ダイソーで販売されているフリーレンチは、1本でさまざまなサイズのボルトやナットに対応できる便利な工具です。
しかも、角がすり減ってしまったボルトやナットにも使えるという便利グッズです。
しかし実際に使ってみると、口の開きが固定できないためナットを保持できず、特に水平方向の作業では非常に使いにくいという欠点があります。
また、掴む部分がギザギザしているため、真鍮や銅管、メッキされたナットなど柔らかい素材には傷が付きやすいというデメリットもあります。
私も使ってみて「これは便利だけど使いにくい」と感じました。
ナットを回す直前まで手で押さえていないと使えず、片手作業が難しい工具です。
そこで今回は、ダイソーのフリーレンチにバネを追加し、ナットを軽く保持できる自己保持機能を付けて使いやすく改良してみました。
簡単な加工ですが、片手でも使えるようになり、ラチェットのような使い方も可能になりました。
ダイソーのフリーレンチが使いにくいと感じている方の参考になれば幸いです。
使用してみた感想
単純な構造の物ですが、これは便利です。
フリーレンチの長所
角をなめてしまったナットも緩める事が出来ました。
材質はカーボンスチール(炭素鋼)となっていますが、たぶん焼き入れ処理もされておりギザギザの部分がしっかりと食い込みます。
これ1本あれば本当に15mm~22mmまで、工具選定不要で使えそうです。
まだパイプには使用していないのですが、水道管などの柔らかい管(このレンチのギザギザが食い込む硬さ)又はギザギザが引っ掛かる形状の物であれば使用できそうです。
これほどの機能があってお値段たったの220円(税込み)
ダイソーさん すごいです。
フリーレンチのデメリット(使いにくい理由)
実際に使ってみて感じたフリーレンチのデメリットをまとめました。
① 口の開きが固定できず使いにくい
この工具は掴む部分がフリー構造になっているため、
あらかじめサイズを合わせておくことが出来ません。
特に水平方向の作業では、ナットを回す直前まで
手で押さえていないと掴むことが出来ず、
片手作業が難しい工具です。
掴む部分がグラグラした状態なので、
慣れるまでは非常に使いにくく感じました。
② 柔らかい素材を傷つけやすい
掴む部分はギザギザした形状になっており、
しっかり食い込む反面、柔らかい素材には傷が付きやすいです。
例えば:
・真鍮製のナット
・メッキされたナット
・銅管
・アルミ部品
などに使用する場合は注意が必要です。
③ 慣れが必要な工具
普通のスパナやモンキーレンチとは使い方が違うため、
最初は少し戸惑います。
垂直方向の作業では比較的使いやすいのですが、
水平方向では扱いにくさを感じました。
フリーレンチを使いやすく改良 DIYの道具をDIYで使いやすく改良
使いにくいのですが、便利な道具なのは確かです。
この工具に自分で物をつかむ機能があればとても使いやすい工具になるはずです。
使いやすく改良する方法を思いついたので、もう一本追加購入
改良する為の部品?も買ってきました

なぜもう一本購入したかというと
ボルトとナットを同時に掴んで作業する時の事を想定して合計2本用意する事にしました。
ボルトとナットが供回りした時に使えます。
改良其の1
結束バンドをバネ替わりに装着してみました。
スペーサー作成
先ず、フリーレンチの頭部分と柄の段差を埋める為のスペーサー作成です

結束バンドを現物合わせで切ります。
(段差は大きい方の掴む部分にも有りますので両端の段差を埋める長さです)
ここで一つ誤算がありました。
フリーレンチの柄の部分の厚さより少し狭い幅の物が必要なのですが、この結束バンドは少し幅が広めです。
幅が広いとレンチの頭が引っ掛かってしまう為使えません。

仕方が無いのでハサミで端を切り取り、フリーレンチの頭部分の溝に引っ掛からない幅にします。
バネの製作
同じように幅を狭くした結束バンドを2本用意します。

後は結束バンドで組付けて

バネの長さはフリーレンチの頭を閉じた状態で頭の後ろの溝に丁度ハマる位の長さです。
結束バンドをバネ替わりに使うには1本では力が弱い為2本重ねて使う事にしました。
取り付けに使った結束バンドの余った部分を切り取り 完成です。
使い勝手は後程
改良其の2
プラスチック板をバネ替わりに装着してみました。
スペーサーは前述の通りですが、バネを変更します。

ダイソーで売っているPPシートです。
家に切れ端が残っていたのでこれを加工します。
こういう樹脂シートはハサミではうまく切る事が出来ません。

切りたい部分に曲尺をあててプラスチックカッターで溝を削ります。
複数回同じ所を削っていきます。
1回目を注意して削る事が出来れば後は定規なしでも削る事が出来ます。
ある程度溝が出来たら後は折り取るか、残りのまだつながっている部分をハサミで切り落とします。
最後にバリが残りますのでバリ取りをして完成です。
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こちらも同じように組付けます。


写真の上から
- 改良其の二
- 改良其の一
- 家にあったステンレスのバネ鋼 です。
最初にステンレスのバネ鋼を使おうとしたのですが、これはバネが強すぎたので却下となりました。
改良したらどう変わったか
フリーレンチに簡単なバネを追加しただけですが、使い勝手は大きく改善しました。
改良前と改良後の違いをまとめると次のようになります。
改良前
・ナットを掴んでおくことが出来ない
・回す直前まで手で押さえる必要がある
・片手作業が難しい
・水平方向の作業が特に使いにくい
改良後
・バネの力でナットを軽く保持できる
・片手でも作業が可能
・水平方向でも使いやすい
・ラチェットのような使い方ができる
特に大きな違いは、フリーレンチがナットを自動で咥えてくれるようになったことです。
改良前は回す直前まで押さえておく必要がありましたが、
改良後はレンチを当てるだけでナットを保持してくれるため、
作業がかなり楽になりました。
簡単な改良ですが、体感では別の工具のように使いやすくなりました。
改良後の使用感
口の開き及びバネでの口を閉める力の確認


バネがフリーレンチの溝にはまっている事がポイントです。
バネの力はあまり強くありませんが、必要にして十分な物だと思います。
PP(ポリプロピレン板)の物の写真のみですが、結束バンドを使った物もバネの力はほぼ同じです。
フリーレンチが使いにくかった 水平方向のネジを締めてみます。
片手でフリーレンチを持っているだけでナットを咥えてくれます

改良前のフリーレンチは、水平方向のナットを締める時は
フリーレンチがナットを掴んで 締める力を掛ける直前まで手で押さえておかないとまともに使う事が出来なかったのですが、
バネの力でフリーレンチの口が閉まりナットをくわえ込んでいます。
ラチェット機能



ある程度締めたところでフリーレンチを反時計回りに動かすと挟む部分が少し開きます。
次の角に合わせて締め込みます。
こんな簡単な構造ですがラチェットレンチとして機能します。
ネジを緩める時も、もちろん同じです。
フリーレンチの向きを替えればネジを緩めるラチェットレンチとしてちゃんと動きます。

PPバンドをバネ替わりにしたものはスペーサーを2枚にしてみました。
バネとスペーサーの安定性が悪かったので電気工事で使う絶縁テープで補強しています。
結束バンド仕様とPPシート仕様の使用感はどちらも同じ感触です。
見た目はナンですがものすごく使いやすくなりました。
今後の課題
バネ替わりに使用した素材の問題です
何回か続けて使うと曲がり癖がついてバネが反り上がってしまいます。
しかしこれは しばらく置いておくと元に戻ります。
それほど頻繁に使う工具でもないのでこれでいいかな と思っています。
良かったら真似してみてください。
以上、




















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