エアーポンプと100均ショップ製品で水耕栽培装置を作りました。
100均ショップ製品の組み合わせで寸法のおさまりが良いものが見つかりましたので作り方を紹介します。
半自動給水装置付きが総額2千円くらいで作れます。
用意する部品構成
100均ショップ製品で用意する物(写真の物は加工済みです)
- プラスチックコンテナ(寸法37×25×11.5cm)
- プラスチックコンテナのふた
- 園芸用給水キャップ(2個入り100円)
- 小物入れ(高さ10cmの物)
- キッチン排水口用フィルター(なくても可)
- エアーポンプ用エアーチューブ
- エアーポンプ用エアーストーン
- スポンジ(キッチン用スポンジを切って使用)
100均ショップ製品以外
- エアーポンプ(ブクブク空気が出るやつです)
- 自動給水装置用に空のペットボトル
(大きさは必要に応じて変えて下さい)
エアーポンプ以外は100均ショップですべて入手できます。
上記のほかにカッター、ドリル、ノコギリ等の作業道具が必要です。
製作手順
すでに製作済みの為簡単に説明します。
本体加工
プラスチックコンテナのフタに2か所穴をあけます。
・エアーチューブ用の穴
エアーチューブの外径は6mmなのでフタの端に6mmの穴をあけます。
・苗を植える容器に合わせた穴
写真の物はキッチン排水口用フィルターを加工して使ったので現物合わせで印をつけて穴をあけました。
キッチン排水口フィルターを
・上のつばから下105mmくらいで切断
・根が伸びやすいようにフィルター部の横棒を3本のうち1本の割合で切断
スポンジをフィルターに合わせて(少し大きめに)丸く切り中心まで切れ込みを入れます。
使ってみてわかったのですが、この苗を植える部分はオーバースペックでした。
キッチリはまりガタつきも無く満足しているのですが、これは自己満足の世界です。
この部分は苗の植わっていたビニールポットでも家にあるプラスチックコップでも良いので根が伸びやすいように穴をあけ、それに合わせた穴をフタにあけ苗は口元のスポンジで固定すれば充分です。
(入れ物が無くても厚手のスポンジのみでも大丈夫な気がします。)
給水装置が必要なければここまでの加工のみで後は組付けをすれば使用可能です。
自動給水装置の製作
水耕栽培でトマト等を作ると大きくなると1日にすごいの量の水が消費されます。
3日ほど外出する予定があったので半自動給水装置を設置しました。
コンテナのフタ加工
給水装置を取り外ししやすいように蓋を1/3くらいで切り離します。
次にペットボトルの口に合わせて穴をあけます。
ペットボトルのキャップを外したときにリング状に残る部分を取り外します。
この部分の寸法は1インチ(25.4mm)なのでコンテナのフタに25mm位の穴をあけます。
ここにペットボトルを差し込みます。
差し込むときは穴がペットボトルの口に対して小さいのでねじ込んでいきます、最後のフランジ状に飛び出たところは力技で無理やり突っ込みます。
園芸用給水キャップ加工
黄色い部分(100均ショップの園芸用給水キャップ)
この製品はペットボトルと組み合わせて使うもので、土を使った鉢植えのものに差し込んでおけば小さな穴から適度に給水してくれるものです。
水耕栽培の自動給水にはそのままでは使えない為、制御したい水面に合わせて大きな穴をあけます。
上の写真は給水装置をセットした状態です。
コンテナの底からフタまでの長さが10cmありますが、園芸用給水キャップの長さもちょうど10cmです。
このままでも給水装置の先端がコンテナの底についていますが、更に安定させるために小物入れを補強として置きます。(この小物入れも高さ10cmです)
これで結構安定するのですが、ペットボトルと給水キャップでコンテナのフタを挟み込んだ部分に少し隙間が出来るのでパッキンを組み合わせれば更にしっかりしたものが出来るでしょう。
栽培液を入れるときは上の写真のように給水装置全体を取り外し手ひっくり返します。
キャップを取り外して水を入れて再度キャップをしっかり締めこみ、コンテナに一気にひっくり返しながらセットします。
(セットする際うまくやらないと多少水がこぼれます)
給水キャップにあけた穴が水につかっている状態ではペットボトル内の水は供給されませんが、穴から空気が入るとその分だけ水が供給されます。
自動給水装置の原理
自動給水装置の原理は、サイフォンの原理とかトリチェリの実験とかの内容です。
水の入ったペットボトルを逆さにしても口元が他の入れ物の水面下にあれば大気圧で押されて水は出てきません。
詳しく載っているサイトがあったので紹介します。
コメント欄を含み、このサイトは面白い(興味深い)です
半自動給水装置付きエアー供給式水耕栽培装置完成
屋内で、500mlのペットボトルを使うのであればここまでのものを組み合わせれば半自動給水装置付きエアー供給式水耕栽培装置の完成です。
葉物野菜を作るのであればこれだけで良いのですが、トマト等を作る時には野菜を支える支柱が必要になります。
参考として我が家の支柱(枠)も紹介します。
古くなり壊れてしまった屋外用流し台があったので再利用(リサイクル)しています。
屋外用流し台の枠をひっくり返し、足の部分に園芸用支柱を差し込みます。
この製品の場合、16mmのいぼ付き園芸用支柱をいぼをつぶしながら無理やり差し込むとキッチリとガタつきなく取りつける事が出来ました。
更に園芸用支柱クロスジョイントや針金を使い横方向の支柱を取り付けます。
我が家の場合2リットルのペットボトルを使用したため給水装置の安定性が悪くなってしまいました。
写真にはありませんが、支柱(枠)にペットボトルを軽く留めるようにして使用しました。
水耕栽培の肥料について
水耕栽培を行う場合、必ず水耕栽培に使えると書いてあるものを使いましょう。
使う肥料によって野菜の生育は大分違います。
試しに固形肥料を水に溶かしたり、入手しやすい液肥を使ったりして見ましたが、あまり満足のいく結果にはなりませんでした。
無駄な努力を省くためにハイポニカ液体肥料セットや微粉ハイポネックス等を使うことをお勧めします。
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使った事が無いのですが、大塚ハウス肥料という物がコストパフォーマンスがよさそうです。
追記
給水用ペットボトルの水が無くなるまでに数日かかる場合は、ペットボトルの中に藻が発生します。
藻の発生を防ぐためにペットボトル内に日光が入らないようにする必要があります。
簡単な方法としてアルミホイルで包む方法がありますが、全部包んでしまうと水が減った量が解りづらいです。
アルミホイルで包んで一部分だけめくって残水量を確認すると良いですが、もっと良い方法がないか思案中です。
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