数年使い続けたほうき草で作った片手ほうきを踏みつけて壊してしまったので新たに片手ほうきを作り直しました。
実用重視なので、見た目はあまり気にせず簡単な片手ほうきの手作り(DIY)です。
我が家ではここ数年ほうき草(コキア)を育てていなかったので、知人宅から枯れたコキアを譲り受けて簡単な片手ほうきを作りました。
可愛いほうきを作りたい方は、柄の部分をきれいな布などで覆っても良いかもしれません。
長い柄のほうきを作りたい方は、竹などの 柄になる棒を用意して先端にほうき草(コキア)を取り付ける形でほうき作りが出来ます。(この記事では長い柄のほうきの作り方は紹介していません)
竹ぼうきを小さくした様な形の片手ほうきを作ります。
庭に植えてある綺麗なほうき草が枯れて、いらなくなったら少し分けて頂けませんか?
ほうき草?あっ コキア ね。今はまだ紅葉して綺麗だから、
もう少しして枯れたら持って行ってもらって良いですよ。
おじさん(私)は、ほうき草という呼び名しか知らなかったのですが、
コキアなんていう洒落た名前の植物なんですね。
コキア(ほうき草)と針金だけで作る簡単なほうきの作り方
おじさん(私)の作る ほうきは、実用重視の簡単な作り方です。
ざっくりと作り方を説明すると、
- コキア(ほうきぐさ)の種や葉をしっかりと払い落し
- いらない余分な根を切り落とし
- 枯れ枝の部分を針金で縛り、ほうきの形を作る。
という簡単な方法です。
コキア(ほうき草)の脱穀(種と枯れ葉を綺麗に落とす)
コキア(ほうき草)で簡単なほうきを作る工程の中で、一番手間がかかる工程です。
コキアの種は適当にバサバサと落すと次の年にわさわさと生えてきて大変な事になるから気を付けなさい。
後述しますが、コキアは繁殖力の強い外来種のようです。
払い落した種が地面に散らばらないように注意して種と枯れ葉を取り除く必要がありそうです。
頂いてきたコキア(ほうきぐさ)の写真です。
手前に横向きに置いて有る物が今まで何年も使い続け、誤って踏みつけてしまい壊してしまった、ほうき草で作ったほうきです。
大きな段ボール箱に大きなビニール袋(タイヤを購入した時に頂いた袋です)をセットして、種と枯れ葉を払い落す容器を作りました。
種と枯れ葉を払い落す容器にコキア(ほうきぐさ)を逆さに突っ込み、手袋をはめた手櫛でコキア(ほうきぐさ)の根元から先端方向へ腕を動かし、絡まった枝をほぐしつつ種と枯れ葉を落とします。
2~3回手櫛を通した時点で、作業の大変さに気付きました。
手櫛では効率が悪く、枝が絡まった奥の種や枯れ葉を落とすのは手櫛では長時間の労働を強いられます。
次に思いついたのは、金属製の熊手です。
手櫛と比べて、先が細く 櫛刃?の数が多く しかも長いので、だいぶ作業がはかどりました。
ひとつの株の1/3くらいを解かしただけで沢山の種と枯れ葉が落ちました。
種の拡大写真です。
灰色の物が種で、茶色い物が枯れ葉です。
種の大きさは1mmにも満たない非常に小さな物です。
*ここまでの記事は、誰でもが対応出来る様にと思い、記事用に手作業で種と枯れ葉の除去を行いましたが、実は我が家には足踏み式脱穀機があります。
足踏み式脱穀機で種と枯れ葉を落としました。
足踏み式脱穀機を使用すれば、種と枯れ葉の除去はとても短時間で済みます。
脱穀後のコキア(ほうきぐさ)は、ボリュームが半分くらいまでに減少しました。
後は上の写真に一緒に写っている壊してしまったほうきのように邪魔な根を切り落とし、針金で成形すればほうきの出来上がりです。
❕
根を切り落とす段階で、ひらめきました。
この直角に曲がった根の部分をうまく使えば、ちょっとどこかへ引っ掛けておく 事が出来そうです。
直角に曲がった根は一握り分くらいの長さを残して切り落としました。
更に、ひらめいたことがあります。
針金で苦労して形を整えなくても、壊れてしまったほうきに付いていた輪っか状の針金に根を通して、針金を押し上げれば簡単にほうきが完成しそうです。
脱穀後、作業時間1分程度でほうきが一つ完成しました。
おじさん(私)が欲しかった、望み通りの形のほうきが出来上がりました。
わざわざほうきを手作りしなくても100均ショップで購入すれば良いのではないか?
と、思われるかもしれませんが、100均ショップで売っているほうきは先端部分でゴミを掃く形の物です。
今回作ったほうきは、竹ぼうきを通作したような形なので、ほうきの横面を使えます。
この形の片手ほうきを使うと、軽トラックの荷台の掃除が非常に簡単に行えます。
(先端を使うほうきで軽トラックの荷台を掃除しようと思ったら、自分が軽トラックの荷台の上に上って作業する必要があります。)
この形のほうきは、玄関先にうっすらと雪が積もった時等も、広い面積を一気に雪払いが出来るので便利です。
曲がった根の部分もいい感じにほうきを引っ掛けておく事が出来ます。
ちなみに、立てかけてある木製パレットの高さ(幅?)は100cmです。
残ったコキアの枯れ枝でいくつかほうきを作ってみました。
一番大きなコキア(ほうきぐさ)でほうきを作ります。
邪魔な根と、下の枝を切り落とし。
ほうきの形を整える配置で、切り落とした枝をまとめ、針金で固定します。
針金で、きつく締め付ける方法
手で出来るだけきつく針金を巻き、2~3回針金をひねって固定します。
次に、
針金をひねった部分をペンチ(写真の道具はプライヤーです)などで掴み、ペンチを引っ張り上げる方向へ力を入れて針金をひねり上げていきます。
枝をまとめている針金がきつくなればOKです。
*細い針金はひねり過ぎると簡単に千切れてしまいます。
より、強度を高めたい場合はステンレス製の針金を使うと良いでしょう。
針金はプライヤーの根元部分で簡単に切断できます。
捩じ上げた針金部分は、後で怪我をしないように枝の間に押し込んでおきます。
2本めのほうき完成です。
横に飛び出してしまった枝の部分は、
・ほうき全体を水で湿らせた後、針金やひもで形を整えた状態で乾燥させるか、
・飛び出た部分が邪魔であればハサミで切り落としてしまっても良いでしょう。
残ったコキアの枝を見ているうちに、おじさん(私)の創作意欲がわきあがってきました。
残った枯れ枝と麻ひもでもう少し小さめのほうきを作ってみます。
頂いたコキアの枯れた物を使いつくしました。無駄は出しません。
一つは麻ひもで束ねて、麻ひもで輪を作り、吊り下げて保管できるように作り、
もう一つは、このまま何もしないで使えそうです。
頂き物の、枯れたほうき草(コキア)で、4つのほうきが出来上がりました。
この先数年は、ほうきを作る必要は無さそうです。
余談:ほうき草(コキア)に関する雑学を調べてみました。
学名:Bassia scoparia(= Kochia scoparia)
和名:ホウキギ
その他の名前:イソボウキ、イソホウキギ、ホウキグサ、サマーサイプレス、バーニングブッシュ など。
英名: Kochia
原産地:アジアからヨーロッパ
ヒユ科ホウキギ属 文献によってはアカザ科に分類されています(2009年に改訂?)。
コキア属(Kochia)バッシア属(Bassia)などに分類されているという説もあります。
(おじさん(私)の検索能力では、現在の正確な分類は判りませんでした。)
アカザ科がヒユ科に含まれたようです。(合併吸収?)
コキアは日光を好む一年草です。
日当たりの良い場所で育てると大きく育つようです。
育て方は比較的簡単な部類の植物で、こぼれ種からも発芽する様です。
一説によると、コキアの種は好光性種子であり、発芽の際に日光を必要とし、種をまいた後は土をかぶせすぎないように気をつけるという注意事項もあります。
高温や乾燥にも強いため、地植えの場合は特に手をかけなくてもそれなりに育てる事が出来そうです。(鉢植えの場合は、土の乾燥具合を見て都度水やりが必要です。)
丸く綺麗な樹形に育てたい場合は、生育途中で余計な枝を切り落とす剪定作業が必用です。
*草姿が円錐形の整った形で、繊細な茎葉が密に茂り、夏は淡い緑色で、秋には美しく紅葉します。
*実は食用として畑のキャビアとも称される とんぶり の素材に使用できるそうです。
秋田名物のとんぶりは、特に実が大きな 紅葉しない種類 のコキアを材料としているようです。
➡コキアには、観賞用と食用の品種があるようです。
*西洋の魔女がのっているほうきの材料はコキアだという説もあります。
以上、
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