日立の冷蔵庫(R-G6200D)が、いつの間にか自動製氷してくれなくなっていました。
【製氷おそうじ】機能を作動させても、水を送るモーター音などが無く、作動中のアラーム音が鳴り続けるだけです。
いろいろ調べてみると、製氷時には製氷ケース内の氷の量を確認してから 水を送水するようです。
製氷ケースの氷の量をはかる部分が凍結して動かなくなっているのではないかと推測して、製氷部分を分解・取り外してみました。
結果:今の処、修理完了していません。
日立の冷蔵庫の自動製氷機が作動していない!
我が家の冷蔵庫(日立製 R-G6200D) が、氷を自動で作ってくれなくなったようです。
おじさん(私)は お腹や足を冷やすと、お腹が下るという軟弱な体質なため、氷の出来具合にはあまり気を付けていなかったのですが、
家族が氷を使っていて、最近氷が出来ていなかったようです。
「とーちゃん、冷蔵庫の氷が出来てないよ」
の一言で、おじさん(私)の出番です。
何か壊れて?困った時には とーちゃん に言えば何とかなるんじゃないか?という、
嬉しいような・情けないような状態です。
(おじさん(私)は使用人/便利屋ではありません)
でも、小学校に入るか入らないかという頃からドライバーとペンチを味方につけ、磁石欲しさにラジオを壊していた おじさん(私)は、製氷機の構造を見たいというだけの理由で時間を割いて作業開始!です。
(昔のラジオって、U字型の磁石が付いていて、スピーカーにも大きな磁石が付いていたという記憶があります。)
日立の冷蔵庫の自動製氷機部分取り外し
日立 真空チルド冷蔵庫 R-G6200D 2014年製 です。
家電品やDIYで使う電動工具ような一般的な製品の 補修部品販売(修理)は、一般的には7年間だったという記憶があります。
(製品サイクルが早い現在は、保証期間がもっと短くなっているかもしれません)
メーカー修理対応は望めそうも有りません。
故障部分の推測
【製氷おそうじ】機能を作動させても、水を送るモーター音などが無く、作動中のアラーム音が鳴り続けるだけ。
という事は・・・・・・
- 最初に動くであろう部分➡製氷庫内の氷の量をはかるセンサーが作動していない➡モーターか、センサーレバー周辺が凍り付いて動かない?
- 【製氷おそうじ】機能を使っても、アラーム音に作動信号は出ていても、おそうじ機能に信号が入っていない?
- 基盤の故障で、おじさんの様な 電気に詳しくない人には対応できない部分(メーカーに修理を頼んだら「基盤が無いので修理出来ません」というパターン?
- 水の送水経路の問題
- 他?
推測結果:バラしてみなければ分からない・もしくは、電気の事に詳しくない人には直せない。
おじさん(私)が対応できるのは、とりあえず分解・掃除をしてみる方法しかありません。
日立の冷蔵庫の自動製氷機部分取り外し手順を写真で説明します。
製氷室の引き出しを手前まで引き出します。
製氷皿の取り外し(この作業は行なわなくても自動製氷機ユニット部分は取り外せます)
製氷皿を引き出す為に、製氷皿が入っている部分の右下のロック部品を盛後にスライドさせて、
製氷皿が付いているフレームを手前に引き出します。
引き出し手前の青い樹脂部品が、製氷皿の回転軸を覆っています。
製氷皿の軸部分のカバーを手前側に起こします。
製氷皿の取り出し完了です。
製氷機全体の取り外し方法
ストッパーの取り外し
製氷機の手前上部分に、樹脂製のストッパーがありましたので、取り外しました。
ストッパーと本体の間にマイナスドライバーを突っこんで少しストッパーを浮かせて、
後は力技で取り外しました。
製氷機全体の取り外し
引き出し部分が邪魔なので、取り外します。
引き出し部分を引き出して、最後に少し上へ持ち上げながら手前に引けば簡単に取り外せます。
次に、製氷ユニット全体の取り外し。
製氷ユニットの上部本体側にストッパーが付いていますので、
①右側の青矢印部分を上へ押し上げながら
②製氷ユニットを手前に引き出して外します。
電気の配線コネクターを外します。
コネクタの片方に爪がありますので、爪を押し込みながらコネクタを取り外します。
日立の冷蔵庫の自動製氷部分の取り外し完了です。
写真の矢印の部分のアームが動いて、氷の保管庫部分の氷の量を確認した後、
製氷作業に移るようです。
この時点で、今回の故障の原因は(8割以上の確率で)この製氷部分ではない!
と、確信しています。
問題はこの部分では無いような気がします。
なぜならば、
製氷部分を取り外して10分以上 室温20℃くらいの場所に置いておいても、モーター部分から水が溶け出してくる事も無く、
センサーアームの根元部分なども凍り付いているような部分が見当たらないからです。
しかし、素人の浅知恵で判断をするのはまだ早すぎます。
念のため充分に製氷ユニットを乾燥させて確認
水が染み出る事を想定(希望)して、乾いたタオルの上に製氷ユニットを載せて、暖房機の近くで半日乾燥させました。
全くタオルが濡れていません。
やはり故障の原因はこの部分では無いような気がします。
(この後、モーターユニットを分解して中も見て見たのですが、マニアックな内容 + 多少の技術が必要な為、記事の最後に紹介します)。
半日乾燥後、1時間程室温になじませて、冷蔵庫に製氷ユニットを取り付け一晩冷やした後に【製氷おそうじ機能】を作動させてみたのですが、何の改良も感じられません。
ちなみに、モーター部分が故障していた場合は
R-G6700D 180 という型式のユニットを購入して取り換えれば修理可能だと思われます。
今回の故障の原因は給水機部分にありそうです。(疑問が確信に変わりつつあります。)
製氷ユニットを半日かけて暖房機で乾燥させている間に取扱説明書に目を通していると、
・(冷蔵庫の)室内が良く冷えていないと・・・・とか
・冷蔵庫を置いてある室内の温度が高すぎる場合には、温度設定を 強 にする とか
いろいろな原因・要素 が掛かれていたのですが、
説明書とは関係ない所で ふと疑問に思う部分があり、実験してみました。
自動給水装置に問題あり?
この冷蔵庫は、本来であれば給水タンクの水が無くなると、ドアパネル表面に 給水 と、文字が浮かび上がってくる賢い子です。
しかし、今回製氷機部分全体をいじりまわしている間には一度も 給水 の文字を見ていません。
試しに給水タンクを取り外した状態で、【製氷おそうじ機能】を作動させても、給水ランプが点灯しません。
どうやら今回の故障の原因は給水側にありそうです。
給水タンクを引き抜いて取り外します。
給水タンクの設置場所の奥に給水ユニットが見えます。
手を突っこんで、給水ユニットを手探りで確認してみると、上の部品はネジ止めなどでがっちりと留められている訳でも無いようで、少しがたつきがあります。
上方向へ分解していけば、案外簡単な構造なのかもしれません。
おじさん(私)の予測では、
- 水が通る通路がカルキみたいなもので塞がってしまったか?
- カルキみたいなものが固まってセンサーが動けなくなってしまっているか?
- 電気的な何かが壊れているか?
という故障原因が考えられます。
一度分解して見れば大体検討が付くとは思うのですが、分解作業には大きな壁が立ちはだかっています。
給水ユニット部分を分解する為には、冷蔵庫内の棚板を取り外す必要があります。
①冷蔵庫の棚の上に冷蔵保存している物を全部取り出し、分解・掃除・組み立てを行っている間は、保冷ボックスか何かで冷やしておく必要があります。
②どの程度時間がかかるか分かりませんし、直る保証も有りません。
①②からの「三段論法」での結論:直る保証が無くて、手順が面倒くさい事は今すぐには出来ません。
いつか、時間のある時に給水装置をバラシて構造を見てみたいという、興味本位の知識欲は有りますので、いつか分解してみる日が来るかもしれません。
製氷機を直さずに氷を作る妥協案
自動製氷装置が壊れたという理由だけで、20~30万円もする冷蔵庫をたったの10年で買い替えるという選択肢は おじさん(私)にはありません。
型落ち・展示品を安く購入したとしても10万円台後半の価格です。
給水装置を修理してみるまでの間に氷を作る妥協案を考えてみました。
妥協案・手動製氷 其の一 自動製氷機の製氷皿を取り外して使う(実験済み)
自動製氷はあきらめて、
自動製氷装置の製氷皿を取り外して、水を入れて一晩おいてみました。
製氷皿を軽くひねると、簡単に氷を取り外す事が出来ます。
・利点
- 初期費用 ¥0 で、対応可能。
・欠点
- 一度に作る事が出来る氷の量が少ない。
- 水を入れた製氷皿を置いた引き出しを閉める時にはそっと閉めなければいけない。
- 氷を作っている途中で家族の誰かが引き出しをいつも通りの勢いで引き出すと水がこぼれる。
妥協案・手動製氷 其の二 市販の製氷皿を使って氷を作る(現在採用中の案です)
ここ十年間は製氷皿に用が無かったので(冷蔵庫が自動製氷してくれたので)、
【製氷皿】というキーワードで検索したことが無かったのですが、調べてみると便利な製氷皿が多種販売されています。
水筒に入れる為の細長い氷を作る物とか、球状の氷が作れるものとか、いろいろあって見ていて楽しいです。
【製氷皿】を検索して調べている中で、おじさん(私)の目にとまった物は、
蓋付きで重ねて使える製氷皿です。
シリコーン製の製氷皿が多く販売されていますが、
シリコーン製の製氷皿ではフニャフニャで使いづらそうな気がします。
上の広告の物は、素材がポリプロピレンなので、適度に固くしっかりしていて、なおかつ氷を取り出すときには製氷皿を軽くひねって曲げるような力をかければ簡単に氷が取りだせる!と思います。
しかも、2段でも3段でも積み重ねて使う事が出来ます。
で、おじさん(私)は、どの製品をポチッたかというと・・・
どの製品も注文しません。
この手の樹脂製品の便利グッズは、100均ショップでも売っているんじゃないのか?
ということで、翌日100均ショップ(ダイソー)へ行ってみると、多種多様な製氷皿が販売されていました。
悩んだ末に購入した製品が左の写真の物です。とりあえず2個購入してきました。
キューブ小
18個取
ニオイが移りにくい。
重ねて使えるフタ付。 と表記されています。
購入してきた製氷皿を重ねてみました。
1段目と2段目がカチッとハマるような高望みは出来ません。
でも、じゅうぶん使えそうな品質です。
保冷庫内に残った氷は左横へどいてもらい、製氷皿を置いてみると・・・
測って購入してきたかのような絶妙なサイズです。
製氷装置との隙間が、広すぎず・狭すぎず、絶妙な高さです。
製氷装置を外してしまえば3段重ねは余裕で出来ます。
(4段重ねでの使用も出来るかもしれません)
翌朝
思惑通り。
製氷皿を逆さにして軽くひねってみると簡単に綺麗に氷が落ちました。
ここで思わぬ(嬉しい)誤算 発生。
写真では分かりづらいと思うのですが、自動製氷の氷よりも透明度の高い(空気の混入が少ない)氷が出来ました。
現在はこの方法を使い、氷をすくうスコップの収納場所へ氷を移して、次の氷を作っています。
・利点:重ねて使う事が出来る製氷皿なので、一度にたくさんの氷を作る事が出来る。
(自動製氷の氷と比べて)透明度の高い氷を作る事が出来る。
・欠点:ある程度氷の量が減らないと次の氷を作る事が出来ない。
(製氷室内のスコップを置く位置に氷を移すという手を使えば、ある程度対応可能です)
*【理屈と軟膏はどこへでもつく】という、故事/ことわざ があります。が、
自動製氷機能の製氷皿を使った時との違いは
- 冷気を送風(発生?)する場所から少しだけ遠い位置で凍らせた事。
- 製氷皿に蓋が付いている事によって、空気の層がある事。
この2点が、透明度の高い氷が出来た理由だと考えられます。
(講釈/屁理屈 を話し出すと長い話になりますのでやめておきます。おじさんの悪い癖です)。
妥協案・手動製氷 其の三 自動製氷装置の製氷部の部品を削って、市販の製氷皿を差し込めるようにする。
自動製氷部分をひっくり返した写真で説明します。
自動製氷装置の枠に追加工をして市販の製氷皿を差し込めるようにする案です。
製氷枠の正面部分も切れ込みを入れる必要があります。
この案は、バイスなどの製氷ユニット全体を固定出来る道具と、ハンドグラインダー、樹脂用の切断砥石があれば、
準備から溝切断まで10分くらい、その後 バリ取り・掃除・片付けで20分くらいで出来そうな作業ではありますが、後の掃除が結構面倒くさい仕事になるので試して見てはいません。
構造を良く確かめて的確な位置に溝を掘る事が出来れば、非常に使い易くなりますし。
自動製氷装置の修理が完了した場合でも、元通りに使えそうです。(溝は残りますので見た目は悪くなります)
妥協案・手動製氷 其の四 氷の保管部分とセットになっている製氷皿を使う。
インターネット検索をしていると、いい物を発見しました。
60個の氷を保管した状態で、30個の氷を作る事が出来る 製氷機 氷作る容器です。
製氷ユニットを取り外してしまい。この容器を使うのが一番理にかなっている(合理的な)ような気がします。
(この場合、製氷ユニットのモーターのコネクターを抜いたままだと、冷蔵庫の扉部分に 🗝マーク が点滅して浮かび上がりますので、モーターユニットを取り外して製氷室の天井あたりに固定しておく必要がありそうです)
(上記製品は、Amazonとyahooショッピング からは購入できなくなっている日も有ります。生産が間に合っていない?)
代替品としてはこちら
出来あがる氷が大きいため、保存して置ける氷の数が減ってしまいます。
以上、
最後に、モーター部の分解写真を載せておきますので興味のある方はご覧ください。
ここから先はマニアックな分野に入るので、装置の組み立てが苦手な方は手を出さない方が良いかもしれません。
➡分解は出来ても組み立てられなくなる可能性があります。
固定爪の部分に裏側からマイナスドライバーを差し込んで、爪をこじ開けて四角いモーターユニットを取り外しました。
写真では、引き出しが奥まで入っているのですが、引き出しは引き出しておきます。
モーターユニットの取り外し完了。
配線の途中に付いている白い円筒形の物は、たぶん温度センサーです。
このセンサーが壊れている可能性は否定できません。
モーターユニットの四隅のネジを取り外せば、上下に分解出来ます。
*注意❕ 四隅のネジを取り外すと、中のネジの力でバラバラに分解される場合が有ります。
この後の組み立てに自信がない方は分解しない方がよろしいかと思われます。
モーターユニットを分解して、大きなギヤを外した状態です。
2か所にバネが入っています。
氷の量を確認するアームの回転用のバネと、アームをロックする為のバネです。
大きな歯車の下側には透明なグリースが塗布されています。
取り外した大きな歯車の裏側に、カム溝が掘られていて①の部分を作動させる機構のようです。
取り外した大きな歯車の下側の軸はカム軸になっており②の部分を作動させる機能のようです。
組み立て時には大きな歯車を取り付ける時に、カム機構をきちんと作動させる位置に取り付ける必要がありますので、ある程度の技術力が必要です。
分解してみようという方は覚悟して分解してください。
自動製氷装置のモーター部を分解して分かった事
内部構造を見てみると、物理的には壊れる要素が見つかりません。
モーターの結線部のハンダもしっかりとついています。
モーターの定格電流がわかれば乾電池を繋いで動作確認ができると思うのですが、あいにくモーターの定格電流値がわからないので、おじさん(私)が出来る作業はここまでです。
(たぶん直流モーターなので、乾電池をいくつか直列に繋いで通電して見れば動作確認ができそうです)
以上、
コメント
同じ年式の日立が氷を作れなくなって分解したのは去年のことです。
概ね同じことをしましたが我が家の場合は冷蔵庫自体の問題で、短期間の間に冷えなくなる症状が進行し買い換えましたね。
ささき様 コメント頂きありがとうございます。
・今どきの家電品って7~8年が寿命なんですかね?以前使っていた冷蔵庫は7年目で冷蔵しなくなってしまい、買い替え時に欲しい冷蔵庫がすぐには入手できなかったので、欲しかった物よりハイスペックな即納品 で今の冷蔵庫を使っています。
・冷蔵庫・温水便座、偶然とはいえ同じ事をしている方がいて、なんだかうれしいです。
・NHKの【魔改造の夜】っていう番組はご存じですか?ささき様はきっと好きな番組だと思います。日本の最高学府の頂点・T大工学部・世界有数の自動車メーカー・愛知県豊田市のT社等がトースターでどれだけ高くパンを飛ばせるかを競っていたり・・、おじさん(私)と同じ変人さん(メカおたく の においがする人)たちが出演していて面白いですよ。(NHKの回し者ではございません)