芝刈り機の切れ味が悪くなってきたと感じていませんか?
原因の一つは「固定刃の状態」です。特に古い機種では、固定刃の形状や研磨状態によって切れ味に大きな差が出ます。
実際に、京セラ(旧リョービ)の新旧モデルを比較したところ、固定刃が二面研磨になったことで、切れ味と持続性が明らかに向上していました。
「それなら、古い芝刈り機も二面研磨にすれば改善できるのでは?」
そんな疑問から、金星(キンボシ)の古い芝刈り機の固定刃を実際に二面研磨してみました。
この記事では、固定刃を二面研磨に改造する方法と、実際に切れ味がどこまで改善したのかを詳しく解説します。
芝刈り機の固定刃を二面研磨に改造する方法(DIY手順)
狂いの無い真っ直ぐな固定刃の二面研磨刃先をDIYでで作るにはどうしたらよいか?
➡固定刃を外して何かで固定して、
固定した刃と平行にガイドを作り、ヤスリをガイドに沿わせて刃先を削って行けば真っ直ぐな研磨が出来る。はずです。
固定刃をどうやって固定すれば良いのか?・・・・・!
おじさん(私)の実家を探せば、スキー板の調整バイス(クランプ/固定する道具)2個/1セットの物があるはずです。
実家を家探ししたのですが、目当てのスキーバイスが見つかりません。
しかし、持っている事さえ忘れていた良い物が見つかりました。
昔使っていたスキー用の工具が役立ちました。

サイドエッジシャープナー
スキー板のエッジ(スキー板の下面両端に取り付けられた金属部品の角)を削る物です。
このサイドエッジシャープナーをうまく使えば、芝刈り機の固定刃の二面研磨が綺麗に仕上がるはずです。
他にも使えそうなスキー板用のヤスリ等いろいろあったのですが、上記のサイドエッジシャープナーが一番効率良く・正確にエッジ出しを行えそうです。
同じ製品を紹介しようと思ったのですが、見つかりません。
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金星(キンボシ/ゴールデンスター/Golden Star)の古い芝刈り機の固定刃取り外し
1カ月以上の期間を費やし、なんとかネジの取り外しに成功しました。

固定刃の取り外しなど購入以来、何十年もたって初めての事です。
おじさん(私)の知っているあらゆる手段を使って、1カ月以上の期間を経て何とかネジの取り外しができました。
(ネジの頭のプラス溝のサイズは#3です)
外した結果 3か所のプラス溝の変形具合が違います。同じ方法では外れず、それぞれのネジの取り外し方の最終手段が違います。
固着したネジの取り外し方を羅列して説明すると、とんでもなく話が長くなりますので詳細は割愛しますが、使用した主な工具やケミカル品の写真がこちらです。

熱したり、冷却したり、叩いたり、思いつくあらゆる手段を使って何とかネジを外しました。
(たぶん)主に効果的だったと思われるものは
- WAKO‘S ラスペネ
- Anex ネジ取りインパクトとネジ取りビット
- かなづち
だと思われます(おじさんの主観です)
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敗れ去った工具たちは、
- 100均のバイスグリップ → 思い切り強くつかもうとしたら、バイスグリップが分解!壊れました。
- ネジザウルス → ネジの頭が固くて食いつきません。(プラスの溝は簡単に潰れるのに、ネジ頭の横は予想以上に固い物でした)。
です。
インパクトドライバーの使い方はこちら
なめてしまったネジの外し方はこちら
金星(キンボシ/ゴールデンスター/Golden Star)の古い芝刈り機の現状は

数回狭い範囲を芝刈りした後の実力ですが、
野芝の様な腰が強い芝は綺麗に一直線に刈り取る事が出来ます。
しかし、姫高麗芝の様な腰の弱い、柔らかい芝は、切断面が綺麗に切る事が難しくなっています。(姫高麗芝の切断面がギザギザになります)
固定刃の状態は
固定刃の外側の拡大写真です。
リール刃(回転刃)との接触面の外側は何も加工されていません。

固定刃の前面?は、製鉄した時の表面のままなのでしょうか。
かなり凸凹があります。

固定刃の先端が直線ではなく、固定刃前面が凸凹の形になっています。
*記事を書きながら、冷静に・客観的に写真を見直すと、刃の擦り合わせ研磨を行った面(上面)も かなりギザギザで、回転方向に線状に研磨されています。このくらいの凸凹は許容範囲内なのかもしれません。
芝刈り機の固定刃を二面研磨する方法の検討・固定刃前面の研削
頭の中であらかじめ想定していた方法は、固定刃の取り付け面に固定刃の切削面までと同等の高さの(滑りの良い)板を挟み込んで、その板の面をガイドとして固定刃の前の面を削るという方法でした。

手元にある板状の物を挟み込んで、良いサイズの物を探していきます。
ちなみに、写真で挟み込んでいるのは100均の温度計です。
挟み込むガイドを当てている時に、ふとひらめきました。

ガイドなど当てなくても、固定刃の底面をガイドにすればいいじゃないか!
固定刃の底面は、多少の凸凹は有りますが、サイドエッジシャープナーを当てて動かしてみると、
思ったよりだいぶ素直に動きそうです。

作業途中の写真です。
左手で固定刃を持つ部分を変えながら、全体を出来るだけ均一に削っていきます。
研磨というよりは、研削と言った方が正しい表現になります。
固定刃前面を磨くのではなく、鉄鋼ヤスリで削りとる作業です。
研磨後の固定刃の状態と固定刃の取り付け
固定刃の前面研削後の拡大写真です。

固定刃の前面・スキー板用のサイドエッジシャープナーを使って削った部分は、ヤスリの目で一気に削り取られていますので、凹凸の無い綺麗な面に仕上がっています。
ここまで綺麗になると、今まで良しと思えていた、すり合わせ研磨で研削した固定刃の上面の筋の方が気になってしまいます。
固定刃の取り付け
固定刃を取り外す時に3本の固定用ネジの+溝を壊してしまっています。

固定ネジは新しく購入しました。
元々付いていたネジの寸法は
なべ小ねじM6×8ですが、ホームセンターには無かったので、M6×10 で、代用します。
ネジの寸法は 雄ネジの外径×首下のネジ長さ で表示されます。
なべ小ねじ 等の呼び方は、頭の部分の形を示しています。

平ワッシャーを使う必要は無いのですが、使用する新しいネジの長さが元の物より長いので、一応使ってみました。

新しいネジで固定刃を固定後、リール刃と干渉しないか?
確認しました。
首下10mmのネジでも十分な隙間/間隔がある事を確認できました。
固定刃の取り付け用の穴は、6mmより少し大きめに開けられているので、元の位置と全く同じ位置に取り付ける事は不可能です。
取付穴の余裕ぶん調整が出来てしまいます。
この部分は自己判断で何とかするしかないので、目一杯左に寄せて取り付けました。
(個体差で、リール刃と固定刃の位置が微妙に違います。この芝刈り機は固定刃がリール刃に対して右側に取り付いていて、固定刃の左側が 研磨されず/使用されず に、盛り上がっていたので、二面研磨のついでに平らにしておきました)。
( )内は言葉で説明するのが難しいので、無理に解釈して頂かなくて構いません。
固定刃の取り付け位置が取り外し前と微妙にずれて取り付けられているので、リール刃と固定刃の擦り合わせ(再研磨)を行いました。
固定刃の二面研磨後の状態と切れ味
再研磨後の、リール刃と固定刃の接触部分の拡大写真です。

かなりいい感じに仕上がったと自負しております。
ここで、固定刃単体の仕上がり具合の写真でもあれば 記事としては、よりよくなるとは思うのですが、後の行程を考えると、非常に効率が悪いので固定刃は外しません。
先述の通り固定刃の取り付け穴に余裕がある為に、一度外してしまうと全く同じ位置に固定刃を取り付けるという事はほぼ不可能です。
(取り付け位置が変わってしまうとすり合わせた位置も変わってしまうため、最高の切れ味を出す為には再度、研磨直しが必要にります)
実際に芝生を刈ってみた結果
比較的切りやすい(葉が厚くて、腰がしっかりとした)野芝を刈り取ってみました。

思惑通り綺麗にスパッと一直線に芝の葉が切れました。

刈り取った葉を見て頂いた方が判りやすいかもしれません。
一直線に綺麗に切断されています。
次は、柔らかい姫高麗芝の刈り取りです。

水不足で、葉が少し丸まった状態なので分かりづらいのですが、姫高麗芝も綺麗に一直線に刈り取る事が出来ました。

刈り取った芝の写真です。
こちらも分かりにくいのですが、一直線に切断出来ています。
今年の夏は昨年までより余計に異常気象の状態が続いています。
大雨が降り続いてい大変な目に合っている方が大勢いらっしゃる一方で、
過去45日間で雨が例年の1/3くらいしか降らずに干ばつの被害を受けて大変な目に合っています。
畑の小規模な一角の自家消費の野菜には毎朝水をあげているのですが、芝生に大量の水を毎日与えていたら(水道代はしょうがないとしても)下水道代が大変な金額になってしまいます。
(下水に水を流していなくても、水道の使用量で下水道代が決まってしまいます)
まとめ:固定刃の二面研磨で切れ味はここまで変わる
古い芝刈り機でも、固定刃を二面研磨にすることで、切れ味は大きく改善することが分かりました。
特に、柔らかい芝(姫高麗芝)の切断面が綺麗になる効果は大きく、見た目の仕上がりにも差が出ます。
作業自体は少し手間はかかりますが、道具とやり方を工夫すればDIYでも十分に再現可能です。
冒頭で書いた案:固定刃をバイス(万力)で固定して、鉄鋼ヤスリで研磨する方法も良いと思います。
「最近、芝の切れ味が落ちてきた」と感じている場合は、固定刃の状態を見直してみるのも一つの方法です。
固定刃の状態を見直すだけで、芝刈り機はまだまだ使えます。買い替えを検討する前に、一度チェックしてみる価値はあります。
なお、バロネス芝刈り機の固定刃の摩耗や交換時期については、別記事で詳しくまとめています。




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