Windows 10の公式サポートは2025年10月14日に終了し、その後はセキュリティ更新が提供されなくなります。
という話を聞いて、セキュリティの問題を避けるために、慌ててWindows11対応のパソコンを購入した(これから購入する)人も多いのではないでしょうか?
おじさん(筆者)も、その一人です。
新しいパソコンを買ったとき、写真や書類の移行は、USBメモリーや、TFカード(micro-SDカード)外付けハードディスクやSSDなどを使えば手動で何とかできますが、
問題はさまざまなサイトへのログイン時のパスワードの移行です。
そもそもパスワードはパソコンが生成して自動で記憶してくれているため、「自分ではパスワードがわからない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、現在使用中のパソコンで
Google Chromeに保存されているパスワードの確認方法と移行方法について紹介します。
*注意:引っ越し先のパソコンが使用できる状態になっている。という前提で話を進めます。先ずは、引っ越し先のパソコンの初期設定を行ってください。
方法①:Googleアカウントで同期する(おすすめ!)
一番簡単なのは、Googleアカウントでログインして同期をONにする方法。
手順①古いパソコンの設定から「同期」をONにする。
古いパソコンのChromeでGoogleアカウントにログイン(Chomeを開く)
画面右上の︙を左クリックします。

表示された部分をスクロールして、⚙設定を左クリックします。

設定から「同期」をONにする。

この画面の場合、同期を有効にする という部分を左クリックします。

手順②新しいパソコンでも同じアカウントでログイン
引っ越し先のパソコンをインターネットにつながった状態にします。
引っ越し先のパソコンのgoogle Chrome へ、同じアカウントでログインします。
パスワードの自動入力だけでなく、☆ブックマーク、拡張機能、履歴、その他、が一瞬で移動/復元できます。
新しいパソコンで Google Chrome の自動入力が同期されない場合は、そのパソコンでも同期設定を有効にすることで、各種データを同期できます。
*注意:引っ越し作業後は、必ず同期をOFFに戻してください。
(同期がONのままだとセキュリティ上の問題が発生する可能性があります)
→(ユーザー名とパスワードが盗まれた場合、インターネットが使える状況であれば、世界中のどこからでもログインして、パソコンを操作される可能性があります)
*そもそもgoogleのアカウントが分からないゾ!という方はこの記事を続けてご覧ください。次の項目の説明でアカウントのユーザー名とパスワードの確認方法を説明します。
新しいパソコンで既に違うアカウントのユーザー名とパスワードを入れてしまった場合の対応方法
新しいパソコンの初期設定時に今までと違うアカウントのユーザー名とパスワードを入れてしまった場合でも対応策があります。
新しいパソコンのパスワードマネージャーを開き、Google.comのユーザー名とパスワードを今まで使っていた物に書き変えれば、上記の作業で簡単にパソコンの同期が出来ます。(パスワードマネージャーの開き方は次の項目で説明します)
これなら、手動でファイルを移す必要なしです。
ひとつ提案:突然パソコンが壊れたり、データが壊れた時のために、アカウント(ユーザー名)と、パスワードを紙に書くか、他の媒体にコピーしておくことをお勧めします。
パソコンは、突然動かなくなったり、データーが破損して使えなくなる可能性があります。
パソコン修理業者にデータの取り出しをお願いして取り出せる場合もありますが、数万円という高額な費用が発生します。
(パソコン修理業者でもデータの取り出しが出来ないパターンもあります)
もしも、突然パソコンが動かなくなった時のために大事なデータは紙に書き出したり、他の媒体(USBメモリなど)に保存しておくことをお勧めします。
おじさん(筆者)も、今までは各サイトのアカウントのユーザー名とパスワードは、パソコン任せにしていたのですが、良い機会なので、一つ一つを確認して紙で保存する事にしました。
*コピペ(コーピー&ペースト/コピーして貼り付け)で、表計算ソフトウェアに写し、印刷しました。
紙媒体への記録手順紹介/アカウントのユーザー名とパスワードの確認方法
作業途中までは、Googleアカウントで同期する場合の画面説明と同じです。

Chrome右上「︙」→「設定」→「自動入力とパスワード」を左クリックします。

Googleパスワードマネージャーを開きます。
ここでは、Googleのパスワードを例にして説明します。

Google.comの欄の▶を左クリックします。

ユーザー名はすぐに確認できます(画面にぼかしを入れています)
👁の所を左クリックするとパスワードが表示されます。
*先ほどの、Googleアカウントで同期する場合はこのアカウント(ユーザー名とパスワード)で引っ越し先のパソコンのgoogleへ、同じアカウントでログインします。
新しいパソコンのgoogleへ違うアカウントで登録してしまっている場合は 編集 の部分をクリックして、ユーザー名とパスワードを変更しましょう。
同じ作業で、それぞれのサイトのアカウント(ユーザー名とパスワード)を確認できますので、紙に書きとめる等をして突然のパソコン故障に対応できるようにしておくことをお勧めします。
*最終的にはアナログ(手書きや印刷した紙媒体)が頼りになるかもしれません。
方法②:CSVファイルで手動移行(ログインしてない場合)
Googleアカウントにログインしていない場合でも、CSVファイルを使えばパスワードを移行できます!
エクスポート(データ出力)手順(古いPC)
作業途中までは、Googleアカウントで同期する場合の画面説明と同じです。

Chrome右上「︙」→「設定」→「自動入力とパスワード」を左クリックします。

「Googleパスワードマネージャー」→「設定」

①設定を左クリックした後、②パスワードをエクスポート(出力/抽出)を左クリックします。(→必要に応じてPCのログインパスワードを入力)
ここで、注目しなければいけない事があります。
パスワードをエクスポート と表記されているの場所には、
ダウンロードしたファイルを使用した後は削除して、このデバイスを使用する他のユーザーがパスワードを確認できないようにします。 と書かれています。
パソコンの引っ越しが完全に終わるまで古いパソコンを現状維持したい場合にはひと工夫必要です。

一旦、今使っているパソコンのデスクトップに Crome パスワードをエクスポート(出力)します。

デスクトップ上に Crome パスワード という名のCSVファイルが保存されました。

おじさん(筆者)のパソコンでは、デスクトップ上にCrome パスワードをエクスポートした段階で、ダウンロードした元のファイルは削除されず。今まで通り確認が出来たのですが、
実際は、今までのように自動でログイン用のパスワードなどが表示されません。
*元のファイルは確認できるのですが、機能していない状態のようです。
パスワードマネージャーから、先ほどエクスポートしたデスクトップ上のデータをインポートしてみます。

パスワードのインポートは一瞬で終わり、下のような画面になりました。

このデータは新しいパソコンへ入力したいので、
□Crome パスワード.csv を削除して、このデバイスを使用する他のユーザーがパスワードを確認できないようにします。
の部分はクリックせず(レ点を付けず)閉じる をクリックしました。
再度Cromeで確認すると、今まで通り、各サイトにログインが自動入力され、使用できるようになりました。
今まで使っていたパソコンがそのまま使える状態になったので、新しいパソコンへGoogleのサイトのアカウント(ユーザー名とパスワード)Crome パスワードをUSBメモリなどにコピーします。
インポート手順(新しいPC)
操作画面は今まで使っていたパソコンとほぼ同じなので、ここからは文章のみで説明します。
新しいパソコンへデータが入ったUSBメモリを差し込み、
以下の手順でクリックしパスワードを新しいパソコンへインポートさせます。
Chrome右上「︙」→「設定」→「自動入力とパスワード」
「Googleパスワードマネージャー」→「設定」
「パスワードをインポート」→保存したUSBメモリなどのCSVファイルを選択

以上で、Googleの各サイトのアカウント(ユーザー名とパスワード)Crome パスワードの引っ越しは終了です。
お疲れさまでした。
まとめ
今回は、Googleの各サイトのアカウント(ユーザー名とパスワード)Crome パスワードの引っ越しを実際に行った経過を詳しく説明しました。
新しいパソコンがインターネットにつながっていないような状態でもCSVファイルで手動移行が出来ました。
しかし、Googleアカウントで同期するのが一番簡単で確実です。
移行後、古いパソコンを使用しない場合は古いファイルは削除してインターネット接続を切断してセキュリティ対策を忘れずに行いましょう。
(電源を切っておけば大丈夫だとは思いますが、セキュリティ問題は念入りに対応しましょう)
以上、
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