キャブレターの分解
これからキャブレターの分解を行います。
・細かい部品が多いので、無くさないように注意しながら作業してください。
(砕石を敷き詰めた地面の上で作業すると、部品を落としてしまった時に探す作業が大変です。おじさんは過去何回も同じ失敗を繰り返しています)
・キャブレタークリーナー等有機溶剤を扱うので換気の良い場所で作業してください。
・キャブレタークリーナー等有機溶剤を扱う 際は、必ず保護メガネを着用しましょう。
分解する順番は決まっていないのですが、今回は上から分解しました。
キャブレターの上の中心のネジを外し、上部を取り外します。
取り外したキャブレターの蓋?の部分を裏返してみると
キャブレターの蓋? → ガスケット → ダイヤフラムの順に張り付いています。
ダイヤフラムはまだ再利用出来そうな気がしますがかなり変形しているので、エアークリーナーエレメントの自作と交換時に確認して手配済みの物と組付け時に交換する事にします。
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メーカー純正品を購入すると多分2,000円以上はする物ですが、今は通販で同等品がとても安く購入できます。この価格で購入できるのであれば、ケチって変形した古い部品を再利用などせずに気軽に交換できます。
新規購入部品と今まで付いていた部品を比べて見ると、
今まで付いていた物はだいぶ変形しています。
弁の部分はあまり変形していないのでこれを再利用しても大丈夫そうですが、新規購入品を使う事にします。
新規購入のダイヤフラムは、安すぎて少し心配していたのですが、目視では材質・厚さ共に、元々付いていた物と同等の品質の様です。
キャブレターを裏返して下の4か所のネジを外します。
ここからはチェーンソーに付属していたプラグレンチ兼用のマイナスドライバーでは対応出来ません。
+2のドライバーを使用します。
手の下に移っているのはマグネット付きのステンレス皿です。
外したネジを無くさない為には、こういう皿があると便利です。間違って皿をひっくり返してしまってもマグネットの力でネジがくっついているので、散らばって何処かへ行ってしまうという事も有りません。
機械弄りの必需品の1つです。
ちなみに写真の物はダイソーで購入した物です。
マグネット付きのステンレス皿は、車の下に潜り込んで作業する時等には、磁石の力で皿を車に下向きに取り付け、そこへ取り外したネジ等を放り込んでおくことも可能です。(重力を無視したような使用感です)
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下側の蓋?を外すとメタル付きダイヤフラム(ゴム板の中心に金属部品が付いている物)が見えます。
少し変形していますがまだ使えそうな気がします。が、ダイヤフラムセットを購入済みなので後程ここも新品と交換する事にします。
ここはキャブレター本体 → ガスケット → メタル付きダイヤフラム → 下の蓋? の順に組付けられています。
一見ガスケットとメタル付きダイヤフラムは一つの部品の様に見えますが、密着している状態なので上手く剥がす事が出来ればガスケットはそのまま使い、メタル付きダイヤフラムのみの交換が出来ます。
分解後キャブレタークリーナーで掃除するのですが、
キャブレタークリーナーはゴム製品を傷める可能性があるので、ダイヤフラムは離して置いておきます。
(今回はダイヤフラムやガスケットを交換する予定で、あまり気にしなくて良いので近くに置いてあります。)
ここからキャブレター本体の細かい部品の取り外しになります。
部品が細かい上に繊細な物なので丁寧に作業していきます。
燃調ニードルは素人が弄ると訳が分からなくなる可能性大です。
私は以前「ここを再調整すればもっと使い易くなるのではないか」と、考え、安易に弄って訳が分からない状態になったことが有ります。
元通りのメーカー基準値に戻して何とかなりました。
燃調ニードルは繊細な部分なので余り弄りたくないのですが、キャブレターの内部掃除の為に取り外します。
燃調ニードルの元の位置が解るように写真を撮るか、角度の絵を描いておきましょう。
燃調ニードルを外す前に一旦時計回りに締め込み、元の位置からネジが止まる状態までにネジを何回転させたか、記録しておきます。
燃調ニードルを反時計回りの方向へ回して取り外します。
燃調ニードルの先端はとても細いので、傷つけたり曲げたりしない様に注意して外し、保管します。
燃料供給バルブ部の分解です。
とても細かい部品の組み合わせで、バネもあるので、おじさんの本心としては外さずに何とか綺麗にしたいのですが、このキャブレターの構造を完全には理解できていないのでここも分解掃除する事にします。
ちなみに刈払機(草刈り機)のキャブレターの分解掃除の時は、ここは分解せず、反対側の穴からキャブレタークリーナーを吹き込んで掃除しています。
燃料供給バルブの分解時は、レバーやピン全体を指で押さえて+のネジを外し、バネがどこかへ飛んで行ってしまわない様にそっと指を外して分解します。
初めて分解する方は、押さえていた指を外すときに透明なビニール袋等の中で作業しても良いと思います。
- 燃料供給の開閉の為のニードル
- 板状の部品を燃料供給を止める方向に押す為のバネ
- ニードルを開閉(上下)させる為の板状の部品・レバー?
- 上記部品の支点となるピン(棒)
- 支点となるピンを止めるネジ
細かい部品ばかりなので無くさないように注意しましょう。
キャブレターの掃除
ようやくキャブレターの掃除の準備が整いました。
ここからは保護メガネを着用して作業してください。(100均ショップの伊達メガネ等で充分です)
キャブレタークリーナーが目に入るとシャレにならない痛みに合います。目を開ける事が出来ないくらいの痛みです。しつこくもう1度書きます ― 必ず保護メガネを着用して作業ください。
掃除自体は単純です。
キャブレタークリーナー(泡タイプ)を使います。
キャブレターの穴にノズルを突っ込んでキャブレタークリーナーを噴射!
上下左右、すべての穴にキャブレタークリーナーを吹き込みます。
キャブレタークリーナーの泡タイプ:私は近くのホームセンターのプライベートブランド品の安い物を使っています。余程酷い汚れでなければ安いキャブレタークリーナーで充分対応出来、綺麗になります。
ガソリンやオイルが変質してガムの様になっていたり固着してしまった場合は、キャブレタークリーナーでの掃除を何回か繰り返すか、キャブレタークリーナーの高品質の物を使ってみても良いでしょう。
私は使ったことが無いので確かなことは言えないのですが、口コミやレビューを見るとヤマハルーブは別格で、ものすごい洗浄能力があるようです。
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この後写真が無いのですが、すべての穴にキャブレタークリーナーを吹き付けた後、全体にキャブレタークリーナーを吹き付け、アクセルプレートとチョークレバーを数回動かししばらく放置。
パーツクリーナーで全体を綺麗にします。
コンプレッサーエアーでの代用も可能ですが、この後ゴム製品(メタル付きダイヤフラム)を取り付ける事を考えるとパーツクリーナーを使ってしっかりと油分を取り除いた方が良いでしょう。
パーツクリーナーもすべての穴にノズルを差し込み、汚れが浮き出たパーツクリーナーを吹き飛ばします。
パーツクリーナーでのクリーニング作業はケチらずに充分・隅々まで綺麗にしましょう。最後にキャブレター全体にパーツクリーナーを吹き付けて満遍なく綺麗にします。
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取り外した小さな部品も綺麗に掃除しましょう。
特に、燃調ニードルの先端と、燃料供給バルブの先端は丁寧に綺麗に掃除をしてください。
コメント
CSE-140Eエンジンチェンソーのキャブレターからプライマーポンプまでの配管パイプがふるくなったので交換するのに配管状況が分かりません、出来れば図解で教示してください。
ナカタニヨシノブ様 コメントありがとうございます。
CSE-140Eエンジンチェンソー? ちょっと調べてみました。
株式会社 髙儀 メーカーさんのサイトから取扱説明書をダウンロードして、形を確認しました。
https://www.takagi-plc.co.jp/products-handled/electric/product-detail?id=1401961&genre=3&category=624
プライマリポンプが本体左側の燃料タンクキャップ近くに付いているんですね。
これは少し面倒な作業になりそうです。
フロントグリップを外し、本体の左側カバー全体を外さないと交換できない気がします。
的確な回答が出来なくて残念です。
現物が手元にあれば自分でバラしてみたい気はしています。
左側カバーさえ外せれば、後は見た目で判断できると思います。
ちなみに、燃料ホースは黒い耐油ホースでは無くても、ピンク色のホームセンターで売っている耐油ホースを使えば良いと思います。
➡日光にあたらない部分なので黒いホースにこだわる必要がありません。
蛇足ですが、
株式会社 髙儀 取扱説明書の冒頭で
警告 人が死亡又は重傷を負う可能性が想定される内容
22.ご自分で修理しないでください。
●故障・異常時は直ちにエンジンを停止させて本製品の使用を中止し、お買上げの販売店にお申しつけく
ださい。又は(株)髙儀「お客様相談窓口」(ホームページ含む)に相談してください。
●修理の知識や技術のない方が修理すると事故やけがの原因となります。
という、お決まりの文句が書かれています。