスプレイオーディオでテレビを見られることにあまり意味はないのですが、付いている機能は使えるようにしておきたいと考え、地デジ用アンテナケーブルをメーター上部に少し伸ばして置き、余ったケーブルはオーディオユニット横の空いたスペースにまとめて収納しました。

USBケーブルはグローブボックスの中に入れ込みました。
インパネは、取り外したときと逆の手順で取り付けます。

これで一旦はカーナビ付きオーディオの取付は完了!
試しにカーナビを作動させて走り回ってみると、カーナビの精度はかなり高く、正確な位置を示しました。
しかし、地デジ受信は我が家の周りでは受信できず、
建物が近くにない、空が広い場所で地デジの受信状態を確認すると、時間はかかりますが中継局とつながってテレビも映ることが確認できました。
地デジアンテナケーブルの再設置
軽トラックでテレビを見ることはほぼないと思うのですが、アンテナケーブルを伸ばして設置し、受信状態が良くなるように細工してみました。

軽トラックはAピラーにカバーがなく鉄板がむき出しのため、配線にはひと工夫が必要です。
メーカーオプション部品で配線隠しのモールが販売されている。という情報もありましたが、フロントガラス部をすっきりとさせるために配線モールは使わずに、フロントガラスとAピラーの鉄板の間にうまく隠しました。
セットした配線が垂れ下がってこないようにスポンジを小さく切ったものを隙間に差し込んで作業終了です。
結果、住宅地でも時間をかければ、なんとか地デジを受信することができるようになりました。
中古のカーナビシステムなので窓に貼り付けるアンテナエレメントが手元にありません。
どうしても地デジの受信状態を改善したい場合は、細い銅線を窓に貼り付けてアンテナケーブルに接続すると、受信状態が良くなるかもしれません。
と、ここまで執筆? した時点で、Amazonさんのサイトで『kenwood アンテナフィルム』検索してみると、¥1,000未満でフィルムアンテナを購入できることに気が付きました。
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使える機能は、一応全部使えるようにしたいところですが、
おじさん(筆者)は、軽トラックでテレビを見ることはほとんどないと思うので、フィルムアンテナは付けず、必要になったときに取り付けることにします。
まとめ
ハイゼットトラックはインパネの取り外しが簡単なので、電気配線に少し知識と経験があれば、カーナビやオーディオを比較的簡単に取り付けられました。
農作業用の軽トラックに、なんと『カーナビゲーション』や『地デジテレビ』といった、ちょっと贅沢な装備まで搭載できるようになりました。
電気配線の知識や経験がなくても、市販の配線変換コネクターを使えば取り付けできるのではないかと思います。
この記事を見て、参考になれば幸いです。
以上、






























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