ばかとはさみはつかいようといいますが、鋏は使いう人によって切れたり切れなかったりします。
鋏の構造を理解しきちんと使いこなす事が出来れば、鋏の持っている性能を100%引き出す事が出来たり、切れない鋏しかない時でも何とかして物を切る事が出来ます。
ここでは鋏の構造と、使う時の力の入れ方について書いていきます。
この記事は右利きの方を想定して書いていきます。
鋏の構造
鋏の構造について、美鈴ハサミ株式会社さんのページに詳しく書いてあります。
https://www.misuzu-hasani.co.jp/zatugaku/hasami-kouzou,\.html
詳しすぎて少し難しいのですが、
鋏とはてこの原理を使って切るもので、
単純な形のようですが実は、刃に色々な角度が付いていたり反りが付いていて精密に作られているものです。
その中でも見てもらいたい部分は
株式会社 無印(https://mujirushi.co.jp/qa-page/kenkyushitu/) さんのサイトの絵ですが、刃を閉じた時は刃の先端は接触していますがその他の部分は隙間があることが解ります。
単純に考えて隙間があっては物が切れないのですが、支点部分の締め付け具合と刃の反り等によって物を切る部分だけ両方の刃が接触するように出来ています。
鋏の使い方
はさみの正しい持ち方
上の絵のように鋏を持つと鋏で切る時には、
4本の指の方は握る方向に力がかかり、親指の方は逆に押し出す方向に力が掛かります。
てこの原理で支点を挟んで力点と作用点は逆になりますので、自然に刃を強く嚙合わせる方向に力を掛ける様になります。
人差し指は輪の中に入れずに柄の外側から支えます。
こう持つ事によって刃が安定します。
ネジ(カシメの場合もあり)が緩んでしまった鋏しかなく、物を切らなくてはいけない場合の対処法
手元にガタガタになってしまった鋏しかなく、何か切らなくてはいけなくなった時は、正しい持ち方のところの力のかけ方を思い出し、
意識して4本の指は握りこむ方向(右)に力を入れて、親指は押し出す方向(左)へ力を入れて切ると両方の刃が強く接触して切る事が出来ます。
太いものを切りたいが、うまく切れない場合の対処法
梅の木の剪定時の写真ですが、
上の写真は柄の元の方を持ち、刃の先端で枝を切ろうとしています。
細い枝を切る時はこの持ち方が正しいのですが、この太さの枝を切るのには向かない使い方です。
上手く力が掛かっていません。
親指の位置を見て下さい、てこの原理で握る部分は出来るだけ支点から遠く、切る部分は出来るだけ支点の近くにして切っています。
これで、この枝を切る事が出来ました。
(これ位太い枝はノコギリを使ったほうが良いかもしれません)
この使い方で、鋏の能力を100%引き出す事が出来ます。
力の入れ具合で120%の能力を出すことも可能ですが、無理をした使い方をしていると鋏に負担がかかり壊れたり、けがをすることもあるかもしれません。
鋏を買ったときの説明書にはどのくらいのものまで切れるか書いてあると思いますので、その範囲で使ってください。
鋏研ぎ
鋏の切れ味が悪くなってきたら簡略的に刃を研ぐだけでもかなり切れ味が変わってきます。
刃を研ぐときは、刃の表側だけを研いでください。
刃の裏側は色々な角度が付いていますので、素人が手を出すと切れ味が悪くなる可能性があります。
鋏の刃をを研ぐ為にはこの様な歯ブラシ型の砥石がおすすめです。
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素人でも簡単に研ぐ事が出来ます。
おじさんは#320の粗さを使っています。
使い方は粘度の低い油を付けてあまり力を入れずに何度か往復させるだけで切れ味が回復します。
てこの原理についてはこちらの記事をご覧ください。
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