アレチウリが育ってしまったので、種が付く前に駆除しようと片付けていたら、鳩が巣を作って卵を温めていました。
単管パイプで作ったトラクターの小屋にウリ科の植物が生えてきたので、とりあえず何がなるのかそのまま育てて見たのですが、何故か花が全く咲きません。この位置は過去にひょうたんや千成ひょうたんを育てた場所なので、何が育つか試しに育て続けていました。
勝手に生えてきたウリ科の植物をそのまま育ててみたらアレチウリだった
トラクターを外へ出せば、いい作業場所になるので日よけも兼ねて育て続けていたのですが、小さな蕾が出来始めて、改めて調べてみるとアレチウリを大きく育ててしまったようです。
9月16日鳩の巣発見
アレチウリは環境省に特定外来生物と指定されている植物です。これが種を付けて大繁殖すると大変なことになるので、9月初め 花が咲き始める前に根を抜き取り全体を枯らして、9月16日に根元部分から片付けを始めました。
脚立を立てて上の部分を片付けていると、突然バサッと音がしたのでそちらを見ると、鳩が巣を作っていて親が逃げかけて巣の端によけていました。
アレチウリを片付ける手元しか見ていなかったので 気が付いていなかったのですが、手を伸ばせば届く距離まで、鳩は全く動かなかったようです。
この時卵が1個だけ巣の中にある事を確認できました。
改めてカメラを用意して写真を撮りましたが、全く逃げる気はないようです。
そう言えば、9月初めにアレチウリの根を抜き取った時に 卵が1つ落ちていて、蛇の卵かな?と思いそっと土の中に埋めておきました。
今思えばあれは鳩の卵が落ちていたんだと考えられます。
(そもそも蛇の卵は真ん丸のはずです。)
改めて足元を見ると、何かに食べられた卵が落ちていました。
卵の数は、巣の中に1個、落下して何かに食べられてしまった物1個、落下した物を土に埋めてしまった物1個、 合計3個卵があったと思われます。
(土の中に埋めた卵を何者かが掘り起こして食べたとすれば合計2個ですが)
鳩の巣の補強
写真では解り難いのですが、この鳩は巣作りのクオリティー(品質)が低すぎます。
巣の大きさは鳩の胴体部分くらいで、親鳩の頭と尻尾は巣から飛び出ている様な寸法です。
巣の形はお皿の様に平たく、端の方は巣の素材の木の枝がスカスカで卵が簡単に落ちてしまいそうな状態です。
最後に残った1個の卵は無事に育ってほしいので、卵が落ちない様に巣の補強をすることにしました。
鳩が逃げてしまい、子育てを放棄してしまっては困るので慎重に作業を開始。
玉ねぎの入っていたネットをひもで固定し、隙間に枯れたアレチウリの枝葉を突っ込んで卵が落ちない様に補強しました。
紐を結ぶ際に鳩の背中の上あたりに手を伸ばさなければいけなかったのですが、鳩は逃げる事無くその場にいました。数回羽で手を叩かれましたが、逃げてはいきませんでした。
親の愛を感じます。
9月19日 無事に雛ひなが孵化していました
9月19日の夕方、脚立を立てて巣をのぞき込んでみると、親鳩が飛んで逃げて行ってしまいました。
巣の中を見ると雛が無事孵化していました。右上が頭でちょこんとくちばしが出ています。
この2~3日の内に孵化したようです。ひょっとしたら今日孵化したばかりかもしれません。体全体を出来るだけ小さくして身を守っているように見えます。
肌の色は黒色で、鶏のひよこの様な黄色い産毛が生えています。
大きさは5~6cm位ありそうに見えますが、物差しで測る訳にもいかないので少しの間観察して親の帰り待つことにしました。
親鳩が育児放棄をしては困るので、巣からは見えない所へ移動して親鳥の帰りを待ちます。
翌日の朝、2階から双眼鏡で観察すると、無事親鳥が帰ってきて雛を温めて守っている姿が確認できました。
9月21日 雛の様子は
鳩の育児放棄は避けたいのですが、気になってしょうがないので9月21日にまた脚立を持ち出して雛の様子を観察しました。
2日前は親鳥がすぐに逃げてしまったのですが、今回は親鳥が逃げません。
鳩の顔はみな同じに見えてしまい、雄雌の区別がつかないのですが、2日前にいた親鳥とは違う個体かもしれません。
雛鳥の写真を撮りたかったので近づくと親鳥が少しだけよけてくれたので、急いで写真を撮りすぐにその場から離れました。
雛の大きさは一回り大きくなっていたように思えますが、見た目は2日前とほとんど変わっていません。
黒い肌に黄色い産毛が生えている状態なので、カラスの雛の様にも見えます。
出来れば1日おきに観察をしたいと思っていたのですが、雛の見た目があまり変わっていない事と、親鳥の育児放棄が怖いので、またしばらくしたら雛の観察をしてみようと思います。
9月25日8時過ぎ 親の姿が見えません
9月25日の朝8時過ぎに見てみると親鳩の姿が見えません。
今がチャンスだ、という事で脚立を立てて鳩の雛の様子を写真に撮りました。
左上に見える単管パイプの太さは約5cmです。雛鳩の向きが斜めなので小さく見えますが、雛の大きさは10cm位に大きくなっているようです。
写真を改めてよく見ると、背中の部分に産毛ではない羽が生えてきているのが解ります。
拡大写真はこちら
昼前に巣を眺めたら親鳩がいましたので、朝は雛に与えるえさを取りに行っていて親鳩は巣にいなかったのではないかと思われます。
9月27日 だいぶ羽が伸びてきました。
親鳩はほとんど巣にいなくなり、たまに見かける程度です。雛のエサ取りにでも行っているのでしょうか?
雛鳩の状態は、羽が大分伸びてきて、黒っぽい羽が 薄い色で縁取られて親鳩の羽に似てきました。
大きさもまた一回り大きくなっています。
9月29日 凄い速さで成長しています。
9月29日 朝の様子です。
頭の部分の羽も大分伸びてきて、黄色い産毛が段々隠れてきました。
こちらは夕方になって撮った写真です。
鳩の雛の向きが違うのですが、半日でだいぶ羽が伸びたように見えます。
たった半日でこの成長はすごいです。
体長は約15cmくらいになっています。
10月1日 ここまで育つと一見して鳩だなと解ります。
頭の部分の羽は生えそろい、産毛は見えなくなっています。頭の部分だけを見ると親鳥に近い形まで成長しています。
体はまだ少し 所々に黄色い産毛が見えます。
胸元の羽を膨らませて、威嚇しているように見えます。
(こわがらせてごめん!)
更に近づくと羽を広げて威嚇してきました。
羽の内側も大分生えそろっています、羽に隠されていた部分は黄色い産毛では無く白い綿毛が生えています。
10月2日 巣立ち
10月2日の朝、巣を覗いてみると雛鳩がいなくなっていました。
昨日か、今朝早くに巣立っていったと思われます。
夕方、翌日、と待ってみたのですが、もう巣に戻る事は無いようです。
まとめ
鳩の雛が孵ってから,巣立ちまでたったの2週間ほどです。
野生の動物の成長さには驚かされました。
近くに鳩がいるとつい見入ってしまい、家のはとかな~などと考えてしまいます。
巣立った雛が無事成長することを願いつつこの記事は終了です。
以上、
追記 鳩の巣リフォーム・入居鳩募集中
鳩の事を調べてみると同じ場所で繰り返し子育てをする事も多いようです。
心配していた子育て中の糞の害は我が家では問題にはなりません
鳩は平和の象徴であり、鳩が住み着く(子育てする)事は良い事だ という噂話にのってみる事にしました。
環境省に特定外来生物と指定されている植物である アレチウリをそのままにしておくわけにはいかないので(種が出来ていたら来年以降大変なことになります。)
先ずは、鳩の巣をそっと取り外し、アレチウリの駆除を行いました
改めて巣の土台になる部分を100均ショップで購入したネットで作り、田んぼから拾ってきた藁を敷き詰め、その上にあらかじめ取り外しておいた鳩の巣を置き微調整して完了です。
リフォームした鳩の巣の外観
下から見た状態です。
上から見るとこんな感じです、安定感のある巣に仕上げたつもりです。
また同じ鳩が子育てをしてくれると嬉しいのですが・・・
現在空き部屋(巣)になっているため改めて入居者(入居鳩)募集中です。
- 南東角部屋(日当たり良好)
- 地上2メートル50センチ(目の前に遮る物は無く眺めも良い物件です)
- 警備体制有り(不定期ですが猫がこの近辺を歩き回っている為、蛇等の外敵からの被害は少ないと思われます。
単管パイプでの基礎の為、猫は登れないと思います。 - ポリカーボネート製屋根付き(UVカット機能付き)
- 耐震構造(大分揺れる事があっても巣が落ちる様な事は無いでしょう。)
- 外観リフォーム済み
なかなかの良い物件だと思います。
早い者勝ちにて入居バト募集中です。
追記2 一年後 入居鳩は来ません。
約1年後 2022年9月12日現在 入居鳩はやってきません。
今年は西洋朝顔を植えてみました。
(西洋朝顔?アサガオなのですが、朝から昼過ぎくらいまで花が開いている物です。)
植えた物とは別に
ひまわりとバターナッツかぼちゃ(ピーナッツかぼちゃ)が 勝手に生えてきたので、バターナッツかぼちゃを誘引して上まで伸ばしました。
今年は鳩がやってきません。
昨年リフォームで敷いた藁と 残っていた筈の鳩の巣はいつの間にか風で飛ばされてしまい、ネットの上に西洋朝顔のつるがたくさんある状態です。
昨年のリフォームで使った100均のネットは鳥除け用として売っていた物です。
使ったネットが悪いとは思わないのですが・・・
以上、
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