古い配管の混合水栓の取付脚部分を取り替えてみた
古い配管のシャワー付き混合水栓の、本体のみ を交換済み。
しかし、以前取り付けられていた配管はシャワー付き混合水栓が素人が一目見ただけで分かるほど傾いて取り付けられていました。
不凍栓の交換工事を業者さんにお願いして、工事をするタイミングで混合栓の取付脚の取り換えに挑戦してみました。
➡業者さんに頼めばついで仕事で簡単に交換して頂けるのですが、おじさん(私)が交換作業をやってみたかっただけ、の理由です。
(工事見積には、このシャワー付き混合水栓本体取り付け工賃も入っていました)
混合水栓を取り替える場合は、
先ず、水の元栓を閉めます。
一軒家であれば、庭のどこかに量水器のボックスが埋め込まれており、この中に水量計と止水栓が入っています。
この部分の止水栓を閉めると家中の水が止まります。
一軒家でちゃんとした業者が配管工事をしていれば、
浴室のみ配水・配湯を止められるバルブ/止水栓止水栓)があるはずです。
浴室の配管をたどって行けばどこかに止水栓が付いています。
マンションやアパートの場合は、玄関のそばに謎の扉があり、その中に水量計と止水栓が有る筈です。(多分)
ちなみに、東京都のアパートの水栓(元栓)の一例として
一番右側が散水栓(水の蛇口)
左側の、青いふたの部分が各部屋ごとの水道の元栓になっていました。
ふたを開けてみると、水道の元栓と、水量計の蓋が被さった物が見えます。
水の事故で、急遽水を止めたい場合はこのバルブを閉めれば水が止まります。
でも、賃貸アパートの場合は自分で下手な行動を起こす前に管理会社に電話しましょう。
賃貸アパートの混合水栓は、管理者(貸し出し側)に保守の責任がある場合がほとんどです。
借りているアパートの混合水栓が壊れた場合は貸主さんに相談しましょう。
(よほどひどい使い方をしていない限り、貸主負担で修理してもらえるはずです)
止水栓を止めた後。以前の記事の内容に従ってシャワー付き混合水栓本体の取り外し。
簡単に前回のおさらい(復習)シャワー付き混合水栓の本体取り外しまで
シャワー付き混合栓本体の後ろの袋ナットをスパナを使って緩めます。
少し緩んだら手で袋ナットを緩めると作業が速く済みます。
ネジを緩めてシャワー付き混合水栓の本体を取り外します。
古い浴室のシャワー付き混合水栓の取付脚交換に挑戦 結果:失敗
取付脚の取り外し、やる事は単純です。
古いシャワー付き混合水栓の取付脚を反時計回りに回して取り外し
実際に作業を始めると、作業自体が結構大変な事に気が付きます。
言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
→言うのは簡単だけれど、実行するのは大変難しい。という意味
(古いギャグですが『言うは やすし 行うは きよし』ってのがありました。
昭和生まれのおじさんの、つまらない独り言です。読み飛ばしてください。)
色々なサイトやYouTubeなどをみると、【取付脚を左回転に手で廻し取り】という事を簡単に言っている所がありますが、手で廻して外れる配管などという物は
・余程新しい物か
・配管の締め付け(取り付け)が弱い物か の どちらかだと思います。
今回の相手は少なく見積もって25年前~最長50年前の配管です。
(車・バイク・ワイン・モルトウイスキーなどで言えばヴィンテージ(ビンテージ,Vintage)物です)
試しに手の力で廻して試してみましたが、びくともしません。
おじさん(私)は、年齢は50代後半ですがそこそこ力はあり、力の入れ方(体の使い方)もわかっているつもりですが、この取付脚は手の力だけで外れる様な弱い取付では無く、がっつりと固定されています。
(長年取り付けられていた為に錆び付いている可能性大です。)
ここはパイプレンチを使って取り外す事とします。
古い取付脚は傷ついても構わないので、パイプレンチを使って慎重に緩めます。
前回の記事でも書いたことですが、古い配管の混合水栓の取付脚を取り外す際に壁の中の古い配管が破損する可能性大です。
上手く取り外せる確率は、良くて5分5分。冷静に判断すると8~9割方失敗すると思っています。
壁の中の古い配管に衝撃を与えない様に慎重に作業を進めた結果
右側(水の配管)はうまく取り外す事が出来ました。
しかし、このまま古い配管を再利用しても良い物なのか?
配管工事を業者さんが行っているからこの壁の中の配管も取り替えてもらった方が良いのではないか?
少し悩みつつ、次は左側(お湯の配管)の取付脚を取り外し。
パイプレンチを使って少し緩めてから慎重に手で取付脚を左回りの方向へ廻して取り外し。
(かなりの力が必要です、写真では片手で作業していますが、実際は両手で作業しました)
結果:やらかしました!
壁の中の 配管ソケット(雌ネジ↔雌ネジの延長接手みたいな物)が一緒に外れてしまいました。
この部分の配管は屋外に真っ直ぐ貫通しているので、
外から配管を外して中の配管雄ネジ部分にシールテープを巻いて 付けなおせば素人でも修理出来ない事は無いのですが、
外した時に出てきたさび汚れを含んだ水(上の写真の穴から垂れている汚れ跡)を見ると、配管を新しい物に交換してもらった方が良さそうです。
もしもうまく取り外せて新しい混合水栓を取り付ける場合は
- (新しい取付脚を一旦配管にはめ込んで何回転で奥まで閉まるか確認)
- (壁から、取付脚の本体取り付け部までの長さ が左右同じになる位置を確認)
- 新しい取付脚にシールテープを巻き付け。
- 新しい取付脚を壁の配管に、水平かつ壁からの長さが左右同じになる位置まで締め込み。
(ここは少しコツがあって、取り付ける時に あえて右側の本体取り付け部を少し下にしてシャワー付き混合水栓本体を仮止め。その後、右側の取付脚を締め込んで平行出しを行い、その後微調整という方法があります) - 後は、シャワー付き混合水栓本体を取り付ける。 だけです。
文章で読むと何段階も有って面倒に思うかもしれませんが、各々の項目は難しい事は書いていません。
1.2. の項目は省略しても取り付けは可能です。
頭の中では交換工事成功の行程、完成。が描かれていたのですが・・・
プロ(配管業者さん)に相談。壁の中の配管も取り替えてもらう事にしました。
古い取付脚と配管ソケットを分解して、工事中の業者さんに相談。
片側だけソケットも取れてしまったんですが、ひょっとして余計なことをしちゃいましたかね?
いや!この部分は誰がやってもたぶん同じ結果になりますよ
配管の取り外しに失敗したのはおじさんの腕が悪かったせいでは無いようです。
工事の業者さんと相談して壁を貫通している古い配管ごと交換する様お願いして、おじさん(私)の出番は終わりです。
とんでもない手抜き工事発覚
配管業者さんに相談に行った時に、台所の不凍栓修理中だったのですが、
今回取り付けてもらった不凍栓は、水抜きバルブの開閉がハンドルを90度回すだけで良いようです。
(バタフライバルブのような構造なのでしょうか?)
台所の排水が下水道に繋がっていなくて、周りの土も流れて地下で空洞が出来ていましたよ。
凄い(手抜き)工事ですね。
今回発覚した手抜き工事 其の一
上の写真の下部拡大写真です。
既存の 屋内配管 や シーリングの仕上げ具合 もひどい工事だったのですが、
まさか、下水道配管が接続されていないって・・・・
地盤沈下があったとしても、15㎝も地面が下がったとは思えません。
地盤沈下が原因であるとすれば他の部分の配管にも被害が出る筈です。
➡物凄い手抜き工事だったと判断できます。
やっつけ仕事で工事をやっていて、部材が足りなかったけれど土で埋めてしまえば素人に分かる筈がない。
と、当時の工事業者が【くさい物に蓋】をしたまま現在に至っていたと思われます。
(夕方で)今日はもう終わりなので、下水の接続と浴室の混合水栓は明日付け替えます。
下水と、トラップ部分を一度水で流した方が良いけれどホースが無いですか?
との事だったので、
2メートルくらいのものがあるので、今日中に用意しておきますね。
という事でこの日は終わり。
翌日、工事終了・確認
翌日 9時半ごろ実家へ行ってみると、既に工事が終わっていて工事業者さんはもう帰った後でした。
取付脚部分から綺麗に新しい物に交換して頂けました。
新たな手抜き工事発覚
シャワーフックは古い物が付いたままだったので、この位の工事はおじさん(私)が行う事にします。
今回発覚した手抜き工事 其の二
古いシャワーフックを外してみると・・・
アンカープラグが使われていません。
タイル張りの壁に直接ネジ止めって・・・
よく今まで壊れずに使えていたな。と思います。
この部分は少し大きめな穴をあけて、アンカープラグを埋め込んでネジ止めをすべき場面なのですが、この部分の為だけに新たにコンクリートドリルを買うつもりは有りません。
素人がタイル張りの場所に穴を開けると、タイルの破損(余計な部分までひびが入る)可能性もあります。
普通の鉄工用のドリルを使って 水をかけながら、ゆっくりと穴を開ければ素人でも工事可能な気はしますが、今回は面倒くさいのでこのまま新しいシャワーフックを取り付ける事としました。
そっとネジを閉めていくと、
1本のネジはネジの機能をはたして何とか取り付けられたのですが、
案の定、もう1本のネジはねじ込んでもスカスカの状態になってしまいました。
(位置決めピン/廻り止め のような役目しか果たしていません)
シャワーフックはこのまま使用して、将来シャワーフックがグラグラしてしまった時にはアンカープラグを埋め込んで施工し直す事とします。
追記 アンカープラグを埋め込んでいないことが必ずしも手抜き工事とは言えないそうです。
この記事の下のコメント欄で、貴重なご意見を頂けました。
ささき様からのコメントを流用させて頂きます。
プラグ未挿入が必ずしも手抜きではない事をお知らせします。
手抜きと言える部分はシリコン併用していない部分です。
ビス打った穴から壁裏に浸水しますから。
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(詳しい内容は下のコメント欄をご覧ください)
ネジがスカスカの部分にコーキング材を埋め込んでアンカープラグ+浸水防止が出来るんですね。
浸水で目地がボロボロになったり、壁の中が浸水で腐ったり・カビだらけになってはいけないので、頂いたコメントを参考に補修作業を行う事とします。
以上、
コメント
水栓後継品を使ってクランク止水栓そのまま使えば余計な出費が無くて良かったんですけどね。
ken様 コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、そうなんですよ。
混合栓は交換済みなので余計な事はしなければよかったのですが、何でも自分でやってみたい質なので、つい余計なことまでやってしまいました。
又お気軽にコメントください。
タイル用のキリは振動ドリルのコンクリートキリとは別なので回転専用の物で1000円前後ですね。
目地からいくらも拡大しないので鉄鋼キリでも広げられるかも知れませんがタイルは硬いですよー。ムリすると割れるし。
それで、プラグ未挿入が必ずしも手抜きではない事をお知らせします。
手抜きと言える部分はシリコン併用していない部分です。
ビス打った穴から壁裏に浸水しますから。
なので普通はビス打ったら一度抜いてシリコン塗って(詰めて?)再度打ったりとか、
フック裏面に塗ってしまえば良いのですよ、シリコンで接着した物は簡単には取れません。
現在も片方緩いのなら白か透明のシリコンで接着が良いです、片方ビスが効くなら固まるまで動かないのでバッチリです。
ささき様、コメントありがとうございます。
タイル用のドリルがあるんですね!知らなかった。
やっぱり タイルって、割れやすいですよね。だから、前の業者さんは目地の部分だけに穴あけをしてネジ止めしていたんでしょうね。
タイル目地の部分にプラグ未挿入でネジ止めでもOKな場合が有るんですね。勉強になります。
単純に考えて、タイル目地(セメント?)の様な固くてもろい物に直接ネジ止めなどという事は考えられない事だと思い込んでいたのですが、シリコンで一旦埋めるという手があるんですね。
理にかなっていると思います。
(見えなければ、使いかけで残っている灰色のシリコンでもよいですよね?)
シリコンで接着した物は簡単には取れない事は、
よそ様から取り壊す予定のサンルームを貰った時に、壁にサンルームの取り付け金具を取り付けていた部分の取り外しで経験済みです。
この時は、力技では無理だと判断してカッターナイフで取り外しました。
ささき様の様な専門家の方に、おじさん(私)の記事を見てもらうのは恥ずかしいのですが、わかりやすいコメントを頂けてありがたいです。
今後も何か変な事を書いていたら、どんどんツッコミを入れて下さい。よろしくお願いいたします。