長年使っている剪定ばさみの手入れをしました。
特に調子が悪くなったわけではないのですが、道具は少し手入れしてやる事によって元の性能を維持したり取り戻すことができます。
剪定せんていばさみのクリーニング
剪定はさみを汚れたまま放置しておくと木の樹脂(ヤニ)が固まったり錆ついたりして動きが悪くなるだけでなく無駄に力が必要になり思わぬけがをすることもあります。
手入れを全くしていないと刃を閉じた後閉じたまま元に戻らない(ばねの力で開かない)状態になる場合もあります。
綺麗にクリーニングしてあげるだけで調子が良くなることが多いです。
おじさんは使用後は毎回刃に潤滑油を塗布していますが、今回は全体をきれいにします。
クリーニングの方法は中性洗剤等を使ってもよいのですが、今回は刃物クリーナーを使用しました。
刃物クリーナーを全体に吹き付けてしばらく置いた後 刃の開け閉めを何回か行い刃の隙間の汚れを溶かし出し、全体を歯ブラシで擦り汚れを落とします。
おすすめはアルスの刃物クリーナーです。
おじさん(私)が今まで使ったことがある刃物クリーナーの中では洗浄力が一番強いものです。
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このクリーナーを使うときはゴム手袋の着用をお勧めします。
このクリーナーは洗浄力がとても強く素手で扱うと指先がヌルヌルして石鹸でしっかり洗わないとヌルヌルがなかなか落ちません。
汚れが浮いて落ちたところで中性洗剤でクリーナー(汚れ)を洗い落としよく乾燥させます。
全体がきれいになったのは良いのですが、洗浄力(脱脂力)が強すぎて柄の部分のツヤが無くなってしまいました。
このクリーナーの使用は金属部だけにしておいたほうがよさそうです。
乾燥後に刃の開閉をしてみると以前より動きがスムーズになりました。
刃に錆ができてしまった場合はクリーニング後に紙やすりでこすり落とします。
刃の隙間調整
ハサミの刃の隙間が開きすぎてガタついたり、逆に隙間がなく開閉の動きが悪い場合はクリーニング後にネジを回して調整します。
動きがスムーズでなおかつガタつきのない状態になるよう微調整します。
剪定鋏の研ぎ方
剪定鋏は刃が湾曲していますので、包丁を研ぐような研ぎ方は難しいです。
ハサミを研ぐ時は写真のような歯ブラシ型の砥石が使いやすく簡単です。
砥石に油をつけて刃に沿って軽くこすります。
研磨のコツは
- もともとついている刃の角度に合わせる事
- 砥石を強く押し付けない事(力を入れすぎない)
この2点くらいです。
刃が簡単にとがってこないときは力を入れるのではなくこする回数を増やして刃をつけるようにします。
このときに使う油は粘度の低いものであればなんでも良いのですが、ミシンオイルが入手しやすく価格も安いのでお勧めです。
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下の刃は丸い木の枝を受け止める役なので木が切れるほど鋭い刃が付いている必要はありません。(上の刃が包丁で、下の刃がまな板。みたいな感じです)
しかしあまり刃先が丸くなっていると上の切れ刃と隙間ができて細い枝を切りにくくなってしまいます。
下の受け刃が大分丸くなっていたらこちらも研磨します。
研磨方法は上刃と同じ砥石の端を使っても良いのですが、丸い棒ヤスリのほうが使いやすいと思います。
木を切るための刃ではない為鋭い刃をつける必要がないので棒やすりで成形して、少しギザギザが残っている位のほうが枝が逃げないように受け止められて良いかもしれません。
刃裏にバリが出たときは忘れずにバリ取りをします。
刃裏は安易に研ぐと切れなくなる原因となります。
刃裏はバリ取りのみ行います。
*追記、剪定ハサミだけに限定して言うと、剪定ばさみの刃裏は、真っ平に研いで良い様な情報もあります。
保管方法
剪定鋏は使用した後は樹脂(木のヤニ)が付いているので汚れを布でふき取り軽く油を塗って保管するようにしましょう。
油を吹き付けて布で余分な脂をふき取って保管します。
油をふき取る布は都度新しい布を使うのではなく、
いらなくなったタオルや肌着でよいので、油をふき取る専用の布を作るとよいです。
この油が付いた布は 油汚れ落としや防錆に使うことができます。
農機具等 ピカピカにきれいにする必要のないものはこの布で掃除することによって
汚れ落としと防錆油の塗布が1度にできます。
以上、
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